名古屋子育て情報局dD版

名古屋子育て情報局dD版【名東区本郷】の気になる「育児・教育環境」総まとめ―徹底分析!本郷小・上社小学校区

今回は東山線「本郷」駅周辺のエリアを調査しました。隣駅が「藤が丘」駅という事であまり目立つ駅ではない「本郷」駅ですが、子育て環境としてはどうなのか?というところを掘り下げていきます。

では、さっそくみていきましょう!

学区について

「本郷」駅周辺は駅北部に本郷小学区、駅南部に上社小学区が隣接しています。
本郷小学区が含まれる藤森中学区は藤が丘特集でも一部ご紹介していますが、今回初登場となる上社小・上社中と併せてご紹介します。

学区の位置関係

冒頭でも触れた通り、「本郷」駅周辺は以下の2学区が南北に分かれています。

  • 本郷小(→藤森中)
  • 上社小(→上社中)

「本郷」駅は上記2学区の境目付近に位置していますが、進学する中学校が異なります。

マップを見ると分かりますが、両学区とも小学校は比較的駅から遠くない場所にあります。一方、中学校は駅東の少し離れた場所にあるため、駅の西側に住んだ場合は通学に時間がかかります。

駅から小中学校それぞれまでの距離と所要時間は以下の通り。
やはり中学校はそれなりに時間がかかりますね。

  • 本郷小:約0.5km/所要時間約7分
  • 藤森中:約0.8km/所要時間約12分
  • 上社小:約0.7km/所要時間約9分
  • 上社中:約1.1km/所要時間約13分
    ※NAVITIME調べ

ちなみに、本郷小学区の南東の端にはブティックホテル(いわゆる”大人のホテル”)が2軒あります。これまで紹介してきたような行政が指定している文教地区周辺ではこのような施設はありませんでした。今回のエリアは文教地区ではないのでこのような施設もあります。

とはいえ、学区の端なので通学の際に前を通るような状況はあまり無いと思うので、そこまで心配する必要は無いと思います。

各学校の基本データ

では、各小学校・中学校の基本的な統計データをご紹介します。
中学校に進学した際の他の小学校との生徒比率も気になると思いますので、各中学校学区の全学校のデータをご紹介します。

小学校の生徒数、学級数

小学校の生徒数、学級数のデータは以下の通りです。

出典:2022年名古屋市教育調査統計より作成

上記の通り、本郷小、上社小ともにそこまで大きな規模の学校ではなく、基本的に1学年2-3学級程度の中規模程度の学校です。

本郷小学区の小学生が進学する藤森中は藤が丘小、豊が丘小からも進学しますが、本郷小出身の生徒は1/4程度は居るので”クラス内に極端に知り合いが少ない”という環境ではなさそうです。

一方で、上社小学区の小学生が進学する上社中は上社小出身者しか居ないため、場所は離れていますがある意味「小中一貫校」に近い形。
そのため、中学には”ほぼ知り合いしか居ない”という環境になりそうです。

私立中学進学率

これは、「2021年の公立小の6年生の人数」と「2022年の公立中の1年生の人数」を比較して作成しました。
もちろん、転勤等による引っ越しがあり、私立中学進学を理由としない人数の出入りはあるため多少の誤差は生じますが、大きく外れた数字ではないと思います。
※ただし、1位の白山中のように「そもそも人数が少ない学区で誤差が大きい」というケースもあるのでそのあたりは注意が必要

今回対象としている3学区の私立中進学率は以下の以下の通り。

出典:2021年および2022年名古屋市教育調査統計より作成

藤森中は25位で約15%、上社中はランキングには載っていませんが33位で約13%という結果になりました。
同データで名古屋市全体の数字を出すと約11%なので、上位ではあるもののそこまで比率は高くないと思います。

このことから”公立中から公立高校の上位層を狙う”家庭が多いエリアなのかもしれません。

以前の一社特集でご紹介しましたが、名東区は転勤族が多いことも影響している可能性が高いのではないでしょうか。
転勤を踏まえると、どんなに優秀な子でも中学受験は視野に入れられなくなります。

詳細は後のパートでご紹介しますが、隣駅まで含めれば「本郷」駅の中学受験環境は十分整っていますので、このエリアに住んで中学受験を考えることは充分可能です。

中学校

藤森中、上社中の学級数、生徒数は以下の通りです。

こちらは学校間で規模の差が大きく、特に上社中は1学年で2学級しかない小規模校になっています。
名古屋市の基準では全校で5学級以下でなければ”小規模校”という扱いにはなりません。(※)ですが、上社中は前述の”中学校進学時に他校との合流がない”という状況も考えると環境変化に乏しいのは少し不安要素ではあります。
(※:名古屋市HPナゴヤ子どもいきいき学校づくり計画より)

また、HPのパートでも触れましたが、上社中は生徒数が少なく、部活の種類があまりないため、「中学校で特定の部活をやってみたい」という希望がある場合は注意が必要です。

一方で、藤森中は小学校3校の生徒が集まる中学校だけあって規模の問題は無く、心配する要素はないと思います。

各学校のホームページ

各学校の公式ホームページは以下の通り。

藤森中ホームページ →こちら
本郷小ホームページ →こちら
===
上社中ホームページ →こちら
上社小ホームページ →こちら

藤森中のホームページはレトロ感満載で、HPを開くと”藤森中のゆるキャラ「藤ちゅう」”が表示されるシュールさがありますが、更新されていないわけではなく、部活動の種類が確認できたり、学校評価が公開されているなど、情報は充分。

特に学校評価は生徒や保護者から見た学校評価の点数や、どの点に不満を持っているかの意見などがチェック可能。実際に住むことを検討をされる方は必見の資料となっています。

本郷小のホームページは学年だよりだけでなくタブレット端末の使い方まで公開されているなど、内容が充実しています。

上社中のホームページは藤森中同様、レトロ感がありますが情報はしっかり更新されているようです。
部活動の種類も紹介ページがあり、現時点ではソフトテニス部(女子)、野球部(男女)、バスケットボール部(男女)、伝承芸能部の4種類のみと少し少なめであることも確認できました。

上社小のホームページは年度の切り替わりのタイミングだったので、掲載情報は少なかったですが内容自体は充実していました。

通勤と通学について

前回の名古屋大学駅の際に作ってしまったので、今回も通勤通学について細かく調べたものをご紹介します。
かなり手間がかかるので気が進まないんですが、編集部が怖いので…

通勤時間

「本郷」駅から以下の6駅までの所要時間をNAVITIMEで調べました。

  • 名古屋駅
  • 伏見駅
  • 栄駅
  • 久屋大通駅
  • 丸の内駅
  • 金山駅

なお、検索条件は
“2023年5月10日(水)の朝8時に該当駅に到着する”
という内容で統一しています。

また、グラフは左から乗車順に並べています。
例えば、「久屋大通」駅なら、
東山線に15分乗車→東山線から桜通線の乗換に5分→桜通線に6分乗車→久屋大通駅着
という感じ。

上図の通り、「金山」駅以外は30分以内には到着可能な立地という事が分かります。
名古屋のメイン路線である東山線の駅だけあって、乗り換えなしで行けるところが多いですが乗車時間は長め。

「本郷」駅は始発駅ではないので座れる可能性が高くない事を考えると、人によっては疲れを感じる時間かもしれません。

ちなみに、東山線始発駅である隣駅の「藤が丘」駅まで定期券を購入しても、名古屋駅、伏見駅、丸の内駅、金山駅の4駅が目的地の場合は値段が同じです。

そのため、”時間がかかっても良いから座りたい”という場合や、「藤が丘」駅前にある商店に頻繁に行く、という方は「本郷」駅でなく「藤が丘」駅まで定期券を買うのも良いかもしれません。

通学時間

通学時間は主要中高一貫私立校と、公立高校の市内上位8校(尾張1群・2群のA/Bグループそれぞれ2校)を調べました。
なお、中高一貫私立校には遠方の学校もあるので、グラフを分けています。

中高一貫私立校

まず、市内にある比較的近い中高一貫私立校の結果です。

市内の私立中学は東山線沿線の学校が少なく、「本郷」駅は東山線でも端の方に位置しています。そのため、比較的通学時間が長めの学校が多くなっています。
それでも40分以上かかる学校はないので、通学が苦痛に感じるケースは少ないのではないでしょうか。

なお、殆どのケースは一般的なルートを採用していると思います。
ただ、東海に関しては、今回の検索結果では「千種駅から歩く」というルートになっています。時間帯や条件を変えると「車道」駅のルートも出てくると思います。

中高一貫私立校・遠方

若干距離がある、滝と春日丘の結果は以下の通りです。
なお、滝は「江南」駅からバス、春日丘は「神領」駅からバス、という想定です。

やはり物理的な距離がある分、時間がかかっていますね。
滝は鶴舞線へのアクセスが不便だと時間がかかる傾向があります。今回の「本郷」駅は特に距離も離れているので、70分弱かかってしまいます。

春日丘は「千種」駅からJRに乗れるのでアクセスが容易な部類に入りますが、それでも1時間弱はかかってしまいますね。

公立高校

公立高校8校の結果は以下の通りとなりました。
なお、旭丘高校は「ナゴヤドーム前矢田」駅から徒歩の想定です。

公立高校の場合は菊里高校、千種高校、名東高校の3校は物理的な距離が近く、15分以内に到着できるなど便利な立地です。
一方、都心に近い明和高校等の他の高校は40分前後。それなりに通学時間がかかってしまうようです。

とは言え、今回ご紹介した学校の場合は最大でも40分前後で到着できるので、通学に困るような立地ではなさそうです。

周辺環境について

ここからは、「本郷」駅周辺の住環境について見て行きましょう。

子育て視点でのポイントを下記にまとめました。

  • 公園は各学区に大型のものが1つ以上あるなど恵まれている
  • 幼稚園も駅周辺に複数あり、距離はあるがこども園やインターナショナルプリスクールもあるなど充実している
  • 公文式は駅周辺にあり、中学受験塾や高校受験塾も近隣駅への移動が必要だが選択肢は多い
  • スーパー・コンビニ・ドラッグストアなど生活に必要なお店は車移動利用が前提の名古屋スタイルとなる可能性が高い環境である
  • 小児科は充実しており、休日診療所があるなど医療面では良い環境である

では、具体的に見ていきましょう。

公園は申し分なし

今回ご紹介しているエリアは「藤が丘」駅特集の際にご紹介した公園とかぶっているのですが、やはり”地図で示された各学区に1つ以上の大きな公園がある”というのが大きな強み。
各学区の大きな公園は以下の通り。
特に上社小、上社中学区はかなり恵まれています。

  • 本郷小学区:本郷公園
  • 上社小学区:平池公園、上社公園、貴船公園
  • 豊が岡小学区:明徳公園
  • 藤が丘小学区:明が丘公園

もちろん、これ以外にも公園は沢山あり、未就学児のちょっとした遊びから、中学生のダイナミックな遊びまで幅広く対応できる環境が整っています。

以下、代表して特徴的だったところをご紹介します。
下記以外の現地確認した公園の様子は記事最下部に掲載していますので、是非チェックしてみてください。
(掲載のない公園は一社特集藤が丘特集でご紹介しています)

明徳公園

ここは駅北部の本郷小学区と豊が岡小学区にまたがる巨大な公園です。


出典:名古屋市ホームページより

『明徳公園』は自然が多く残っている公園で、

  • 釣りが可能な明徳池
  • 巨大な球技場
  • 大型遊具のある芝生広場
  • キャンプ場(※団体利用限定)

などがあります。

▲『明徳公園』は自然が広がる大きな公園

キャンプ場はこちらに案内がある通り、利用条件として”30人以上の団体”という指定があります。利用のハードルは高いものの、スペースに余裕があるからこそできる事だと思います。

大型遊具のある芝生広場は公園の南端に近い位置にあります。本郷小学区の北部や豊が岡小学区の南西部に住んでいる場合は気軽に利用できると思います。

ここの広場にはアスレチック型の遊具もあるうえ、少し奥に入るとすぐに林のような場所に入れるので、かくれんぼ等含めた様々な遊びができるのが嬉しいところ。

▲大型遊具もあるうえ、広場のすぐ横は林なので色々な遊びができる

また、公園の北側にある児童球技場はかなりの広さがあり、おそらく今まで見た名古屋の公園のグラウンドで最も広いと思います。

▲フェンスに囲まれた球技場は笑っちゃうぐらい広い

ちなみに、上の写真は球技場の半分ぐらいしか写せていませんw

広いグラウンドでおすすめの遊び

余談ですが、こういう広いグラウンドで遊ぶ場合にオススメなのが”エアロビー”というちょっと特殊なフリスビー。
小さな子どもでもかなりの飛距離を投げることができるので、とても気持ちが良いです。

▲エアロビーは爽快感たっぷりで超おすすめ!

小型の”エアロビースプリント”と大型の”エアロビープロ”がありますが、スプリントで充分。(Amazonで1,200円ぐらい)
慣れれば20-30mぐらいは簡単に投げられるようになると思います。

唯一の難点は中心部に穴が開いているので、木がある場所だと引っかかって救出不能になること。
でもここのような巨大なグラウンドだとそういう心配もないので思いっきり遊べます。

明見緑地

地図上で見たら、ここは公園だと思ってたんですが、違っていました。
もちろん、ちょっとした遊具はあり、未就学児が遊ぶには充分な場所です。

▲遊具もあるがメインはここじゃない

しかし、『明見緑地』の最大の特徴は
「名古屋市から土地を借りて野菜や花を育てることができる」
というところ。

ここの区分園は1年毎に募集が行われ、以下のような内容になっています。

  • 期間:4月10日から翌年3月15日まで利用可
  • 料金:6,000円/年
  • 区画面積:12平方メートル
  • 申込資格:名古屋市在住者(農園の日常管理ができる人)
  • 申込期間:毎年2月上旬ごろ
  • 申込方法:往復はがきで応募

名古屋市民で土地の管理ができるならなら誰でもOKというハードルの低さ。
月額にすると500円と料金もお手頃です。
(名古屋市の公式ページはこちら)

▲訪問時にも作業されている方がいらっしゃいました(「消しゴムマジックで消してやるのさ!」をしましたが(笑))

借りられるのは12平方メートルとそこまで広くはないものの、”子どもの農業体験”という教育的な意味でも非常に有用な施設だと思います。

ちなみに、お恥ずかしい事に知らなかったのですが、実は名古屋には複数箇所・種類の市民に貸与する農園があります。
(それぞれ種類によって貸与条件等は異なります。詳細はこちらからどうぞ。)

▲天白区南部を中心にいくつかある

出典:名古屋市ホームページより

こういう農作業体験をするにあたって問題になるのが”場所が遠いこと”だと思います。
基本的にこういう農作業体験のために土地を借りられる場所は郊外であることが多く、「子どもに体験させてあげたいけど頻繁に行く時間的余裕が無い」という方も多いのではないでしょうか。
しかし、「本郷」駅周辺に住んだ場合、この『明見緑地』に定期訪問するのはそこまで難しくはないと思うので、こういった場所が近所にあるのは非常に貴重だと思います。

保育環境:幼稚園は選択肢が豊富

「本郷」駅周辺は、幼稚園、こども園、インターナショナルプリスクールがそれぞれ2km圏内に少なくとも1園以上はあります。
特に幼稚園は1km圏内に3園もあるため、徒歩通園の選択肢が多い環境ですね。

私立幼稚園

今回ピックアップした幼稚園は、1km圏内にある3園も含め、全て園バスを運行している事が確認できました。
もちろん、ルートによっては通うことが難しい場合もあります。
選択肢が豊富であると言って良いと思います。

また、駅南にある上社幼稚園はヨコミネ式教育を実施していたり、愛知たいよう幼稚園/自然幼稚園は自然に囲まれた環境での保育を売りにしています。
選ぶのが大変だろうなと思うほどバリエーションが豊富です。

各園のホームページは以下からどうぞ。

こども園

名古屋市は、こども園の数が充実しているとは言えませんが「本郷」駅南部には複数のこども園があります。
少し距離があるので通わせる場合は若干手間がかかりますが、それでも共働き世帯には非常に嬉しい環境といえるでしょう。

インターナショナルプリスクール

インターナショナルプリスクールは若干距離がありますが、「本郷」駅の東に3つあります。

基本的に送迎は自力で行う必要があります。
通園のハードルは高いものの、それでも複数の選択肢があるのは貴重と言えます。

保育園

保育園に関しては、名東区のページで確認できます。
充分な数が揃っており、共働き世帯にも安心のエリアと言えるでしょう。

学習環境:周辺駅への移動が前提だが選択肢は豊富

続いて、「本郷」駅周辺の学習環境についてご紹介します。

「本郷」駅周辺には大手塾が少ないのですが、周辺駅は非常に充実した教育環境が揃っており、選択肢が豊富です。

公文式

早期教育でよく名前が挙がる公文式。
「本郷」駅周辺は公文式の教室が豊富で、1km圏内に6教室あり、2km圏内まで広げると20教室を超える数があります。

基本的にこれだけの教室があれば困ることはなく、恵まれた環境であると言えます。

中学受験塾

中学受験を考えた場合、東海地区では一般的に大手4塾(日能研/名進研/浜学園/馬渕教室)のどこかに通うケースがほとんどです。

駅周辺にはこの4塾はありませんが、隣駅の「藤が丘」駅には日能研、浜学園、馬渕教室に加え老舗の西塾があり、2つ先の「一社」駅にも日能研と名進研があります。

▲「藤が丘」駅や「一社」駅に大手塾が揃っている

大手中学受験塾は基本的にそこまで教室数が多く無いので、周辺駅にこれだけ揃っているのは恵まれた環境であると言えます。

高校受験

「本郷」駅周辺の大手高校受験塾の状況は以下の通り。

▲2km圏内まで広げると豊富な選択肢がある

中学受験塾と同様、「本郷」駅周辺には大手塾はあまりありません。
しかし、2km圏内にある塾を見ると、大手塾のほとんどが揃っています。

2kmだと若干距離がありますが、中学生が自転車で通う距離としてはそこまで無理のない範囲ではないでしょうか。
2023年の旭丘高校合格実績トップ3である、佐鳴予備校、河合塾wings、サンライズがこの範囲に揃っているのは恵まれた環境だと言えます。

生活必需施設:車の利用が前提のThe 名古屋スタイル

「本郷」駅周辺の生活環境は前回の「名古屋大学」駅周辺と同様、
The 名古屋スタイル
という感じ。

駅前にコンビニは複数あるものの、スーパーは1km圏内に2つしかなく、ドラッグストアも多くはありません。
一方で、2km圏内まで範囲を広げると充分な数と豊富なバリエーションのお店が揃っています。まさに”車があれば満足感を得られる”という環境ですね。

また、個別マップは作っていませんが、駅の北東には名東区役所が徒歩5分程度のところにあるのも地味ながら嬉しいポイント。
名古屋市は政令指定都市で唯一、住民票の写しと印鑑証明書のマイナンバーカードコンビニ交付に対応していません。そのため、それなりに区役所に行く機会があります。
選挙の期日前投票も名東区役所で実施されるので、区役所が近くにあると便利ですね。

では、詳細を見ていきましょう。

スーパー・コンビニ

コンビニは駅周辺にいくつかありますがスーパーは1km圏内に2軒のみ。
駅の北側や西側に住めば徒歩で行くことも可能ですが、南側の上社小学区にはスーパーがありません。

▲やっぱり車社会の名古屋…

一方で、車を利用すれば2km圏内には高級路線の成城石井やフランテ、お値打ち路線のマックスバリュやフェルナ、タチヤなど、状況に応じて様々なスーパーを選ぶことが可能です。

この記事を書いている2023年4月現在、物価の高騰が進んでおり、玉子などはスーパーによって価格差が非常に大きくなっています。
こういった状況のなかで「容易に行けるスーパーが沢山ある」というのはエリアとしての強みである、と言えるのではないでしょうか。

ドラッグストア

ドラッグストアもコンビニやスーパーと同様の傾向。
最も近くて隣駅の「上社」駅前のウエルシアがある程度で、スーパーと同様に”車移動を前提”とした環境であるといえます。

▲車移動を前提とすれば規模の大きなドラッグストアが豊富にある

ただ、駅前店舗を除けば、2km圏内にあるドラッグストアは規模の大きな店舗が多く、こちらも車を利用すれば選択肢が多いです。
最近はドラッグストア毎にスマホアプリがあり、定期的に10%~15%の割引クーポンが配信されています。複数チェーンのドラッグストアを利用できるのは強みと言えます。

小児科

小児科は「本郷」駅から1km圏内には3件、2kmまで広げると33件あり、非常に充実しています。

さらに、1km圏の少し外にはなりますが休日診療所も駅西にありますし、駅近くにある川村小児科は希少な低身長治療にも対応しているなど、様々な状況に対応できると思います。

▲これだけクリニックがあれば安心

まとめ

以上、「本郷」駅周辺の状況とその魅力についてご紹介してきました。

  • 通勤・通学時間は極端に長時間かかる場所はなく便利である
  • 駅近隣の小中学校は対策を要するような小規模校は無いが、一部中学では部活動が少ない等の注意点はある
  • 公園・幼稚園・小児科などは駅周辺に多数の選択肢があり子育て環境としては理想的
  • 公文式や塾は一部近隣駅への移動が必要だが選択肢が多い恵まれた環境
  • 日用品の買い物等は名古屋スタイルで車利用が前提

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【参考】各公園の様子

今回は本編で紹介しなかった駅周辺1km前後の公園をご紹介します。
繰り返しになりますが、一社特集藤が丘特集でも本郷駅周辺の公園の一部はご紹介しています。

藤森第一公園

この公園は遊具ゾーンと広場ゾーンに分かれており、遊具は小さい子が遊ぶには充分なものが揃っています。広場もそこそこの広さがあり思い切り遊べそう。
実際、行ったときには子どもたちがミニサッカーをやっていましたが、フェンスはなく、柵も腰か膝までの高さしかなく、若干心配でした。

上社北公園

ここは入口の池的なものが特徴的な公園で、上下二層に分かれています。
規模はそこまで大きくはなく、上層にある広場も小さめ。何より、ボール遊びが想定される上層にはフェンスや柵が一切ないのが不安要素でした。
区役所前のため、交通量がそれなりにあるのでもう少し配慮は欲しいですね。

流公園

バッティングセンター前にある公園で規模は小さめです。
遊具も鉄棒が無いなど最低限で、どちらかというと幼児向けかも。
ボール飛び出し配慮もあまりありません。

上社公園

上社小横にある比較的規模の大きな公園。道を挟んでグラウンドエリアと遊具エリアに分かれています。
このエリア間には歩道橋があり、道路を横断しなくても隣のエリアに行けるのは安心材料。
グラウンドエリアにはしっかりとした高さのフェンスがあります。遊具エリアの遊具は若干少なめではあるものの、充分だと思います。

平池公園

住宅地の中にある中規模公園。
内部はボール遊びができる広場エリアと遊具エリアに分かれています。間には植栽があるので遊具エリアで幼児が遊んでいても比較的安心できそう。
ボール遊びをするとしても、生け垣やフェンスがしっかりと設置されていて安心感がありますね。

貴船公園

住宅地にある規模の大きな公園。
フェンスがあるグラウンドにはバスケゴールもあるのが嬉しいところ。
遊具エリアや自転車の練習にピッタリな小路もあり、幼児〜小中学生まで楽しめると思います。
理想的な公園ですが、なぜか鉄棒がありません。

明が丘公園(再掲)

小学校に近い公園。
遊具やボール遊びスペースなどの設備が充実しています。また、雑木林に囲まれた丘などもあり、子どもが遊ぶにはかなり良い環境だと思います。
デイキャンプの設備もあるなど、この地区では一番充実している印象でした。

本郷公園(再掲)

比較的規模の大きな公園。
遊具スペース、ボール遊びスペースに加え、自然に囲まれた丘がり、充実した公園です。
ボール遊びスペースもしっかりフェンスに囲まれており、本格的な球技が楽しめそう。
実際、訪問時には野球の練習が行われていました。

遊具もターザンロープなど活発な子好きそうなものが充実しています。
自然に囲まれた場所があるので”かくれんぼ”など、様々な遊びを楽しめそうです。

【参考】町名と学区のリスト

2023年4月時点における町名と学区の関係については以下の通りです。
(名古屋市ホームページ:「市立小・中学校の通学区域一覧」より)

藤が丘小学区

明が丘/朝日が丘/小池町/宝が丘/照が丘/富が丘/望が丘/藤が丘/藤見が丘

本郷小学区

石が根町/猪高町大字藤森字香流(※1)/猪高町大字藤森字森(※1)/上社二丁目(※2)/藤森二丁目/藤森西町(※1)/本郷一丁目/本郷二丁目/本郷三丁目

※1:本郷小/豊が丘小学区が混在
※2:本郷小/猪高小学区が混在

豊が丘小学区

猪高町大字藤森字香流(※1)/猪高町大字藤森字森(※1)/高柳町/藤香町/藤里町/藤森西町(※1)/豊が丘

※1:豊が丘小/本郷小学区が混在

上社小学区

猪高町大字上社字井堀/上社三丁目/上社四丁目/上社五丁目/貴船一丁目(※3)/貴船二丁目(※3)/貴船三丁目(※3)/小井堀町/姫若町/社が丘一丁目/社が丘二丁目/社が丘三丁目(※3)/社が丘四丁目

※3:上社小/貴船小学区が混在

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名古屋子育て情報局
1984年生まれ。企画職や事業コンサルを経て、数年前に名古屋に戻ってきた2児の父。名古屋では学区や受験などを含めた「子育て情報」があまりオープンになっていない事に気づき、名古屋の子育て情報をまとめ始める。実は良好な名古屋の子育て環境の魅力を伝えられるよう尽力中。