あつまれAEONの森

あつまれAEONの森【昭和区天白区八事】「イオン八事店」を完全攻略だなも!ジャスコシティ八事~G.Gモールの歴史は江戸時代まで遡る!?

「あつまれAEONの森」はじまるだなも!

はじめまして!イオえもんと申します。○○きちではありません。
普段は医療従事者として仕事をする傍ら、イオンが大好きでTwitterで全国のイオン情報をお届けしています。そんな私がナゴヤのイオンの魅力について紹介させていただきます。

さて、皆さんはイオンに行ったことがありますか?                          愛知県在住の方なら当然「何言ってるの?行ったことあるに決まってるでしょ?」と思われるのではないでしょうか。

それもそのはず。2023年現在愛知県は47都道府県の中でもトップクラスにイオン                       が多く(全国3位)、特にイオンモールの数に至っては最も多い都道府県となっています。

前身のジャスコが70年代に駅前出店の覇権争いに敗れ、郊外出店で成長してきた企業柄と、広大な土地を利用するショッピングセンターは車社会である愛知県との相性が良かったことがイオンが多い要因と考えられます。

近年では商店街が衰退し、地元ユニーがドン・キホーテに傘下になり、イトーヨーカドーも総合スーパーを縮小しています。
今となっては、その街を語る上でイオンがあるかないかで生活の質が大きく変わり、無視できない存在になっているのではないでしょうか。

話が長くなりましたが、初回のテーマ【昭和区天白区八事】にある『イオン八事店』について紹介したいと思います!

八事はさまざまな客層が入り乱れるエリア

『イオン八事店』の最寄駅である「八事」駅は名古屋市昭和区と天白区との境目に位置しています。地下鉄鶴舞線・名城線の2路線が利用可能。
国道153号線(飯田街道)が目の前にある交通の要所ということだけでなく、周囲には大学キャンパス(中京大学や名城大学など)、高級住宅地、八事霊園などが広がっています。

イオンモールの客層というとファミリーや若者の遊び・買い物の場という印象が強いかもしれません。それに対して、『イオン八事店』は通常のイオンの客層と異なる特殊な環境と言えます。

今回そんな『イオン八事店』をシニア層・学生・富裕層の3点でピックアップします!

『イオン八事店』の概要

SC名 イオン八事ショッピングセンター(旧ジャスコシティ八事)
核店舗 イオン八事店(旧ジャスコ八事店)
建物名 古川ビル・八勝館ビル
開業日 1993年9月21日(月)9時30分             (前身の初代ジャスコ八事店は1973年12月7日開業)
住所 名古屋市昭和区広路町字石坂2-1
専門店数 約75店
建物床面積 63778㎡(1994年ジャスコ有価証券報告書)
店舗面積 17000㎡(2017年大型小売店総覧)
建物構造 鉄筋コンクリート造及び鉄骨造地下3階付地上5階
駐車場数 650台(+提携駐車場450台)
駐輪場数 自転車165台、バイク10台
用途地域 商業地域
容積率 400%
建蔽率 80%
最寄り駅 地下鉄鶴舞線・名城線八事駅徒歩1分

シニア向けG.Gモール(グランド・ジェネレーションズモール)

まずは『イオン八事店』の4階にある「G.Gモール」について語りましょう。
「G.Gモール」は、2014年の大規模リニューアルの際に出来たシニア層向けに特化したフロア。商圏人口の35%が55歳を占めることから設けられました。
全国では『イオン葛西店』(東京)、『イオンマリンピア店』(千葉)に続いての3号店となっています。

G.G(グランド・ジェネレーション)とは2012年に放送作家の小山薫堂氏が提唱した「若々しく年を重ね、豊富な知識や経験を持ちつつ第2の人生をさまざまなスタイルで行動的に楽しんでいる年長者」を指す言葉。イオンの「G.Gモール」では、55歳以上の趣味や消費行動に活動的な消費者のニーズに合わせた取り組みを展開しています。
よくG.G(ジジイ)WAONなんて揶揄されがち?

4階の「G.Gモール」に入っているテナントをチェックしてみましょう。

  • 未来屋書店
  • JTB
  • クラフトハートトーカイ
  • イオンカルチャークラブ
  • カフェ・ド・クリエ など

旅行や手芸などの趣味を堪能したり、カフェでゆっくり過ごせる空間となっています。

▲4階がシニア層向けのG.Gモール。落ち着いた上品なデザインになっている

4階フロア中央には常設のイベントスペースがあり、コンサートや体操・相談会など毎月さまざまな体験型のイベントが開催されているのも魅力。

▲2014年のリニューアルオープンの日にはイベントスペースに1日店長として俳優の藤岡弘さんも登場した

シニア向けの品ぞろえとしてはイオンの売場ではあまり見かけない杖専門店やシニア買物カート売場が目立つ場所にあり、さまざまなブランドやデザインのものが並んでいます。

▲イオンの杖専門店「ステッキ工房ファンタステッキ」 さまざまなブランドの杖を豊富に取り揃えている。
▲1階にもシニア向けの買い物カート売場がある

地下1階食品売場のサービスカウンター横では「お客さまお買物カート置き場」というお客さんの私物のお買物カートを置いておくスぺースがあるのもポイント。

通常のロッカーには入らないけど買い物するときは邪魔だなぁって思う時に置いておけるのはすごく便利。

▲サービスカウンター横にあるお客さまお買物カート置き場

また、『イオン八事店』は東海地方初のイオンネットスーパーを始めた店舗(2009年)です。起伏が多く荷物の持ち帰りが大変な八事エリアだからか、シニアに優しいイオンなのかもしれない。

学生が行きかう名古屋の文教地区「八事」

戦前から財界人の別荘地として人気はあったものの、戦後この辺りはまだまだ荒地の丘陵地が多く、特に天白区方面は八事霊園などくらいにしか土地利用されていない状況でした。
地価が安く・まとまった敷地が手に入る点や路面電車も通り通学に便利な面もあったことから、昭和区の東部に大学が多くでき、現在も多くの学生が行きかっています。

2014年に「G.Gモール」化した『イオン八事店』はシニア特化の店舗言われれば決してそうではありません。
おしゃれとまでは言えないものの、下記のような学生もふらっと立ち寄りやすい専門店が入っていることが分かります。

  • ユニクロ
  • 無印良品
  • ライトオン
  • スターバックスコーヒー
  • サイゼリヤ
  • マクドナルド など
▲3階にはユニクロや無印良品も入り シニア向けだけでない専門店

周辺大学とのコラボ

周辺にある中京大学や名城大学とはそれなりに友好な関係を築いている様子。
中京大学の経営学部と地元ブルワリーが共同開発したクラフトビールをイオン限定で販売したり、名城大学の学生しか入会できない名城大学イオンカードの発行もしています。

▲中京大学と地元ブルワリーが共同開発した「若者に贈るエール」苦みが少なく飲みやすいビール

かつては「名古屋の原宿」

今では信じられないですが、かつて八事は「名古屋の原宿」とさえ言われた街。
飯田街道や山手グリーンロード沿いに飲食店やファッションの店が立ち並んでいました。
現在は原宿とまでは言わないまでも、居酒屋や飲食店などの帰宅する学生が寄れるような路面店が多くあり、イオンと上手く共存できているように見えます。

▲飯田街道には居酒屋や飲食店が立ち並び、地元とイオンが共存

高級住宅地八事

名古屋を代表する高級住宅街として知られる八事。
周辺には老舗料亭『八勝館』をはじめ、『札幌かに本家』、『ロイヤルホスト』、『フランテ』などの高級志向の店舗も多く軒を連ねます。そんな中、『イオン八事店』はただの庶民的なお店?と思いきや、他のイオンの食品売り場と異なった品揃えとなっています。

イオンが日本で展開するフランス発のオーガニック製品「ビオセボン」コーナーが常設されているのも特徴。

▲フランス発のオーガニック製品のビオセボンも取り扱う

他のイオンの店舗ではあまり数多く扱わない野菜や香草も多く置いてあります。

▲個人的には見慣れない野菜で使い方が分からない(笑)

お肉売り場では東海地方ではおなじみの岐阜の「明宝ハム」がありました。ハム類は種類が多いだけでなく、モクモクファームやスギモトなどの商品も取り扱っています。

▲東海地方ではおなじみの岐阜の明宝ハムやスギモトやモクモクファームなどの商品
▲コーヒーの種類も多く、棚一面コーヒー売場

公共交通機関でのアクセスが良い

何といっても『イオン八事店』の最大特徴は電車やバスのアクセスの良さ。
地下鉄鶴舞線・名城線「八事」駅直結というだけでなく、目の前にバス停もあります。
お墓参りの高齢者・帰宅するの大学生、仕事帰りのサラリーマンなどがついふらっと立ち寄れる立地。「イオンに行く」と意識すらさせず、無意識に生活に組み込まれているのではないでしょうか。

▲地下鉄「八事」駅の3番出口からそのままイオン店内に入れる
▲イオンの地下3階に直結
▲目の前にあるバス停。奥にはコメダやスタバもあり、老若男女バスが来るまでゆっくり待てる
▲イオンの隣にある『八勝館』の土地に出来たUR都市機構のマンションは立体駐車場とをつなぐブリッジがあり雨の日もぬれずにイオンや地下鉄に行けるのはうらやましい。バルコニー南面に『八勝館』の借景が広がっていると思うとさらにうらやましい。
▲イオンの出入口にはバスの時刻表が貼ってあり、高齢者にもやさしい

駐車場事情

公共交通機関でのアクセスが良い分、車では着にくいかどうかイオンの駐車料金を調べてみた。

イオン店内でスタンプ押印で2時間無料(提携駐車場も含む)

お買い上げ5000円以上で3時間、1万円以上で4時間駐車料金無料!

※2023年6月3日現在

当日最大料金は周囲と比較してややお高め。ただ、2時間無料サービスを加味すると短時間滞在なら八事周辺も観光できてしまうくらい余裕がある時間設定です。(八事から電車に乗ってどこかに行かなければ)
八事周辺で用事があるなら、買い物ついでにイオンに駐車した方が良さそうですね。

駐車場の入口は3か所ありどこの駐車場からでもイオン店内のスタンプカウンターに駐車券を通せば2時間無料になります。

①南側入口

メリット デメリット
1~4階の各フロアと駐車場がつながっているため目的の階があるならここがおすすめ(4階イオンペットに動物を連れていくならここ) ・通路が狭く一方通行のため車を駐めにくい。

・21時以降は2階以上の売場が閉鎖されるため出庫しにくい。

②北側入口

メリット デメリット
・店舗棟5階、屋上に直結し        駐車スペースが広々として駐車しやすい

・21時以降も地下の食品売場とエレベーターでつながっている

・5階まで円柱状のらせんスロープで上りにくい

 

③イオン提携 八事石坂駐車場

メリット デメリット
・24時間営業

・空いているため駐車しやすい

・イオン2階売場と渡り廊下で接続

・21時以降は通路のある2階売場が閉鎖されるため通行できなくなる

・①と②と比較してイオンから距離がある

▲イオンと八事石坂駐車場と結ぶ渡り廊下

緑あふれるロマンロード

坂が多い八事の高低差を利用した『イオン八事店』の敷地内にある1階~地下2階を結ぶ小道。レンガが多く使用され、木々も生い茂り緑豊かな通路は欧米感がある素敵な空間です。

このロマンロードに花屋さんがあることで、さらに通路の彩りが増しています。

▲イオンにいることを忘れそう
▲イオンカルチャークラブの教室はここにもある
▲イオンカルチャークラブの前はブティックが入っていた

珍しい白色の塔屋

イオン八事の屋上の看板が他のイオンと異なり珍しい白色になっているのはご存じでしょうか。
もともと開業当時は他の店舗と同様ピンク色のジャスコ看板でした。
平成16年に景観法が制定されたことにより、新たに見直された「四谷・山手通都市景観形成地区」の基準で彩度が引っかかった(おなじみのイオンのマゼンダカラーは彩度13.7だったとのこと)ため白色の看板になっています。

▲『ジャスコシティ八事』時代の看板はマゼンダカラー

ちなみに愛知県は八事1店舗のみですが、全国には『イオン高岡店』や『イオン東長崎店』など同様に景観規制によって白色看板になったイオンが他にもあります。

イオン八事の歴史は古い

1993年に『イオン八事店』(当時『ジャスコシティ八事』)が出来て2023年で30年が経ちます。また、1973年に初代『ジャスコ八事店』がこの地に出来て半世紀というのも驚きですね。
そんな『イオン八事店』をさらに知るために、さらに歴史に注目したい。

『イオン八事店』の歴史について紐解いていくには、江戸時代までさかのぼる事になります。

名古屋では珍しい起伏のある八事の名前由来は「岩(や)が凝(こご)る」ゴツゴツとした岩が多い場所であると言われています。(諸説あり)今でこそ人気の住宅地である八事ですが、江戸時代は八事山、音聞山、天道山(現在も地名として残っている)などの山林でした。

▲標高50mに建っているイオンの屋上からは名古屋駅や鈴鹿山脈までも一望できる
▲音聞山の名前は鳴海潟の海の音が聞こえたことが由来。今は名古屋港は見えど聞こえるのは車の音ばかり
▲北側は興正寺の緑が広がり、奥にはバンテリンドーム ナゴヤも見える
▲東側は中京大学が見える 道路の高低差がすごい

 

次ページからは、さらに八事エリアや『イオン八事店』の歴史とやテナントを深掘りしていきます!

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イオえもん
1992年名古屋生まれ。2007年にイオンに目覚め、現在は医療従事者として働く傍ら東海地方のイオンを中心に全国飛び回っています。毎日イオンを補給したいがためにイオンの真横に引っ越したくらいのイオン好き。イオン好きの視点から東海地方のイオンの魅力を紹介していきます。