名古屋子育て情報局dD版

名古屋子育て情報局dD版【千種区今池】の気になる「育児・教育環境」総まとめ ― 市内屈指の交通利便性を誇るエリアの子育て環境を徹底調査!

今回は地下鉄東山線・桜通線「今池」駅周辺のエリアを調査しました。

「今池」という町

さて、今回の対象エリアである「今池」駅周辺。名古屋に住む方々の認識では、正直に言って、子育て世帯が積極的に選択するエリアではなかったと思います。

しかしながら、以前デラデザインの編集長がX(旧:Twitter)で以下のように語っていた通り、地域の努力により改善が進んだうえ、駅前には高級ラインのタワーマンション建設が進んでおり、変化の兆しを感じるエリアです。

詳細は後述しますが、「今池」駅は名古屋一番人気である地下鉄東山線を含む地2路線が利用でき、さらにJR「千種」駅も徒歩圏のため、利便性の高さは名古屋随一。

そんなポテンシャルの高い今池について、
「これまで考えたことも無かったけど、今池の子育て環境ってどうなの?」
というところを深掘りしてみたいと思います。

学区について

「今池」駅周辺は『今池中学区』『若水中学区』という2つの中学校学区が隣接しています。
今池中学区の小学校は小規模校であり、特に駅があるエリアの学区である内山小は今後学区の分割&他校統合が予定されているため注意が必要です。
(詳細は後述)

学区の位置関係

冒頭でも触れた通り、「今池」駅周辺は以下の学区が隣接しています。

  • 内山小(→今池中)※
  • 千石小(→今池中)
  • 千種小(→今池中)
  • 春岡小(→若水中)
  • 高見小(→若水中)
    ※内山小学区は他学区への統合が検討されている
▲「今池」駅周辺は1km圏内に複数の学区が混在

上のマップを見ると分かる通り、比較的駅に近い内山小は他校との統合計画があります。
その他の小中学校は駅から一定程度距離があるという位置関係です。

具体的な駅からの距離と徒歩所要時間は以下の通り。

  • 内山小:約0.6km/所要時間約9分
  • 千石小:約1.1km/所要時間約16分
  • 千種小:約1.0km/所要時間約16分
  • 今池中:約0.8km/所要時間約12分
  • 春岡小:約1.2km/所要時間約18分
  • 高見小:約1.2km/所要時間約17分
  • 若水中:約1.3km/所要時間約18分
    ※NAVITIME調べ
    ※内山小学区以外は駅から学区範囲まで少し距離があるため実際の通学時間はもう少し短い

駅近物件に住んだ場合通うことになる内山小は比較的条件が良いものの、前述の通り統合計画があり、それ以外の学校は今池中以外は15分超かかります。

昨今の夏の猛暑のなか15分徒歩で…というのは、低学年のお子さんにとっては結構ハード。
起伏が激しい土地ではないだけマシではありますが、楽ではないのは間違いありません。

内山小の統合計画について

内山小は学区の北にある大和小との統合計画が進行中。
2026年には学区の分割と統合校の開校が予定されています。
この計画は小規模校対策を検討する「名古屋市子どもいきいき学校づくり推進審議」の答申も出ており、このまま計画が進行する可能性は非常に高く、2023年7月には統合に関する説明会も行われています。

統合計画の内容

詳細や最新情報はこちらから確認できますが、現時点の計画を簡単にまとめると以下のような内容です。

  • 2026年に大和小との統合校を開校させる
  • 大和小の場所に校舎を改築してそこに統合する
  • 統合に伴い進学する中学校も振甫中に変更
  • 新校舎建設中の2026年から3年程度は内山小の場所に現大和小&現内山小の児童が通う
  • 2029年からは現大和小の場所に通う
  • 広小路通の南側のエリアは学区を分割し、千種小と統合する(進学も今池中)

学区分割のイメージは以下の通りで、ほとんどのケースで学校が遠くなるでしょう。

▲学校は遠くなるケースが大半…

駅近エリアは通学時間が伸びる可能性大

経過措置等、色々な対策が取られるようですが、今後数年間で大きな環境の変化が生じるのは確実です。
駅近のエリアは内山小学区になるため、最新情報をチェックし、どのような環境に変化していくのか納得した上で検討を進めましょう。

ちなみに、「今池」駅から大和小、振甫中への所要時間は以下の通り。
やはり通学時間が大幅に長くなってしまうのは大きなマイナスポイントですね。

  • 大和小:約1.2km/所要時間約19分
  • 振甫中:約1.4km/所要時間約21分
    ※NAVITIME調べ

 

 

各学校の基本データ

では、各小学校・中学校の基本的な統計データをご紹介します。

小学校の生徒数、学級数

小学校の生徒数、学級数のデータは以下の通りです。

出典:2022年名古屋市教育調査統計より作成

内山小の統合のところでも触れましたが、やはり今池中学区の3校(内山小、千種小、千石小)の人数が少ないのが気になります。

内山小は前述の通り統合がほぼ確定で話が進んでいますが、千石小も千種小も名古屋市の基準では「小規模校」扱いです。

このまま人数が増える兆候が出てこないと、千石小⇔千種小で統合、という話も出てくる可能性はあります。

一方で、若水中学区の2校は適性な規模の学校になっており、心配は無さそうです。

なお、人数は少ないものの、各中学校の生徒バランスも概ね良好。
今池中・若水中両校ともに、中学校に進学した際に”クラス内に極端に知り合いが少ない”という環境ではなさそうです。

私立中学進学率

これは、「2021年の公立小の6年生の人数」と「2022年の公立中の1年生の人数」を比較して作成しました。

もちろん、転勤等による引っ越しがあり、私立中学進学を理由としない人数の出入りはあるため多少の誤差は生じますが、大きく外れた数字ではないと思います。

今回対象としている学区の私立中進学率は以下の以下の通り。
※前津中や白山中など人数が少ない学区については転勤等による誤差が大きくなる傾向があるため、その点はご留意ください

▲2校とも上位に位置している

出典:2021年および2022年名古屋市教育調査統計より作成

上図の通り、2校とも15位までに入っており、名古屋市全体平均である約11%を大きく上回っています。

後ほどご紹介しますが、受験環境が整っていることもあり、中学受験が盛んなエリア。

中学校

今池中、若水中の学級数、生徒数は以下の通りです。

やはり気になるのは今池中。
「そんな規模で大丈夫か?」
と心配になってしまいますが、名古屋市の基準だと6学級以上あれば”適正規模”とのことなので、
「大丈夫だ、問題ない」
という事なのでしょう。

しかし、今池中は内山小の生徒が数年後に振甫中に移るため、人数が大幅減少することがほぼ確定しています。
そうなると適正規模以下になってしまう可能性がありますがどうなんでしょうね…

各学校のホームページ

各学校の公式ホームページは以下の通り。

内山小ホームページ  →こちら
千石小ホームページ  →こちら
千種小ホームページ  →こちら
今池中ホームページ  →こちら
===
春岡小ホームページ  →こちら
高見小ホームページ  →こちら
若水中ホームページ  →こちら

どの学校も更新自体はされており、多くの学校で”学校だより”など、必要な情報は掲載されています。

なかでも、内山小、今池中は生徒と保護者の学校評価のアンケート結果が掲載されています。生徒や保護者から学校がどう思われているか、というのが分かるのは好印象。
特に今池中の”家庭でのタブレット学習の状況”の結果は良くも悪くも正直な結果がそのまま載っており、参考になるのではないでしょうか。

一方で、今回見た限りでは各学校の部活動についての記述がほとんどないのが気になりました。
特に今池中は小規模校が集まった中学校。”中学校ではこの部活がやりたい!”という希望がある場合、その部活があるかどうか自力で確認する必要がありそうです。

学校関係の紹介の次は、「今池」駅周辺の生活環境についてご紹介します。
公園、幼稚園、学習塾、買い物施設、小児科など、子育てには欠かせない各種施設の充実度をグイグイ深掘りしていきますよ! 

通勤と通学について

今回も頑張って通勤、通学の詳細について調査しました。

やはり2路線使えるだけあって、概ね優秀な結果に。
「今池」駅の交通利便性の高さがよくわかると思います。

通勤時間

「今池」駅から以下の6駅までの所要時間をNAVITIMEで調べました。

  • 名古屋駅
  • 伏見駅
  • 栄駅
  • 久屋大通駅
  • 丸の内駅
  • 金山駅

なお、検索条件は
“2023年9月11日(月)の朝8時に該当駅に到着する”
という内容で統一しています。

また、グラフは左から乗車順に並べています。
例えば「金山」駅なら、「千種」駅で乗り換えて以下のの通り。

[東山線に2分乗車→東山線からJRの乗換に4分→JRに7分乗車→金山駅着]

▲強すぎ…

東山線と桜通線の2路線が利用可能のため、かなり強いです。
「金山」駅以外は乗換なしで行けるため、“10分前後あればだいたいの主要駅に行ける”というすごい結果になりました。

通勤に関しては、これ以上の環境を求めるのはなかなか難しいのではないかと思います。

※金山駅へは地下鉄のみで行く場合は約19分かかります

通学時間

通学時間は主要中高一貫私立校と、公立高校の市内上位8校(尾張1群・2群のA/Bグループそれぞれ2校)を調べました。なお、中高一貫私立校には遠方の学校もあるため、グラフを分けています。

中高一貫私立校

まず、市内にある比較的近い中高一貫私立校の結果です。

▲行きにくい場所もバスでカバーされている

上記の通り、1校以外概ね25分以内に到着可能というすごい結果になりました。

調べていて気づいたのは
「バス便も充実している」
というところ。
通常であれば名城線沿線の名古屋中や愛知中は行きづらい立地なのですが、バスがあるおかげで30分かからず到達できています。

中高一貫私立校・遠方

若干距離がある、滝と春日丘の結果は以下の通りです。
なお、滝は「江南」駅からバス、春日丘は「神領」駅からバス、という想定です。

▲春日丘への行きやすさが◎

この2校はどの駅からも「60分未満で到達できれば優秀」という感じですが、2校とも60分を切っています。
特に、「千種」駅が近い関係で春日丘へのアクセスが良好。
滝も名古屋市内の学校に比べれば時間がかかっていますが、滝については「この程度の通学時間は大して長くない」というイメージですね。

公立高校

公立高校8校の結果は以下の通りとなりました。

▲バスが必須の学校以外は20分以内に行ける

こちらも非常に優秀。「名東高校・天白高校以外はほぼ20分以内に到着できる」という結果になりました。
この交通利便性の高さは本当に希少ですね。

周辺環境について

ここからは、「今池」駅周辺の住環境について見て行きましょう。

まずお伝えしなければならないのは、
“「今池」駅周辺は子どもにとって特異な施設が多い”
ということ。

分かりやすいところで言えば、駅前には巨大なパチンコ店が3店林立していたり、通学路になりえる場所にいわゆる「大人のお店」が点在していたりするところですね。

▲メイン通りの左右に巨大なパチンコ店が見える
▲大通り沿いにいわゆる「嫌悪施設」がある

もちろん、こういった施設の感じ方は人それぞれです。
ですが、このような施設が多い環境は「一般な感覚で子育てに適した住環境」とは少し違う、ということは頭に入れておいた方が良いかもしれません

さて、上記のような特異なポイントはさておき、いつも通り子育て視点でのポイントを下記にまとめてみました。

  • 公園は充実しており、特に「千種公園」は非常に素晴らしい
  • 幼稚園・こども園・保育所は充分な数が揃っているため困ることはなさそう
  • 学習環境としては中学受験4大塾の3/4が揃い、高校受験では河合塾に容易に通えるのが強み
  • スーパー・ドラッグストア・小児科等、生活必需施設も充実していて文句なしでは、具体的に見ていきましょう。

公園や遊び場:公園は意外と充実

デラデザインの記事のために各地の公園を巡るようになって気づいたのですが、都心に近い”いわゆる住宅地ではない場所”は、意外と公園が充実していたりします。
今回の今池もその例に漏れず公園は充実。
駅周辺の半径1km圏内に広さ1,000m2以上の公園は8個もあります。
※正方形だとすると1,000m2の公園は約32m x 32mぐらいの広さ
小さい公園まで含めればかなりの数があり、遊ぶ場所に困ることは無いでしょう。

▲意外と公園は充実している

特に駅の北東にある「千種公園」は広さが約6haもある大きな公園。
野球場やテニスコートなど有料施設まで揃っています。

▲有料施設まで備えた広い公園は名古屋に数えるほどしかない

有料施設以外も、フェンスに囲まれたグランド、多彩な遊具、余裕のある敷地を活かした散策路など、文句なしの良公園。
こういう公園が近所にあるのは恵まれた環境だと言えます。

▲有料施設以外も文句のない充実度

現地確認したその他の公園の様子は記事最下部に掲載しています。是非チェックしてみてくださいね。

保育環境:幼稚園・こども園・保育所も充分な数が揃う

「今池」駅周辺1km圏内には複数の幼稚園、保育所があり、2km圏まで範囲を広げればこども園もあります。

▲園バス運行割合は低いが選択肢は豊富

1km圏内、2km圏内の施設数は以下の通り。

  • 幼稚園 :1km圏内:4園 / 2km圏内:13園
  • こども園:1km圏内:0園 / 2km圏内:2園
  • 保育所 :1km圏内:8施設 / 2km圏内:27施設※保育所は名古屋市HPの「名古屋市の保育所等認可施設・事業所一覧」より抽出。ただし、受入可能期間が短いため(概ね2歳まで)家庭的保育事業、事業所内保育事業、小規模保育事業に分類される施設は除外
    ※私立幼稚園・こども園は「名古屋市私立幼稚園協会」のHPに掲載されている園を抽出
    ※公立幼稚園は名古屋市HPに掲載されている園を抽出

これだけあれば、幼稚園・こども園・保育所で困るケースは稀なのではないでしょうか。

ただ、園バス運行が公式HPの記載で確認できたのは、建中寺幼稚園・若竹幼稚園・愛英幼稚園・広路幼稚園・みちる幼稚園・東桜幼稚園・筒井幼稚園のみ。意外と園バス運行割合が低かったのが気になりました。

ホームページ

幼稚園・こども園の各園のホームページは以下からどうぞ。(保育所は数が多いためご容赦ください…)

学習環境:駅周辺は少し苦しいが困る状況ではない

続いて、「今池」駅周辺の学習環境についてご紹介します。

「今池」駅の強みは何と言っても「千種」駅が隣にあること。
「千種」駅は中学受験塾が集中しており、高校受験でも河合塾があるため困りません。

詳しく見ていきましょう。

公文式

早期教育でよく名前が挙がる公文式。

「今池」駅周辺は公文式の教室は1km圏内に5教室あります。
比較的良い距離感で分散しているため、通うのに困る事はないでしょう。

▲良い感じに散らばっている

中学受験塾

「今池」駅周辺の中学受験塾の状況は以下の通り。
十分”恵まれている”と言って良い環境だと思います。

  • 大手4塾(日能研/名進研/浜学園/馬渕教室)のうち名進研以外は隣駅に集中している
  • 個別指導タイプが良い場合も、老舗の西塾車道校が隣駅にある
  • どうしても名進研が良い場合、1.5km弱のところに1校あるためなんとか通える
▲選択肢が多く、恵まれている

唯一気になるのは国立中高一貫校の受検で定評があるマイシフトが近くにないこと。
今後開校する公立中高一貫校を目指す場合はちょっと通塾に苦労するかもしれません。

また、2点目の西塾車道校に行きやすいのも良ポイント。
実は中学受験は講義形式の大手塾に通わせる場合、”親の伴走”が必須なケースが多く、親が中学受験経験者でないと対応するのが難しいのです。
この視点で考えると、個別指導コースを備えた老舗塾に通いやすい、というのはとても良い環境です。

このあたりの話は名古屋子育て情報局のインタビューシリーズでご紹介しています。
興味があればどうぞ!
(ちょうど西塾車道校の先生にインタビューしております)

高校受験

まずはいつもご紹介している名古屋市内に教室数が多い、いわゆる大手の塾の状況をご紹介します。

▲やっぱり河合塾が隣駅にあるのは強い!

「今池」駅には高校受験に対応した塾はないのですが、やはり隣駅の「千種」駅に河合塾があるのが大きなポイント。
近年、河合塾は「河合塾wings」というトップ校をターゲットにした小規模教室を増やしていますが、千種や名駅にある「河合塾」の合格実績もかなり良いです。

このあたりの話は本局の記事を見ていただければと思います。
「河合塾」も「河合塾wings」も教室数があまり多くない事を考えると、容易に通える環境であるのは大きな強み。大学受験の際にもこの「河合塾が近い」というのはありがたいですね。

河合塾以外では、2023年の旭丘高校の合格実績で佐鳴予備校・河合塾に次ぐ合格実績を残している「サンライズ」が隣駅の「車道」駅にあるのも見逃せません。
学習塾はどうしても合う・合わないがあります。雰囲気的なものも含めて、選択肢が多いに越した事はないですよね。

生活必需施設:駅周辺だけで揃うため車がなくても大丈夫!

ここからは「今池」駅のスーパーやコンビニ等の生活必需施設の状況をチェックしていきましょう。
「子育てに適しているか」というところを大目に見れば、かなり利便性が高い環境といえます。

ポイントとしては、駅周辺だけで必要なものが揃うため、車を保有していなくても暮らしやすいということです。

スーパー・コンビニ

スーパー・コンビニの状況は以下の通り。

▲駅前に複数のスーパーがあり、種類も豊富

残念ながら『イオン 今池店』に関しては2024年春での一時休業が発表されています。これを考慮に入れても1km圏内に『ピアゴ ラ フーズコア 今池店』『マックスバリュ 今池店』『成城石井 名古屋セントラルガーデン店』『パレマルシェ 池下店』がある充実ぶり。
お値打ちラインから高級ラインまで選択肢が非常に豊富です。

上記マップには書いていませんが、駅前には『ドン・キホーテ』もあります。
『ドン・キホーテ』は景観的には難色を示す方が多いかもしれませんが、非常に便利な施設であるのは間違いありません。

日曜の夜になって、子供がこんなことを言い出すことがありますよね。
「あした学校で◯◯が必要なんだよね…」
『ドン・キホーテ』は24時間営業で品揃えも豊富。ドンキなら高確率で対応できるでしょう。

ドラッグストア

「今池」駅はドラッグストアも充実。
駅前に複数店舗があるほか、1km圏内には10店舗以上もチェーン店があります。

▲こんなに必要なのか…?(特にスギ薬局多すぎ)

日用品はスーパーと『ドン・キホーテ』でカバーできてしまいそうですが、医薬品が必要になった場合はやはりドラッグストアが欲しいところ。
そう考えても必要充分以上の店舗があるので安心ですね。

小児科

小児科は「今池」駅から1km圏内には12件あります。
このなかには、休日診療所や、総合病院である名古屋市立大学医学部附属東部医療センターも含まれており、あらゆる事態に対応可能。

▲子どもは少ないはずだが小児科も多い

小学生の数を考えれば、これだけの数の小児科(を診療科目にもつ病院)があるのはちょっと不思議ではありますが、生活することを考えれば頼もしいですね。

その他の施設

個人的に「今池」駅で子育て世帯向けの施設を考えた際に外せないのが
「未就学児も行ける”保護猫カフェヘミングウェイ”がある」
ということ。
(HPはこちら)

詳細は本局の特集記事を見ていただければと思いますが、実は未就学児はNGとしている猫カフェも多く、未就学児も入れる保護猫カフェというのは超貴重。
場所も以下の通り駅から近く、利用しやすいのはうれしいですね。

料金は1時間1ドリンク付きで1,100円(2023年8月時点)とそこまで高額ではなく、予約も可能です。

▲内部には沢山の猫がッ!

ここは”保護猫”カフェのため、利用することで保護活動の支援になります。
その活動について話すことで良い教育の機会にもなるでしょう。
もちろん、ここに居る猫たちは全て保護猫なので、希望する場合は里親になることもできます。

一度行ってみてはいかがでしょうか。

まとめ

以上、「今池」駅周辺の状況とその魅力についてご紹介してきました。

  • 名古屋市の東側ではほぼ最強に近い交通利便性
  • 駅があるエリアの学区の一部は別の学校との統合が予定されているため注意
  • 公園や幼稚園は非常に充実していて未就学の時期も困ることは無さそう
  • 小児科は駅周辺に充分な選択肢があるうえ、休日診療所や総合病院もある
  • 学習塾が集中している「千種」駅が隣にあるため中学受験・高校受験における通塾の利便性が高い
  • スーパーやドラッグストアなど、生活必需施設は非常に充実していて車が要らないほど

やはり「今池」駅の最大の懸念点は
「大人向けの施設が散在するなかで子育てすることをどう考えるか」
というところ。

ただ、大人向けの施設は以前と比べてかなり数が減ってきていることや、近年分譲マンションの建設が急増しているエリアであることを考えると、今後このような環境も少しずつ変化していく可能性はあります。

交通利便性・生活利便性がかなり高い場所なのは間違いなく、今後の環境変化次第では人気学区に成長していく可能性を秘めていると思います。

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【参考】各公園の様子

実際に現地に行って撮影した公園の様子をご紹介します。

中道公園

千種小学校の横にある公園で広さは充分。おそらく自転車の練習も可能。
複合遊具、ブランコ、鉄棒もあるため色々な遊びができそう。
飛び出し配慮は腰ぐらいまでの高さの柵で、少し不安だが、周囲の交通量は少ない。

今池公園

ここも比較的広めの公園。遊具も多彩で、満足度が高そう。
特筆すべきは鉄棒の種類の多さで、高さ2mぐらいのものもある。
横には垂直跳びの高さを測るであろう物もあり、子どもも楽しめそう。

仲田公園

若竹幼稚園横にある公園。
遊具は若干少なめだが、その分スペースに余裕がある。
気になるのは飛び出し配慮が弱いこと。面している道路の交通量も多いため、不安ではある。

今池西公園

雰囲気的には千種、という場所にある、公園というよりは噴水スペースと言ったほうが良いかも。
一応、遊具的なものはあるが、子どもが遊ぶ公園としては使えないかも。
飛び出し配慮も皆無。

内山公園

内山小の横にある公園。
遊具エリアと広場エリアに別れている。
遊具は複合遊具、シーソー、ブランコ、鉄棒などがありバリエーション豊かで、広場も充分な広さがある。
唯一残念なのは、広い通りに面しているのに飛び出し配慮が弱いこと。

城番公園

細長い公園。
遊具も少なく、公園としては寂しい感じ。
しかし、道路に面している間口が狭いため、意外と安全に遊べるかも。

大和公園

大和小の横にある公園。
壁打ちやバスケゴールがあるボール遊びスペースと、遊具の場所が分かれている。
遊具も多彩なものが揃っていて、広さもあるため満足に遊べそう。

【参考】町名と学区のリスト

2023年8月時点における町名と学区の関係については以下の通りです。
(名古屋市ホームページ:「市立小・中学校の通学区域一覧」より)

内山小学区

今池一丁目(※1)/今池二丁目(※2)/今池四丁目/内山一丁目/内山二丁目/内山三丁目/神田町(※3)/豊年町(※4)
※1:内山小/千石小学区が混在
※2:内山小/千石小/千種小学区が混在
※3:内山小/高見小/大和小学区が混在
※4:内山小/大和小学区が混在

千種小学区

青柳町7丁目/今池二丁目(※2)/今池三丁目/今池南(※5)/大久手町/小松町/千種一丁目(※6)/千種三丁目(※6)/千種町字赤塚/千種通/春岡通7丁目/吹上二丁目(※6)
※2:内山小/千石小/千種小学区が混在
※5:千種小/春岡小区が混在
※6:千種小/千石小学区が混在

千石小学区

今池一丁目(※1)/今池二丁目(※2)/新栄三丁目/千種一丁目(※6)/千種二丁目/千種三丁目(※6)/花田町/吹上一丁目/吹上二丁目(※6)
※1:千石小/内山小学区が混在
※2:千石小/内山小/千種小学区が混在
※6:千石小/千種小学区が混在

高見小学区

池下町/池下一丁目/池下二丁目/覚王山通7丁目/神田町(※3)/向陽町/向陽一丁目/振甫町/高見一丁目/高見二丁目/田代町字岩谷/田代町字四観音道西(※7)/田代町字蝮池上/千種町字茂左裏/仲田一丁目/仲田二丁目/若水一丁目/若水二丁目/若水三丁目
※3:高見小/内山小/大和小学区が混在
※7:高見小/田代小学区が混在
※8:高見小/上野小学区が混在

春岡小学区

青柳町5~6丁目/今池五丁目/今池南(※5)/城木町/日進通1丁目/春岡通5~6丁目/春岡一丁目/春岡二丁目
※5:春岡小/千種小学区が混在

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名古屋子育て情報局
1984年生まれ。企画職や事業コンサルを経て、数年前に名古屋に戻ってきた2児の父。名古屋では学区や受験などを含めた「子育て情報」があまりオープンになっていない事に気づき、名古屋の子育て情報をまとめ始める。実は良好な名古屋の子育て環境の魅力を伝えられるよう尽力中。