あつまれAEONの森

あつまれAEONの森【鈴鹿市】『そよら鈴鹿白子』グランドオープン!三重県初出店の焼菓子&バーガー専門店・スガキヤ新業態店など

鈴鹿サーキット、ホンダの工場がある言わずと知れたモータースポーツのまち鈴鹿市。

市内で唯一近鉄特急が停まる駅である近鉄名古屋線「白子」駅前にあった『白子ショッピングタウンサンズ(イオン白子店)』が2021年2月20日閉店してから約3年ぶりに『そよら鈴鹿白子(イオンスタイル鈴鹿白子)』としてイオンが戻ってきました!!

「そよら」とは「そら、寄って、楽しんでって!」の呼びかけが由来で、2020年に大阪のイオンスタイル海老江がオープンした際に一般公募で決められたイオンのショッピングセンターの名称です。東海地方としてはそよら上飯田(愛知県)、そよら浜松西伊場(静岡県)に続いて3店舗目。三重県下では初のそよら出店となっています。

イオンリテールが近年進める最新型都市フォーマット業態の1つで食品スーパーとドラッグストアを組み合わせたフード&ドラッグに+専門店を組み合わせたもの。

カフェやジム、クリニック、カルチャー教室など日常生活で高頻度に利用する専門店を入れコミュニティの場・体験の場として使ってもらうような構成となっているのが特長です。

イオンには古い店舗も多く存在していて、老朽化した総合スーパー型イオンの建て替え先の1つとして新しく「そよら」に変えていく方針のようですね。

▲グランドオープン早朝のそよら鈴鹿白子

そよら鈴鹿白子グランドオープン

2024年3月28日AM9時のグランドオープンに先立ち、8時25分からオープニングセレモニーが開催されました。

▲オープニングセレモニーでは賑やかな和太鼓の演奏があった。

正面の入口前で200~300人のお客さんがオープンを待つ中、亀山・鈴鹿を中心に活動している和太鼓チーム「楽羅」の演奏から始まりグランドオープンのムードが高まる。

イオンリテール井出社長、末松鈴鹿市長など10名がテープカットに参加しました。

その後、セレモニーでの挨拶。

イオンリテール井出社長からは、1階の芝生エリアや2階のそよらテラスでイベントをやり買い物だけでなくここが皆さんのコミュニティの場・集いの場になるようにこのお店を運営していくとのこと。

また末松鈴鹿市長からは、『そよら鈴鹿白子』が地域の方だけではなく時には観光客の皆様にもご利用いただき活気や賑わいのあふれることになるような施設に期待するとの挨拶がありました。

概要

そよら鈴鹿白子 白子ショッピングタウンサンズ(参考)
開業日 2024年3月28日(木)AM9時 1975年3月21日開業

1989年4月21日に増床しサンズに

(2021年2月20日閉店)

住所 鈴鹿市白子駅前3番1号 鈴鹿市白子駅前9-20
駐車台数 291台 1200台
営業時間 1階:8時~22時

2階:9時~21時

専門店:10時~21時

8時~22時
敷地面積 21672㎡ 約28000㎡
延床面積 11379㎡
売場面積 15500㎡
核店舗 イオンスタイル鈴鹿白子 イオン白子店(旧ジャスコ白子店)
SC構造 地上2階建て 地上3階一部4階建て

つどい・コミュニティの場に

『そよら鈴鹿白子』の敷地内には子どもや高齢者などさまざまな人が集まるコミュニティの場として1階芝生エリアと2階のそよらテラスに人が集まれるスペースが設けています。

▲子どもたちの遊び場だけでなく、キッチンカーなども来る予定。
▲2階そよらテラスではラジオ体操なども企画されている。

オープン当日は2階そよらテラスで、さっそく大道芸の方がイベントをしていて多くの人が集まって盛り上がっていました。

スガキヤの新業態たこ焼き専門店「たこ寿」

名古屋名物でも有名な「スガキヤ」の新業態1号店としてたこ焼き専門店「たこ寿」がスガキヤに併設されてオープン。

たこ焼きの生地にスガキヤのラーメンの魚介だしを使用しそのままでも美味しいたこ焼きとして販売していました。

▲スガキヤとたこ寿はレジが別なので注意。

オープン当日はスガキヤの新業態と言うことで多くの人が並びまさかの3時間待ちで驚きました。

たこ焼きはお店オススメの甘辛どろしょうゆを実食。

ふわふわのたこ焼きの皮にトロトロの中身

ピリ辛のたこ焼きに甘酢ガリが合わさって食が進むたこ焼き!

▲お店オススメは甘辛どろしょうゆ。紅しょうがではなくガリが添えられているのは新鮮。

三重県初出店!焼き菓子専門店:Buttery(バタリー)

本店は名古屋駅北側にある焼き菓子専門店で、実は数年前にイオえもんは趣味でカヌレの食べ比べをした時にここのカヌレを食べたことがあります。

カヌレの外がカリカリで中がモッチモチ食感になっていて、個人的に今まで食べたカヌレで一番おいしかったお店なのでぜひ三重県の人にも食べてほしいオススメです!

▲お店の向いにはテーブルがあるのでイートインも出来る。

キャンドゥ鈴鹿白子店

100円均一(といっても最近は100円以外の物も多く取り扱うが)のキャンドゥは白子ショッピングタウンサンズ時代から入っていましたが、イオングループとなった(2022年イオングループ入り)新生キャンドウとして白子駅前に戻ってきたことになります。

▲白子駅から歩いてそよら1階に入るとすぐ目に入る位置にある。

前身の『イオン白子店』と比べると、直営の『イオンスタイル鈴鹿白子』には文具や雑貨などは少なめなのでキャンドウがその代わりに日用雑貨を補完しているのかもしれません。

三県県初のバーガーキングも近日オープン

残念ながら『そよら鈴鹿白子』グランドオープンの日にはバーガーキングはまだオープンしておらず、オープン日も未定。

三重県初のバーガーキング出店予定としてオープンするのが非常に楽しみですね!

▲1階イートインスペースの横にある。

白子サンズのアイドル:サンちゃんとズン太くん

『白子ショッピングタウンサンズ』の吹き抜けに設置されていたからくり時計のロボット「サンちゃん」と「ズン太くん」は2021年の閉店に伴い、イオン津店(2024年閉店)に避難していましたが、『そよら鈴鹿白子』に戻ってきました。

▲ロボットの名前は1989年のサンズオープン時に公募で決定した。

オープンに合わせて戻ってきたのはうれしいですが、期間限定なのが少々気になります・・・

▲意外と饅頭が大きくて驚きました。値段は1080円(税込)だった。

『白子ショッピングタウンサンズ』のアイドルだったことから、『そよら鈴鹿白子』のグランドオープンに記念してサンちゃんとズン太くんの紅白饅頭が販売していました。

こちらのお饅頭は鈴鹿市で300年以上続く老舗の和菓子屋小原木本舗 大徳屋長久さんが販売しており、『白子ショッピングタウンサンズ』閉店時にも販売していた記憶があります。

▲白子ショッピングタウンサンズ時代は吹き抜けのからくり時計に設置されていた。

ちなみにこのデジタル方式のからくり時計は白子ショッピングタウンサンズが日本ではじめて設置したそうです。

津波避難ビルに指定

『そよら鈴鹿白子』から伊勢湾まで直線距離で約500mと非常に近距離の位置に海があります。

3月10日に『そよら鈴鹿白子』で実施されたイオンふるさとの森植樹祭の時に鈴鹿市とイオンリテールが「津波発生時における緊急避難施設としての使用に関する協定」を締結し津波避難ビルとなりました。

ちなみに『白子ショッピングタウンサンズ』時代も津波避難ビルとして指定されていました。

▲高さ11mの屋上へは約300人収容できる。
▲緊急時は北側に設置された外階段で屋上に上がることができる。

『そよら鈴鹿白子』に隣接マンション:プレイズ白子駅前

『白子ショッピングタウンサンズ』閉店後、イオンリテールが所有していた南側の土地(旧ジャスコ白子店の場所)は三交不動産(三重交通系)に売却され新築分譲マンションのプレイズ白子駅前ができる。

▲そよらと隣接するプレイズ白子駅前

近鉄白子駅前に近い上に、真横にイオンがある立地は非常に便利そうですね

夏に鈴鹿の砂浜から打ち上げられる花火もキレイに見られるのではないでしょうか。

▲マンションとそよらの間には入居者専用の入口もあり気軽に買い物に行ける。

コミュニティバスのバス停新設

4月1日から鈴鹿市のコミュニティバスC-BUSの鈴鹿・平田線に「そよら鈴鹿白子」停留所が追加になりました。

▲駐車場の一角にバス停を設置。

『そよら鈴鹿白子』北側の駐車場の一角にバス停が設けられ同じイオングループのイオンモール鈴鹿と結ぶことになります。

食・H&BCと衣:イオンスタイル鈴鹿白子

もちろん、『そよら鈴鹿白子』内にはイオンリテール直営の『イオンスタイル鈴鹿白子』があります。

『白子ショッピングタウンサンズ』に入っていたイオン白子店は衣食住何でも揃う総合スーパー業態でしたが、『イオンスタイル鈴鹿白子』では周辺環境に合わせ少々規模を縮小した食品とヘルス&ビューティーケアに+衣料品も取り扱う構成での再出店となりました。

▲1階北側入口に入ると見通しの良い食品売場が広がり、果物や地元野菜がお出迎え。
▲2階に上がるとイオン直営の衣料品売場とH&BC売場がある。
▲化粧品や日用品以外にも、一部文具や食器コーナーもある。

専門店モデル化:衣料品売場

イオンでは衣料品売場の改革として2023年頃からイオン船橋店(千葉県)で実験・検証していた専門店モデルを『イオンスタイル鈴鹿白子』の衣料品売場にも導入しているようです。

30~40代をターゲットとしたデイリーカジュアルのTVC(旧トップバリュコレクション)、ベビー・キッズ売場のキッズユニバーシティなど年齢別・シーン別に分けた専門店のような売場になっているのが特徴。

▲TVCはイオンの衣料品SPA売場として3月に刷新されたばかり。
▲キッズユニバーシティ売場。子供服や学校用品も取りそろえる。

従来はイオン直営の衣料品は高齢者が購入する場でダサい服しかない印象でしたが、近年はデイリーカジュアルも充実しイメージ払拭となるか!?

ご当地食材・惣菜も豊富

『イオンスタイル鈴鹿白子』では三重県のご当地グルメも豊富に取り扱っています。

三重県松阪市のソウルフード鶏焼肉、「とりいち」監修の鶏みそ焼肉重がオススメ

表面のコゲが香ばしく肉厚プリプリのみそ味の鶏肉で無限にごはんが進みお米が足りないくらい(笑)

▲鶏みそ焼肉専門店の「とりいち」監修のお弁当

その他の惣菜には「亀山みそ焼きうどん」や四日市名物のジューシーなトンテキも販売していてお惣菜天国。

伊勢市のクラフトビール:三段仕込み大吟醸SAKEKASU IPA ZAKU

伊勢角屋麦酒と[作]清水清三郎商店とイオンがコラボレーションして吟醸酵母と酒粕を使った日本酒の風味もあるビール。東海地方のイオン限定の商品となっています。

ビールの炭酸感に、リンゴのような香りの吟醸感のあるお酒でした。

▲ご当地クラフトビールが並ぶ。
▲購入した商品をイートインスペースで食べることもできる。

前身のイオン白子店(サンズ)

『そよら鈴鹿白子(イオンスタイル鈴鹿白子)』の前身である『白子ショッピングタウンサンズ(イオン白子店)』のある鈴鹿市とイオンとの歴史は古い。

三重県はジャスコの前身岡田屋(四日市)発祥の地ということもあり1975年にジャスコ白子店がこの地に出店してきたのが始まりです。

もっとも鈴鹿市はホンダや旭化成などの工場が多くある企業城下町でもあり、鈴鹿市の平田駅前にあった岡田屋の平田OKストア(1968~1975年)、ジャスコ鈴鹿店が入っていた鈴鹿ハンター(1973~2000年)、イオンモール鈴鹿(1996年~)など特に工場の多い平田地区の方にジャスコの店舗が力がありました。

▲2011年頃の白子ショッピングタウンサンズ

1975年にジャスコが白子駅前に出店する以前、この辺りの商店としては駅前の白子駅前センター商店街であったりスーパーマーケットの白子主婦の店(マックスバリュ東海の源流の一つ、のちにアコレになりマックスバリュ中部となる)があった中でジャスコが出店してきたのは大きい出来事だったのではないかと思う。

▲奥のジャスコの塔屋が見えるあたりが1975年オープン部分。

その後、地元の白子ショッピング協同組合とジャスコが共同出資してできた白子商業開発株式会社(2022年解散)によってジャスコ白子店は1989年に『白子ショッピングタウンサンズ』として増床することとなりました。

オープン当時の『白子ショッピングタウンサンズ』には室内温水プール、ジャスコの映画館の白子ファミリーシアター(1997年頃閉館)などもあり近年のイオンの店舗以上にスポーツやレジャー要素の強いショッピングセンターだったことが当時の資料から伺うことができる。

ちなみにサンズの名称は一般公募なのですが当時のチラシや新聞記事を探しても由来がいまいち分からず。スペルは「SANDS」なのでそれぞれ何かしらの頭文字の組み合わせなのではないかと思われます。

▲2021年2月20日の白子ショッピングタウンサンズ(イオン白子店)の閉店セレモニーの様子

おわりに

個人的にも前身の『白子ショッピングタウンサンズ』の時から何度も足を運んだことがあるイオンなので、2021年の閉店から今回新しく『そよら鈴鹿白子』としてオープンをするのを見届けられて感慨深いところがあります。

鈴鹿市の玄関口の新しい顔として、白子駅に来た時にふらっと気軽に立ち寄れるような憩いの場になることに期待しています!

ABOUT ME
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イオえもん
1992年名古屋生まれ。2007年にイオンに目覚め、現在は医療従事者として働く傍ら東海地方のイオンを中心に全国飛び回っています。毎日イオンを補給したいがためにイオンの真横に引っ越したくらいのイオン好き。イオン好きの視点から東海地方のイオンの魅力を紹介していきます。