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ランキング特集【2022年】年末総決算!名古屋市内の駅・地価上昇率ランキング’22

名古屋市内の駅・地価上昇率ランキング2022

2022年も残すところあとわずかとなりました。

delaDESIGNでは、名古屋市内にお住まいの方&市内にお引っ越しを考え中の方に役立つ情報をお届けしています。

引っ越し先のエリアを選ぶ際や、不動産の売却時などに参考にしたいのが「地価」。

そこで!

今月は年末特別企画として、名古屋市の駅ごとの地価上昇率ランキングをお届けします。

公示地価と基準地価

土地の価格は個々の事情が反映されやすく、さまざまな要因によって変動します。

個人が正確な金額を設定しようとしても難しいため、多くの場合公的な指標を参考にして価格を決定します。

そのため、毎年国や自治体が地価を調査して公表しており、公示地価・基準地価・路線価という3つの公的価格で示されます。

公示地価や基準地価だけで実際の売買価格が決まるわけではありませんが、地価上昇率などを比較する際に必ず参考にする指標です。

公示地価とは

「公示地価」とは、毎年3月に国土交通省が公表する土地価格のこと。
国道交通省が地価を公表することを「地価公示」、公表された地価のことを「公示地価」と呼びます。

毎年1月1日時点における全国の標準地の土地価格を2人以上の不動産鑑定士が算定。
標準地は、都市計画区域内に設定されています。
その際、建物の価格は考慮せず、更地として評価することになっています。

公示地価は一般の土地取引だけでなく、公共事業の用地取得の補償額を算定するときや、金融機関の担保評価の指標としても活用されています。

基準地価とは

「基準地価」とは、毎年9月に都道府県が公表する土地価格のこと。
「基準値標準価格」や「都道府県調査地価」とも呼ばれます。

毎年7月1日時点における基準地の土地価格を不動産鑑定士1人が算定。
基準地には公示地価の標準地には含まれない林地なども含まれることが特徴です。
公示地価と同じように建物の価格は考慮せず、更地として評価します。
基準地価は、公示地価と同じように一般の土地取引の参考指標とされます。

また、地方公共団体や民間企業の土地取引の目安にもなっています。

駅ごとの地価上昇率ランキングベスト10!

名古屋市の特徴は、新幹線の玄関口である「名古屋」駅前や栄周辺に商業施設やビジネス拠点を集約したまちづくり。
地下鉄を利用することで住宅地から30分以内に都心部へのアクセスが可能になっています。

また、名鉄やJR、リニモ、ゆとりーとラインなどを活用すれば郊外各市からのアクセスも快適。

そんな名古屋市にある鉄道駅は全部で146駅。
全駅の中から、地価上昇率トップ10の駅をご紹介します。

参考にしたのは駅周辺の「公示地価」「基準地価」の平均値を確認できるこちらのサイト。

ちなみに、令和四年度の名古屋市の平均基準地価は平均55万5225円/㎡。
昨年対比では+3.66%の上昇となっています。

それでは、さっそくみていきましょう!

第9位/中区・東区「新栄町」駅・・・+5.71%

10位&9位は、同着で上昇率+5.71%の駅が2つあります。

市内でも一番人気の地下鉄東山線。
その沿線にある「新栄町駅」は東区の錦通沿いにある駅です。
平均地価は213万0959円/坪です。

中区は商業地域が中心の区ですが、「新栄町駅」の周辺はビジネス街・商業地・住宅街が混在。
タワーマンションの需要も高く、近年分譲が増えています。
利便性の高さと、ハイセンスな住宅地としての魅力を兼ね備えた街です。

第9位/中区「上前津」駅・・・+5.71%

10位&9位のもう1つの駅は中区にある「上前津駅」。
平均地価は271万2632円/坪です。

大須商店街にも近く、とにかく便利な駅。

「伏見駅」や「大須観音駅」と合わせて、職住近接ブームによりタワーマンションの分譲なども増え、ますます注目が集まっています。

エリア特集【中区・大須観音】も要チェック!

第8位/東区「高岳」駅・・・+6.14%

8位にランクインしたのは地下鉄桜通線「高岳駅」。
平均地価は331万5230円/坪です。

中区に隣接する東区の中でも最も中区に近い駅です。

駅周辺にはオフィスビルが集まっていますが、駅から少し離れるとマンションと戸建が混在する落ち着いた住宅地が広がっています。

オオカンザクラの並木道は市内有数の桜の名所。

2020年8月にリニューアルオープンした「レイヤードヒサヤオオドオリパーク」も徒歩圏にあり、ますます便利に。

エリア特集【東区・高岳】も要チェック!

第7位/中村区「国際センター」駅・・・+6.34%

7位は、アベノミクス以降全国的にも地価上昇著しい名駅エリアにほど近い「国際センター駅」。
平均地価は358万7438円/坪です。

「名古屋駅」まではユニモールで直結した地下街で繋がっており、活気あふれるオフィス街の印象が強い街。
石垣と町家の風景が趣深い「四間道街並み保存地区」や、古き良き下町情緒と新しい文化が融合した「円頓寺商店街」があり、近年「暮らす町」としての機能も注目されています。

第6位/港区「港区役所」駅・・・+6.38%

6位にランクインしたのは、2018年にオープンした「ららぽーと名古屋みなとアクルス」の最寄駅である「港区役所駅」。
平均地価は36万0330円/坪です。

屋外広場やイベントスペースと200店舗以上の店舗を備えた大型ショッピングモールのオープンから3年が経ち、ますます人気が高まっています。

第5位/南区「呼続」駅・・・+6.55%

5位にランクインしたのは、名鉄名古屋本線の「呼続駅」。
平均地価は55万7851円/坪です。

地下鉄名城線「妙音通駅」にも近く、交通の便が良いエリアです。
北に山崎川が流れており、川を境に瑞穂区と隣接しています。

周辺は高台となっており、南区内でも人気の閑静な住宅地。
2010年にオープンした「イオンモール新瑞橋」にも近く、利便性と快適な住環境を兼ね備えた街です。

第4位/中区「伏見」駅・・・+7.59%

4位は、名古屋市内の人気No.1沿線である地下鉄東山線の「伏見駅」。
平均地価は625万3600円/坪です。

従来はオフィス街のイメージが強かったエリアですが、昨今は超高層タワーマンションが林立し、市内の職住近接ブームを担っています。

駅前には100年以上の歴史がある歌舞伎の拠点「御園座」があり、文化の発信地でもあります。

第3位/中区「久屋大通」駅・・・+7.70%

3位にランクインしたのは、地下鉄名城線と桜通線の2路線が利用可能な「久屋大通駅」。
平均地価は719万1919円/坪で、地価ランキングでも5位にランクインしています。

2020年8月にリニューアルオープンした「レイヤードヒサヤオオドオリパーク」の最寄駅でもあります。
名古屋城の南部にある外堀通から錦通までの約1kmに渡るエリアが再開発されました。
約1万㎡の多目的広場も整備され、市民の日常の憩いの場やイベントスペースとしても活用されています。

第2位/中村区「亀島」駅・・・+7.83%

2位にランクインした地下鉄東山線「亀島駅」は、「名古屋駅」から高畑方面へ1駅の駅。
平均地価は219万3057円/坪です。

「名古屋駅」からも徒歩圏にありますが、東海道線の西側はオフィス街と住宅地が混在する街並みです。

徒歩圏には、ノリタケ本社工場跡地に2021年にオープンした 「イオンモールナゴヤノリタケガーデン」や「ノリタケの森」もあります。

「イオンモールナゴヤノリタケガーデン」は、商業とオフィスを複合した新しいコンセプトの施設。

隣接するエリアには2022年、総戸数462戸の「ザ・パークハウス名古屋」も分譲され、若年層が増えたことで活気ある街になりつつあります。

市内随一の繁華街である「名古屋駅」と、食料品や生活必需品も揃う大型ショッピングモール、さらに緑豊かな公園が徒歩圏に揃う稀有な立地。

大型ショッピングモールの周辺はその後も地価上昇が続く傾向にあるので、今後も注目したいですね。

第1位/中区「丸の内」駅・・・+8.69%

堂々の1位は地下鉄鶴舞線と桜通線の2路線が利用可能な「丸の内駅」。
平均地価は591万6528円/坪です。

「名古屋駅」〜「国際センター駅」〜「丸の内駅」〜「伏見駅」のエリアはオフィスビルが林立するビジネス中心の街として発展してきました。

このエリアは、従来単身者向けのワンルームマンションが多かったエリア。

しかし、「四間道街並み保存地区」や、下町情緒豊かな「円頓寺商店街」も近く、暮らす町としての機能も充実しています。

近年は「職住近接」ブームにより再開発が進んでおり、ランドマークとなるようなタワーマンションも分譲され、「住む街」としても注目を集めています。

おまけ:区ごとの地価上昇率ランキング

おまけとして、区ごとの平均地価の上昇率を5位までランキングしてみました!

第1位/中村区 930万3001円/坪・・・+4.70% 

「名古屋駅」を含む中村区は、県内最大のターミナル駅である「名古屋駅」がある名古屋の西の玄関口でもあります。

名古屋駅の東側一帯は再開発によりランドマークとなる高層ビルが多数建設され、アベノミクス以降地価が急上昇。
さらに、近年は「職住近接」ブームによりタワーマンションなど住宅需要も高まり、商業地の需要を押し上げています。

第2位/中区 564万0165円/坪・・・+6.32% 

「栄駅」のある中区は、区内の大部分が商業系の地域。

観光地として人気の「名古屋城」の周りには政治・経済・行政の中枢機関が集結。
その南には、リニューアルした「レイヤードヒサヤオオドオリパーク」が広がっています。
また、南部には「大須観音」をはじめとした神社仏閣が集結。
delaDESINGでも特集した「大須商店街」は個性あふれるお店が集まり、名古屋文化の発信地となっています。

近年は「職住近接」ブームに乗って商業地の需要が高まり、タワーマンションなどの建設も相次いでいます。

第3位/東区 168万5619円/坪・・・+5.77% 

中区の北部に位置する東区は、区内全域が市街地となっています。
南部は市内でも都心部を形成するエリア、北東部にかけて住宅街が広がっています。
delaDESIGNでは「高岳駅」を特集しました。

江戸時代、名古屋城下の武家屋敷が建ち並んでいた地域。明治以降は財界人の定宅地として人気となりました。
また、「建中寺」「徳川園」などの文化施設も点在。
和洋折衷のモダンな建築物が残る「白壁・主税・橦木町町並み保存地区」は現在も市内屈指の高級住宅街となっています。
北東部の「ナゴヤドーム」では野球やコンサートなど各種イベントが開催されています。

第4位/千種区 128万6157円/坪・・・+4.89%

市内で最も人気の高い地下鉄東山線を中心に発展する千種区。

西部は名古屋の副都心である「今池」を中心とした商業地区が中心。
東へ行くにつれて標高が高くなり、住宅地の側面が強くなります。
「日泰寺」のある「覚王山駅」周辺やdelaDESIGNで特集した「本山駅」周辺は市内屈指の高級住宅地として高い人気を誇ります。
「平和公園」や「東山動植物園」などの大規模な公園もあり、高い利便性と優れた住環境を兼ね備えた街です。

第5位/昭和区 101万5176円/坪・・・+2.44% 

落ち着いた住宅地として人気の高い昭和区は、市の中心部にあります。
地下鉄名城線・桜通線・鶴舞線の3路線が通っており、交通の便の良いエリア。
delaDESIGNでは初回で「川名駅」を特集しました。

東部は緑豊かな住環境で起伏の多い地形、西部は市街地が中心の街並み。
大学のキャンパスが複数点在しており、文教地区としても人気の街です。

100年以上の歴史がある「鶴舞公園」は桜の名所としても有名です。

まとめ

全国的にも地価が上昇した2022年。

住みやすさと地価は必ずしもリンクしないものの、人気の街には人気たる所以があるものです。

2022年のデータから、タワーマンションなど都心部の住宅需要が地価を押し上げているようです。

ランキング上位の駅は住宅地としてだけでなく、ランドマークとなるスポットやショッピングモールなどがあることも注目すべきポイント。

日銀の金融緩和も縮小が発表され、金利上昇の憶測が迫ってきました。
2023年はどんな年になるのでしょうか。
住宅ローン金利は上がるのでしょうか?
マンション価格は、地価動向は?

どんな年になっても、よい1年になりますように!
来年もdelaDESIGNをよろしくお願いします。

ABOUT ME
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veronica
名古屋在住の不動産ライター。方向音痴の宅建士。大学卒業後不動産仲介営業を経験し、結婚で名古屋に転居。現在はポータルサイトで不動産コラムの執筆や企画などを中心に活動中。自称和装が似合うマダム。高校生と小学生のママで、星野源が好きです。