名古屋子育て情報局dD版

名古屋子育て情報局dD版【2023年】総決算!ナゴヤ子育てニュースランキング’23

こんにちは。名古屋子育て情報局です。
今月はお正月スペシャル企画として
「名古屋子育て情報局的2023年子育てニュースランキング」
をご紹介します!

ちなみに、このランキング、名古屋子育て情報局のページビュー数を参考にはしていますが、ほぼ全面的に私の独断と偏見好みです。
通常記事で徹底している客観的なデータがあるわけではないので、その点はご了承ください…
では、さっそくいってみましょう!

第5位/名古屋市がついに転出超に

第5位は、ここ10年以上転入超過だった名古屋市が転出超過になってしまったというニュースです。
(転出超過になったのは2022年ですが、統計データが2023年に公表されたので入れました)

2021年も若干の転入超過(1,441人)という状況だったので、2022年はどうなるか気になっていましたが、ついに転出超過になってしまいました。
下のグラフは21大都市(政令指定都市+23区)の転入/転出の状況を可視化したものですが、やはり関東一極集中の傾向が強く出ています。
(グラフは2022年の「住民基本台帳人口移動報告」データを使用して作成)

▲ついに名古屋は転出超過に転落…関東に人口集中しすぎでは?

そして、さらにショックだったのが、

  • 子育て真っ盛りの年代(25-39歳)の人口も減っている
  • 名古屋市がそのワースト3になっていた

ということ。

▲子育て世代の人口が減少&政令指定都市で下位なのはショック

特に、今回の統計は単純な増減ではなく、”他県へ流出した人口が多い”という結果なので、
名古屋は子育てをする場所として選ばれていない
と見ることもできてしまいます。

もちろん、この結果には物価上昇、戸建てやマンション等の高騰、コロナの完全終息前だった、といった要素があるとは思いますが、普段デラデザインや子育て情報局で、
「名古屋って実は子育てにオススメの場所ですよ~」
とアピールしている私としては、この結果はかなりショックでした。

来年は何とか挽回してくれる事を祈ります。

第4位/名古屋市が昨年比1.5倍のプレミアム商品券を発行!(4月-5月)

2022年の段階で判明してはいましたが、2023年は名古屋市が前年比1.5倍のプレミアム商品券を発行しました。

プレミアム率も引き続き高く”30%”で、1人5口(1口:1万円)まで応募できたため、
「5万円で6.5万円分の商品券が買える」
という破格の条件になっていました。
子育て世帯にはこの商品券は非常にありがたく、学校で使う”上履き”や”体操服”も購入可能な店舗が対象になっていることも。

このプレミアム商品券は年々認知度が上がっているようで、2023年の総申込者数は72.5万人(紙版:49.4万人/電子版:23.1万人)に達し、実に名古屋市民の30%超が申し込んだ事になります。

2022年は電子版の当選率が100%というすごい状況になっていましたが、2023年は増加分のほとんどを紙版に割り振られました。

下のグラフは公表されていた申込数から算出した当選確率を可視化したものですが、当選確率は結果的に
紙版:74.4%
電子版:69.0%
となり、2022年とは逆に紙版の方が当たりやすかったようです。

▲最終的な当選確率は70%前後となった

上のグラフからもわかるように、運営側が申し込み状況を2-3日に1度のペースで公表していたので、ギリギリまで申し込みを待った方が有利(当選確率が高そうな方を選べる)という状況でした。
これは来年も同じ対応となる可能性が高そうなので、覚えておきましょう!

なお、来年も同規模での発行が決まっています。
おそらくは4月~5月に応募期間が来ると思いますが、また名古屋子育て情報局で情報発信していくので、定期的なチェックをお願いします(笑)

余談ですが、2022年に名古屋で話題になったニュースの1つに、
「2026年アジア大会の選手村建設断念」
がありましたが、主な理由は
“建材費高騰の影響で300億円が追加で必要になったが、それが払えないから”
という情けないものでしたが、2021年~2024年のプレミアム商品券発行に使ったお金で、この300億円はカバーできてしまうんですよね。
国際的な醜態を晒してでも、市民のご機嫌取りをする姿勢は、個人的には疑問に感じます。

第3位/南山女子でまさかの追加合格大量発生!背後に関西から来た塾の影が(2月)

中学受験に詳しくない方には伝わりづらい内容かもしれませんが、今回起きたことを高校受験に置き換えると、
「旭丘高校の補欠合格(繰り上げ合格)者が定員の1割発生した」
と言えば伝わるでしょうか。

中部地区の中学受験において、「南山中学女子部」というのは男女ひっくるめても最高難度の学校です。

東海地区の男子校、共学校、女子校のトップはそれぞれ
東海中:偏差値60
滝中:偏差値60
南山女子:偏差値61
となっています。
※偏差値は日能研のR4(合格率80%)偏差値

つまり、東海地区の中学受験において、南山女子に合格した場合にはほぼ確実に入学すると言っても過言ではない学校。
そんな南山女子で、2023年は定員の1割超の追加合格が発生しました。

なぜそんなことが分かるかと言うと、ブログネタを書くために南山女子の合格発表後はずっと各塾の合格者速報を見ていたから。
2023年の入試スケジュールは以下のような感じでした。

▲2月9日が南女の手続き期限だった

例えば日能研の場合、合格発表からしばらく経った2月6日時点の合格者数は55人でした。
しかし、入学手続き期限を過ぎた2月9日の夕方には70人まで合格者数が跳ね上がっています。

かなり驚いたので、私もX(Twitter)ツイートしていました。

その後、色々な関係者に話を聞いたところ、
「関西系の塾が、関西の教室の上位クラス生徒を合格実績を積み上げるために遠征させた可能性が非常に高い」
というお話を複数の方が仰っていました。
※関西は東海地区よりも中学受験が終わるタイミングが早い

100%確実な証拠があるわけではないので、具体的な塾名は伏せますが、
「各塾主催の南山女子対応模試の受験者数を見るとバレバレなんだよね…」
というコメントが印象的だったことは記しておきます。

単純に”ビジネス”として考えると、こういった方法は真っ当な方法ではあると思います。(善悪は別として)

ただ、この
「進学する気がない子を遠征させた結果追加合格が大量に発生した」
という事は
「本来必要のなかった入学金を2重に支払う事になってしまったご家庭が一定出てしまった」
という事でもあります。
やっぱり他人に迷惑をかけてまでこういう事をするのは、個人的には好きではないですね…

現住所が関西の受験者を大量に合格させた南山女子も驕りがあったのは間違いないんですけどね

第2位/公立高校入試マークシート化とその影響(3月)

昨年のランキングにも入れていたと思いますが、3月に実施された愛知県の公立高校入試が全てマークシート化されました。

一部学校では、漢字の止め、ハネも見ているという説もあったため、
“中1から書き取りをさせていたのに無駄になった!”
的な意見があったりしましたが、無事マークシートでの試験は実施されました。

マークシート化の影響があったかは微妙な話題も入っていますが、2023年の高校受験に関係する変化としては、

  • 合格者平均点・合格最低点の上昇
  • 大手高校受験塾の合格実績の変化

の2点があります。

ちなみに、そもそもマークシート化が決まった経緯は全く情報公開されていないんですよね。
愛知県の入試の方向性や内容を決める「愛知県公立高等学校入学者選抜制度の改善に関する検討会議」「愛知県公立高等学校入学者選抜方法協議会議」のどちらにおいても議事録には”マークシート”という単語すら出てきていません。
いつ、どうやって決まったのでしょうか…

合格者平均点・合格最低点の上昇

マークシート入試の結果としては、
「入学試験の平均点が軒並み上昇」
という傾向で、データから見ると試験としては易化したことになります。

▲校名の右にある[ ]内の数字が昨年との平均点差分で、上位校は上昇しているところがほとんど

また、トップ校における合格最低点も顕著に上昇しています。

例を挙げると、

  • 旭丘:91点→96点
  • 明和:86点→93点
  • 向陽:83点→93点
  • 菊里:77点→90点

という感じで、110点満点の入学試験であることを考えると、この上昇幅は小さくないと思います。

▲向陽などは合格最低点が10点も上昇しているというすごい状況に…

大手高校受験塾の合格実績の変化

本局の記事で詳しくご紹介していますが、2023年は大手高校受験塾の合格実績の傾向も大きな変化がありました。
特に、以下のグラフにある旭丘高校と向陽高校の合格実績は、佐鳴予備校が信じがたいほどの伸びを見せています。

▲旭丘高校の合格実績は約1.4倍近くに…
▲向陽高校もかなり大きな上昇幅になっている

こちらについては、X(旧Twitter)にて、フォロワーさんから
「佐鳴予備校に旭丘高校前校長と向陽高校前校長が入ったからでは?」
という情報をいただきました。

確認したところ、

  • 18~21年に旭丘高校校長を務められた方が最高顧問として21年から佐鳴予備校に入っている
  • 19~20年に向陽高校校長を務められた方が講師として21年から佐鳴予備校に入っている

という2点がメディア佐鳴の公式HPで確認できました。

このお二方は教育委員会の理事や校長会要職をされていた方なので、高校受験の内部事情にはかなり詳しいのは間違いありません。
(県教育委員会教職員課管理主事、愛知県公立高等学校長会理事、名古屋市立高等学校長会会長や愛知県公立高等学校長会副会長など)

実際、向陽高校で校長をされていた方は、令和2年度の愛知県公立高等学校入学者選抜制度の改善に関する検討会議で委員を務められていたという経緯があるので、ここ数年の入試改革に関してはいわゆる”中の人”であった事も確認できました。

ただ、マークシート化が決まったのは21年11月前後であり、このお二方は既に半年前に校長を退任済み。通常であればマークシート化に関する細かい情報は得られる立場には無かった可能性が高いはずです。(情報が得られていたら逆に問題ですし…)

また、2023年の佐鳴予備校合格実績が顕著に伸びたのは旭丘高校と向陽高校のみという事を考えると、マークシート云々は関係なく、

  • 佐鳴予備校に2校の元校長が居る、という事で両校の志望者の入塾が増えた(講演会等もあったようです)
  • 塾側が元校長2人に気を使って両校への受験をする方向性に持っていった

という可能性が高いような気がします。

(後者は露骨な事はしていないでしょうが、元校長が最高顧問ですからね…無意識レベルでも影響があった可能性は0ではないと思います。)

第1位/愛知県 公立中高一貫校の試験が全問選択式に!

子育てニュースの第1位はやはりこれでしょう。
子育て世帯の注目度は非常に高く、10月に実施された明和中の説明会は、希望者が多くなりすぎて急遽説明会の回数を増やしたりしていましたね。
そんな公立高校の中高一貫校化ですが、2023年に入って様々な新情報が発表されました。

新たな情報としては、

というものがありました。

一番大きなサプライズとなったのが表題にも書いた
「学力試験は全て選択問題にする」
という内容だったのではないでしょうか。
(箇条書き各項目のリンク先は内容を詳しく紹介した名古屋子育て情報局の記事ですw)

もちろん、公立中高一貫校の試験が選択問題という前例はあります。例えば神奈川県などがそうです。
しかし、愛知県においては名古屋大学教育学部附属中学校の適性検査が選択問題ではなく、作文を含めた記述が重要だったことから、「適性検査=作文が大変」といったイメージが定着していました。
このような事情から、今回の”全問選択式である”という発表以前から生徒を募集していた公立中高一貫校対策塾では”作文”を強く推していたところもあったほどです。
今回のこの決定を受けて、数年間は「選択問題ならワンチャンある?」という感じで志願者が非常に増える事が予想されます。

もちろん、神奈川県の例を見ればすぐに分かりますが、選択問題と言えどそう甘いものではありません。むしろ教科横断の複合問題なので、慣れていなければ解くことが相当難しい問題とも言えます。

そして、この記事を書いていたら、ついに2023年12月26日に愛知県の公立中高一貫校入試問題サンプルが公表されました。
こちらのページから見られます。
やはり神奈川県で実際に出題された問題例と近いですね。

まだざっくりとしか見られていませんが、今回のサンプルに近い問題が本番で出題されるとすると、私立中受験と併願するハードルはそこまで高くなさそうです。
公立中高一貫校は定員も少なく、充分な対策をしなければ合格できないのは明らか。
数年後には落ち着くかと思いますが、特に1期生は色々と混乱が起こる可能性がありそうですね。

なお、余談ですが、今回の公立中高一貫校の入試に関しては、
「とにかく学校の負担が少なくなるように」
という配慮が強く働いたように見受けられます。

実際に、公立中高一貫校導入に関わる検討会において、学校側からの意見として「これ以上手間が増えるのは勘弁してくれ」といった旨の意見が寄せられています。
選択問題化以外にも「調査書ではなく通知表のコピーで対応」という、学校側の負担を軽くする対応が採用されています。

もちろん、試験に関わる負担が軽くなることは悪いことではありません。ですから堂々とそう言えば良かったのですが、説明会において

  • 選択問題で表現力を測る
  • 学校の普段の様子を知るには調査書よりも通知表のコピーが適している

といった言い訳がましいちょっと理解し難い発言があったしたのも気になるところ。

愛知県の公立中高一貫校は明和、半田、刈谷といった各地区トップクラスの高校が選定されており、県内の注目度と期待度は非常に高いものがあります。
今回、中高一貫校化される予定の高校と、私立中高一貫校の大学合格実績を比較すると、対象の公立高校は同等かそれ以上の実績を残している学校ばかりです。

▲生徒100人あたりの名古屋大学合格実績を見ると、一貫校化される高校はかなり強い

このような学校に高校入試を経ることなく入学できる、というのは非常に魅力的。中学受験・高校受験の選択肢が増えることは非常に良いことです。
一方で、名門校だからこそ、黎明期の対応は慎重にして欲しい、というのが個人的な想いです。

まとめ

いかがでしたか?

年末スペシャル企画として名古屋子育て情報局的2023年子育てニュースランキングをお届けしました。

  • 第1位/愛知県 公立中高一貫校の試験が全問選択式に!
  • 第2位/公立高校入試マークシート化とその影響
  • 第3位/南山女子でまさかの追加合格大量発生!背後に関西から来た塾の影が
  • 第4位/名古屋市が昨年比1.5倍のプレミアム商品券を発行!
  • 第5位/名古屋市がついに転出超に

まぁ正直に言って、かなり無理矢理5つのニュースを絞り出した感じです。

それに、
毎年毎年子育て関係の大きなニュースがたくさん出ていたら、そんな街はイヤじゃないですか?
私だったら住みたくないです(笑)

ネタ探しが大変なので、来年はトップ3ぐらいに減らそうかなー…
でも書いていて楽しかったです。

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ABOUT ME
名古屋子育て情報局
1984年生まれ。企画職や事業コンサルを経て、数年前に名古屋に戻ってきた2児の父。名古屋では学区や受験などを含めた「子育て情報」があまりオープンになっていない事に気づき、名古屋の子育て情報をまとめ始める。実は良好な名古屋の子育て環境の魅力を伝えられるよう尽力中。