こんにちは。みー@飛翔です。今回で5回目の記事です。書くのもだいぶ慣れてきました。
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さて今回は「徳重」駅の街ブラです。初めての終着駅ですね。落ち着いた住宅街で高層ビルのような再開発はありません。しかし「街ブラ都市学会」的には見どころいっぱいですよ!
そもそも「徳重」駅って?
名古屋市営地下鉄で最も新しい駅
「徳重」駅は桜通線延伸後の終着駅。2011年3月に開業したばかりの名古屋市営地下鉄では最も新しい駅です。
そもそも地下鉄延伸自体が人口増加と市街地整備に伴うもの。人口減少社会の現在でも、徳重エリアは人口が増加しています。
余談ですが、徳重延伸前までは緑区に地下鉄駅はありませんでした。
今では守山区が唯一の地下鉄駅なし区になっています。
周辺は基本的に住宅街です。新興住宅も数多く建っており、今でも新しい住宅や店舗が建設中。
そんな「徳重」駅には何があるのか?都市開発マニア的目線で街歩きしてみました!
駅から降りて視界に入るのは「池」
まず「徳重」駅を降りて南側に広がるのは大きな池です。地下鉄の駅を降りて大きな池が視界に飛び込んでくる駅はそうそうないと思います。
これは要池というため池で、農業用水を確保するための水源として整備されたもののようです。昔は農業のための池として使われていたのかもしれません。このあたりは比較的新しい住宅地のため、それまでは農地として利用されていた可能性があります。
その証拠?に緑区には「徳重だいこん」という品種があり、昭和にはそれが全国へ出荷されていたそうです。「徳重」駅周辺にはほかにもたくさん池があります。
今では農業用水というより親水空間として周りも整備され、ゆったりできる公園になっています。子育て環境としてもいいですね!
『ヒルズウォーク徳重ガーデンズ』の下には何がある?
徳重で核となる施設と言えばやはり『ヒルズウォーク徳重ガーデンズ』しょう。ユニー系が開発した大型モールです。
駅直結であり、のちに紹介する公共施設とも接続していることから、多くの利用があります。歩いた時にもかなりの人でにぎわっていました。
ところでこの建物の下には何があるかご存じでしょうか???正解は地下鉄の車庫です。
そのヒントとなる建物が写真の中にあります。中央やや下の白い箱型の建屋です。たぶん誰も気にしていないと思いますが、これが地下鉄関連施設です。
商業施設の下は地下鉄の車庫だった!
地下鉄桜通線の延伸に伴って車両数も増強されることから整備された大規模な車庫。実に車両54両分も収容することができます。
この建物はその換気塔なのです。車庫は地下深くにあるため空気の入れ替えのための設備が必要なんですね。
近づいてみると・・・お!配置図がありました。たくさんの線路が設置されているのがよくわかります!
右上が現在位置。そこから階段を下って地下1階に。ここにはおそらく管理関係の室が並んでいると思われます。もう1階下ると地下2階、ここが車両基地です。
ところどころに消防用の送水口、放水口の表示もあります。まさに縁の下の力持ち、我々の生活を地下で支えている施設があるんですね。こういうのに気を付けて歩いてみるのも面白いですよ。
駅周辺の景色をウォッチ
名古屋で一番おしゃれなバスターミナル
次は再び地上です。地下鉄が縁の下で生活を支えているとすれば、地上を支える公共交通はバス。ここ「徳重バスターミナル」はおそらく名古屋一おしゃれなバスターミナルかと思います。
円形やガラス張りの屋根が特徴的。古ぼけたきったねー老朽化したバスターミナルが多い名古屋市の中では最も美しいと思います。
実は長らく終着駅だった「野並」駅にはバスターミナルが整備されていませんでした。そのため乗り場が分かりにくかったり、大量のバスが路上から出発して渋滞の原因になることもあったのです。
もしかしたら地下鉄延伸による中間駅化を見越して最初からターミナルを作らなかった可能性もありますね。
となると、こんな立派なバスターミナルを作った「徳重」駅は当分終着駅になるのでしょう。欲を言えば桜通線をさらに延伸して三好などの方面につなげてほしいものですが・・・その可能性は1%もないかと思います。残念・・・
ロードサイドに店舗が充実
「徳重」駅周辺の風景を眺めながら歩いてみると、ロードサイド型の店舗が中心なことに気づきます。まあ10年ちょっと前まで地下鉄がなかった地域のため、自家用車利用率も高いのでしょう。
やはり地下鉄が新規で延伸するほどの需要は厳しいでしょうね。とはいえトレンドは駅前集約と公共交通利用型の社会です。市バス地下鉄がんばってほしいですね。
ところで写真の道を500mほど行くとユニー系列の『アピタ緑店』があります。
『ヒルズウォーク徳重ガーデンズ』もユニー系列のため、狭い地域に自社店舗が2店競合する珍しいエリア。しかし、オールドスタイルの『アピタ緑店』はつぶれることなく共存共栄しているようです。
『ヒルズウォーク徳重ガーデンズ』は地下鉄駅直結で、子育て世代をターゲットにしたおしゃれ路線。『アピタ緑店』はもう少し上の層をターゲットにしてうまく棲み分けできているのかもしれませんね。
おしゃれな『ヒルズウォーク徳重ガーデンズ』にもユニーの薫りがただよう
とはいえ、『ヒルズウォーク徳重ガーデンズ』にもユニーの血が流れているのを随所に感じ取ることができました。特にバックヤード側で見つけたこの看板、どうですか?フォントと言い色と言い、アピタみを感じませんか?感じませんか、そうですか・・・
あ、奥に受水槽が見えますね。受水槽の容量は1日使用水量の半分です。建築設備設計の基本ですよ!(マニアックですみません)
緑が多い閑静な住宅街を歩く
駅周辺を少し街歩きしてみましょう。
少し街歩きしてみます。基本ロードサイド以外は住宅街のため、閑静な住環境ですね。
1本中に入るととても静かになり、街並みは一戸建てが中心。各家の敷地面積も広く、全体的にゆったりとしています。
「徳重」駅から徒歩10分もかからずこのような景色の場所にたどり着けます。この環境が享受できる始発駅は唯一無二と言ってもいいですね。
利便性においては「藤が丘」駅に軍配があがりますが、落ち着いた環境を重視したい方にとって「徳重」駅はかなりいいと思います。
いかにも丘陵地帯の新興住宅街という風景。こういう風景からしか摂取できない栄養素ってありますよね(笑)
そしてまた池があります。池と言えば昔は農業でしたが、現代では公園があって子供連れにやさしいという指標になるかもしれませんね。
まとめ:徳重は池あり緑あり車庫ありの住みよい街だった!
いかがでしたか?
【緑区徳重】は、緑もあって池もあって駅前には大型モールもある、良好な住環境と利便性が両立した街です。
そしてモールの下には車庫もあり。開発マニア的目線でも見逃せないところはたくさんあります。
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第5弾は以上です。改めて思うのが、これまで5駅の特集をしてきましたが同じような駅はひとつもないですね。本当にみんな違った特色があり、掘り下げると面白い街の魅力が出てきます。
まだ80駅以上ありますが(笑)頑張って書いていきたいと思います。今後もよろしくお願いします。
次回もお楽しみに!