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【中区金山】の気になる「育児・教育環境」総まとめ ― 希少な5路線が集まる市内屈指のターミナル駅エリアの子育て環境を徹底調査!

こんにちは。名古屋子育て情報局です。
今回の対象駅は「金山」駅エリア周辺。

実は「金山」駅は地下鉄名城線・名港線に加え、名鉄名古屋本線、JRの中央本線・東海道本線の5路線が集まるターミナル駅。
これだけの路線数が集まる駅は名古屋市内でもかなり希少ですが、子育て環境としてはどうなのか?というのを徹底調査しました!

コンビニ・スーパーマーケットの状況等のいわゆる”ライフインフォメーション”的な内容は別記事でご紹介しています。
子育てにはライフインフォメーション情報も大事だと思うので、そちらの記事も併せてどうぞ!

学区について

「金山」駅エリア周辺は学区の境界付近にあり、駅から近い中学校学区は”伊勢山中学区”と”山王中学区”および”沢上中学区”の3つ。
もう少し細かい視点で見ると、駅の近くに住んだとして対象となる小学校学区”正木小学区”、”平和小学区”、”八熊小学区”、”高蔵小学区”の4つですね。

詳細は後述しますが、駅西の少し離れたところにある八熊小学区の場合、公立中の進学先となる山王中は少し離れているので注意が必要です。

学区の位置関係

「金山」駅エリア周辺の小学校およびその進学先中学校は以下のようになっています。

  • 正木小  →伊勢山中
  • 平和小  →伊勢山中
  • 八熊小  →山王中
  • 高蔵小  →沢上中

各学校の位置関係をマッピングすると以下のようになりました。

具体的な駅からの徒歩距離と徒歩所要時間は以下の通り。

  • 正木小  :約1.1km/所要時間約14分
  • 平和小  :約0.9km/所要時間約11分
  • 伊勢山中 :約1.0km/所要時間約13分
  • 八熊小  :約0.9km/所要時間約13分
  • 山王中  :約1.6km/所要時間約21分
  • 高蔵小  :約0.6km/所要時間約 9分
  • 沢上中  :約0.8km/所要時間約12分

※NAVITIME調べ

「金山」駅周辺に住んだと仮定すると、そこまで公立小・公立中の通学が楽というパターンはありません。
(※八熊小はそもそも学区境界が駅から離れていますが)

若干気をつけたいのは平和小学区で駅の北西に住むパターン。
この場合、小学校の通学時間は短いと思いますが、中学に進学すると通学時間がかなり長くなると思います。

昨今の猛暑のなか、長距離・長時間の徒歩通学はキツイですからね…

各学校の基本データ

では、各小学校・中学校の基本的な統計データをご紹介します。
また、中学校に進学した際の他の小学校との生徒比率も気になるポイントだと思うので同一中学校学区の小学校の状況も併せてご紹介します。

小学校の生徒数、学級数

小学校の生徒数、学級数のデータは以下の通りです。
データは2024年5月1日時点のものを使用しています。

出典:2024年名古屋市教育調査統計より作成

学校規模の観点で見ると、「金山」駅エリアに近い小学校4校は全て小規模な学校となっています。
特に、平和小は全学年1学級で、2学級となりそうな学年も無いことから、統廃合の検討にはいってもおかしくない規模となっています。
※名古屋市の基準では全校で11学級以下が”小規模校”とされ、全学年1クラスの状態になると統廃合が検討されることになっている

万が一統合となると、位置関係から考えて、正木小か橘小との統合となると思いますが、仮に橘小との統合となった場合は通学時間がかなり長くなると思います。
“駅の近くの物件だけど小学校まで徒歩15分以上かかります”となってしまったらかなり印象が変わるので注意したいところ。

なお、公立中進学時の人数バランスも、平和小以外は極端に少ないわけではないので良好と言えます。
ただ、人数比率が低い小学校出身でも”環境変化に慣れる”という意味ではメリットもあるため良し悪しの評価は難しいですが、頭の片隅に入れておくとよいかと思います。

私立中学進学率

これは、「2023年の公立小の6年生の人数」と「2024年の公立中の1年生の人数」を比較して作成しました。
ただ、小規模校の場合は転勤等による引っ越し等の”私立中学進学を理由としない人数の出入り”の影響を特に受けやすいため、参考程度とお考えください。

名古屋市内の私立中進学率トップ30の学校は以下の通りです。

▲「金山」駅に近い学区では沢上中のみがランクイン

上図の通り、「金山」駅に近い学区では沢上中のみがランクインしています。

具体的なを見ると、
伊勢山中 →12.6%(32位)
山王中  → 8.2%(56位)
沢上中  →13.8%(27位)
という感じ。

なお、同じ計算で名古屋市全体のの平均値を計算すると10.1%となっています。
山王中学区の小学校は名古屋の平均的な環境と比べて中学受験をする児童が少なめな学区と言えると思います。

中学校

「金山」駅エリア周辺にある中学校の学級数、生徒数は以下の通りです。

出典:2024年名古屋市教育調査統計より作成

今回の3校は”適正規模”の中学校でした。

各学校のホームページ

各学校の公式ホームページは以下の通り。

正木小ホームページ  →こちら
平和小ホームページ  →こちら
伊勢山中ホームページ →こちら
===
八熊小ホームページ  →こちら
山王中ホームページ  →こちら
===
高蔵小ホームページ  →こちら
沢上中ホームページ  →こちら

今回調査対象とした学校のホームページはレトロ感漂うものもありましたが、内容は基本的に更新はなされているようでした。
また、訪問時には八熊小、伊勢山中の2校を除き、生徒や保護者の学校評価アンケートの結果である”学校評価”の資料が閲覧可能でした。
生徒や保護者が学校をどう評価しているか、という貴重な資料なので、該当学区に引っ越しを考えている場合は一見の価値はあると思います。
(ただし、平和小は古い資料でしたが…)

また、伊勢山中は入学説明会資料も公開されており、学校のルール等の細かい内容も確認できるのが好印象でした。

中学校の部活動については伊勢山中・山王中で情報が公開されており、令和6年時点では以下の部活があるとのことでした。

【伊勢山中の部活】

  • 野球部(男女不明)
  • バレーボール部(男女あり)
  • サッカー部(男女不明)
  • ソフトテニス部(男女あり)
  • 陸上部(男女不明)
  • 剣道部(男女不明)

【山王中の部活】

  • バスケットボール部(男女不明)
  • 野球部(男女不明)
  • ラグビー部(男女不明)
  • バドミントン部(男女不明)
  • 美術部(男女不明)
  • 合唱部(男女不明)
  • 茶道部(男女不明)

部活の地域移行が加速しているので、今後はどうなるか分かりませんが、両校ともに複数の運動部があるのは嬉しいポイントではないでしょうか。

(参考)各小学校の水泳授業とスイミングスクール

「金山」駅に近い小学校では、正木小、平和小の2校では既に水泳授業を民間に委託していることを確認しています。
なお、以下の通り駅から半径2km以内にスイミングスクールがあるため、習い事として水泳を習う場合もそこまで苦になるような環境ではないと思います。

余談ですが、近年は猛暑の影響で(暑すぎて)水泳授業数が減っていたり、教員の働き方改革で長期休暇のプール解放も減っているので、学校教育だけだと”泳ぐ技術の習得”に至らない子どもが増えているそうです。

通学について

「金山」駅エリアの実際の通学時間はどの程度かかるのか調査しました。
対象としたのは主要中高一貫私立校と、公立高校の市内上位8校(尾張1群・2群のA/Bグループそれぞれ2校)です。

検索条件は
“2025年3月12日(水)の朝8時に該当駅に到着する”
という内容で統一しています。

通勤時間はデ・ライフインフォメーションの記事でご紹介していますが、かなり良好な結果でした。

中高一貫私立校

まず、市内にある比較的近い中高一貫私立校の結果です。

なお、グラフは左から乗車順に並べています。

例えば「金山」駅からの「南山女子」への通学なら
[名城線に5分乗車→名城線から鶴舞線の乗換に3分→鶴舞線に10分乗車→いりなか駅から4分徒歩→「南山女子」着]
という見方です。

愛知淑徳中、愛知中以外は30分以内に到着できるという優秀な結果でした。
通勤の超優良な結果に比べると長く感じますが、最長の愛地中でも36分という事で、どこに進学しても”通学が苦になる”という事は無いと思います。

中高一貫私立校・遠方

若干距離がある、滝と春日丘の結果は以下の通りです。
なお、滝は「江南」駅からバス、春日丘は「神領」駅からバス、という想定です。

中学受験を考えた場合、「金山」駅に住む最大のメリットはこの2校に通いやすい事で、通常であれば通学時間が1時間前後になる覚悟をしなければならない学校ですが、それぞれ45分、40分という超優良な結果でした。
これはJRと名鉄に直接乗ることができるというメリットが大きく、かなり恵まれた環境であると言えます。

公立高校

公立高校8校の結果は以下の通りとなりました。

こちらは学校によるさが大きく、トップ3である旭丘、明和、向陽は非常に通いやすいという結果となった一方、名東高校、天白高校経は40分程度かかるという結果でした。
とはいえ、最長でも43分なので、そこまで通学が苦になるような長さでもなく、総じて良好な結果と言えるでしょう。

周辺環境について

ここからは、「金山」駅エリア周辺の子育て環境について見て行きましょう。
繰り返しになりますが、以前までこのパートで紹介していたコンビニやスーパー等のライフインフォメーションは”デ・ライフインフォメーション”という別記事でご紹介していますのでそちらを御覧ください。

水害:概ね良好

金山駅周辺のハザードマップを確認すると
「駅東側の内水氾濫に多少注意が必要だが概ね良好」
という状況です。

なお、以下に掲載するハザードマップは、エリアイメージを掴むための概要マップで100%正確なものではありません。
実際にエリアの安全性を確かめる際には、以下のハザードマップの詳細図を必ずご確認ください。
洪水ハザードマップ→こちら
内水氾濫ハザードマップ→こちら

出典:名古屋市ホームページ掲載のハザードマップより作成(洪水ハザードマップ/内水氾濫ハザードマップ)

上のマップを見ると単純な洪水リスクという観点では「金山」駅周辺は色が塗られておらず、低リスクであることが分かると思います。
一方で、内水氾濫の状況を見ると、どちらかと言うと駅の東側の方がリスクが高いようです。

前回ご紹介した似たようなターミナル駅の「大曽根」駅は洪水リスクが高い場所でしたが、今回の「金山」駅エリアはそこまで水害リスクが高い場所ではなさそうです。

ちなみに、各ハザードマップの定義としては、

  • 洪水ハザードマップ
    →大雨などが原因で堤防が決壊してしまった場合、浸水する恐れのある範囲や浸水の深さを知ることができるもの
  • 内水氾濫ハザードマップ
    →大雨時に下水道や水路などから浸水が想定される区域や浸水する深さなどの情報をまとめたマップ

という感じです。

近年はゲリラ豪雨が増加し、短時間に大量の雨が降った結果、内水氾濫(※)が増加傾向にあります。
そのため、後者の内水氾濫ハザードマップも重要になってきているのは覚えておいた方が良いです。

※内水氾濫:雨の量が下水道管などの排水能力を超えた時や、河川などの排水先の水位が高くなった時に雨水を排水できなくなり浸水すること

治安:駅周辺は犯罪発生件数が多い

治安については、金山駅周辺は犯罪発生件数が多いエリアです。
以下のマップは、愛知県警が公開している”犯罪オープンデータ”を使用して作成したものですが、「金山」駅は名古屋市営地下鉄全87駅中70位で名古屋の中で良好とは言えないエリアとなっています。
(愛知県警の該当ページはこちら)

“犯罪オープンデータ”がどんなデータかというと、以下の7項目の犯罪がどこで発生したか、というデータです。

  • ひったくり
  • 車上ねらい
  • 部品ねらい
  • 自動販売機ねらい
  • 自動車盗
  • オートバイ盗
  • 自転車盗

今回は、これを用いて令和4年の1年間で発生した犯罪数を町丁目単位(xx2丁目という単位)で塗りつぶしています。

▲駅周辺は犯罪発生件数が多い

具体的な数字を出すと、上記マップの駅半径800m以内で発生している公開7項目犯罪は約86件/年という感じ。
だいたい4日に1件前後という計算になるので、気になる方も出てくるような水準だと思います。

さらに、これを小学校学区別に合算して上位30学区を可視化したのが以下のグラフで、金山駅に近い学区だと、平和小と八熊小がランクインしてしまっています。
(町丁目内部に学区境界がある場合は最も広い面積を占める学区のものとして集計)

▲平和小、八熊小は多い30学区に入っている

出典:愛知県警 令和4年犯罪オープンデータより作成

具体的な数字としては、
正木小   →18件/年(104位)
平和小   →69件/年(11位)
八熊小   →52件/年(18位)
高蔵小   →33件/年(42位)

という感じで、やはり平和小学区、八熊小学区の件数の多さが目立ちます。
※()内の数字は犯罪数が多い順に並べた順位

※詳細な計算方法等はこちらの名古屋子育て情報局の記事をご覧ください。

交通事故(人対車):気になるほどの多さではない

交通事故の状況も人対車に限定して分析してみました。
使用しているデータ等の詳細はこちらの名古屋子育て情報局の記事をご確認いただければと思いますが、以下のようなデータを使って分析しています。

  • 警察庁が公開している2020年~2022年の3年分の交通事故データ
  • 自動車専用道路(高速道路)の事故は除外
  • 人対車の交通事故に限定
  • 駅半径800m内で発生した事故を集計

他のエリアの状況と比較するため、少し広めの範囲をマッピングすると以下のようになりました。
なお、負傷事故のプロットは半透過化処理をしているので、同一ポイントや近隣ポイントで事故が複数発生していると青色が濃くなります。

具体的な数字としては駅半経800m内で発生した20年~22年の人対車の交通事故は31件(66位)という感じで、ランキング的には下位ですが、件数としては多い印象ではありません。

学区別ランキングは以下の通りで、犯罪ランキングに続き、八熊小がこちらの件数でもランクインしてしまっています。

具体的な20年~22年の3年間の人対車事故数の数字を年間平均にすると、
正木小   →3.3件/年(109位)
平和小   →4.0件/年(66位)
八熊小   →5.7件/年(30位)
高蔵小   →3.3件/年(109位)
という感じです。
※()内の数字は人対車の事故が多い順に並べた順位
こちらは犯罪発生件数とは異なり、ランキングが上位の八熊小もそこまで突出して多いという印象ではなく、そこまで気になる頻度ではないと思います。

公園:駅周辺に沢山の公園がある

「金山」駅周辺の公園の状況としては、駅から徒歩10分圏内(800m)にある1,000㎡以上の公園数は”10″となっており、充分な数があります。

▲実は公園数では上位のエリア

なお、数が多くて半泣きになりながら実際に現地確認したところ、”超大規模”と言えるような公園は無かったものの、幅広い年齢層が思いっきり遊べるような良い公園や、名古屋では希少な電車を見ながら遊べる公園などバリエーション豊かで恵まれた環境だと感じました。

▲ここまで間近に電車が見られる公園は希少

これまで100を超える公園を見てきましたが、ここまで近くで電車を見られる公園はなく(そもそも電車が見られる公園自体が少ない)、電車好きの子どもには最高の場所。
また、Xで上の写真をポストしたところ、”ここは桜も非常にキレイでオススメ“という旨のコメントをいただきました。
花見をしながら、ここで遊ぶのも良いかもしれませんね。

現地確認した公園の様子は記事最下部に掲載しています。是非チェックしてみてくださいね。

保育環境:駅周辺は少ないものの2km圏にかなりの数がある

「金山」駅エリア周辺の保育環境はかなり充実しており、駅周辺は少ないものの2km圏にかなりの数があります。

▲駅周辺2km圏にかなりの数がある

※保育所は名古屋市HPの「名古屋市の保育所等認可施設・事業所一覧」より抽出。ただし、受入可能期間が短いため(概ね2歳まで)家庭的保育事業、事業所内保育事業、小規模保育事業に分類される施設は除外
※私立幼稚園・こども園は「名古屋市私立幼稚園協会」のHPに掲載されている園を抽出
※公立幼稚園は名古屋市HPに掲載されている園を抽出

各園のホームページ

幼稚園・こども園の各園のホームページは以下からどうぞ。(保育所は数が多いためご容赦ください…)
なお、園名末尾に※印のある園は園バスの情報が確認できなかった施設です。

========ここからこども園========

上記の通り、幼稚園・こども園ともに園バス運行されている施設が多く、選択肢が多いエリアであると言えます。
特にこども園は園バスが無いところも多いので、これだけ選択肢があるのはありがたいと思います。

小児科:複数の選択肢あり

小児科は半径800m以内に5つあります。

駅前すぐに小児科があるのは嬉しいですし、何と言ってもここは駅南東1kmのところにあるイオンモール熱田に「あつたモール総合クリニック」があるのが良ポイント。
(※名古屋市医師会の病院一覧に掲載されていないので地図にプロットされていません…)

ここは土日祝も通常診療をしてくれるうえ、Web予約も可能なので長時間待たされる事もない非常にありがたい病院。
休日診療所は近くにありませんが、困る事は無いと思います。

学習環境:中学受験の環境としては良好だが、公文、高校受験は少し心許ない

続いて、「金山」駅エリア周辺の学習環境についてご紹介します。
前述の通り、そこまで私立中進学率はそこまで高くないエリアですが、塾などの状況はどうなのでしょうか。

公文式:あまり多くない

早期教育でよく名前が挙がる公文式。

「金山」駅エリア周辺は公文式の教室は半径800m内には1つしか教室がありません。

やはり少し教室数としては少ない方で、通うには自転車等が必須になるケースが多くなると思います。

中学受験塾:複数の選択肢がある

「金山」駅エリア周辺の中学受験塾の状況は以下の通り。

既述の通り、地区的にはそこまで中学受験が盛んなエリアではありませんが、ターミナル駅という事もあってか、大手では名進研・日能研・マイシフトの3塾があります。
また、JRを使えば、大手塾が揃う名駅や千種駅へも容易にアクセスできるため、中学受験塾への通塾環境としては悪くないと思います。

高校受験:駅周辺には少ない

名古屋市内に教室数が多い、いわゆる大手の塾の状況をご紹介します。
(※対象は河合塾/河合塾wings/佐鳴予備校/野田塾/サンライズ/トライ個別/ナビ個別/京進/スクールIE/明光義塾/明倫ゼミナール/秀英予備校/名進研)

基本的に「金山」駅の近くにある大手高校受験塾はあまり多くなく、2km県内には5種類の塾しかありません。
もちろん、JRを使えば千種や名駅にある高校受験塾へ行くこともできますが、高校受験塾の場合は日々の定期テスト対策で”対応学区”を設けている塾もあったりするので注意が必要です。

なお、大手塾の公立高校合格実績は名古屋子育て情報局でまとめているのでコチラからどうぞ。(リンク先は24年の実績)

まとめ

以上、「金山」駅エリア周辺の状況とその魅力についてご紹介してきました。
まとめると、以下のような内容になります。

  • 水害面は心配ないものの、治安面では少し不安が残る
  • 人対車の事故は駅別順位は多い方だが気になるほどではない
  • 駅近くに住んだ場合、学区によっては公立小・公立中への通学が長くなることがあるので要注意
  • まだ具体化はしていないものの、駅に近い小学校には将来的な統合リスクがある小学校もある
  • 中学受験が盛んなエリアではないがターミナル駅ということもあり塾の選択肢は複数ある
  • 私立中、公立高校通学の利便性は一部学校を除き良好で、特に滝・春日丘といった遠方の学校に強い
  • 公園は充分な数があり、バリエーションも豊富で充実している
  • 小児科は充分な数が揃い、駅から1kmのところにあるイオンモール熱田には土日祝も通常診療してくれる病院あり
  • 保育施設は数が多いうえ、園バス運行もしている園が多いので心配なし
  • 公文式教室や高校受験塾は少し数が少ない

今回の対象エリアは私立中・公立高校への通学はまずまず良好で、特に遠方(滝・春日丘)への通学が特に楽なエリア。
中学受験率は高くないものの、「金山」駅周辺にも複数の選択肢があり、名駅や千種へのアクセスが良好なので中学受験という観点ではオススメできるエリアでした。

一方で、公文式の教室と高校受験塾の少なさは少し気になるポイントで、公立高校上位校に強い佐鳴予備校や河合塾wingsは駅の近くにはありません。

それ以外の生活・子育て環境はかなり充実しており、別記事でご紹介した生活に必要な施設(コンビニ・スーパー等)も揃っており、通勤利便性も高いことを考えると、かなりのポテンシャルを秘めたエリアであると言えるのではないでしょうか。

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参考情報

以下に参考情報として、各公園の実際の状況や、各小学校学区の住所リストをご紹介します。

【参考】各公園の様子

実際に現地に行って撮影した公園の様子をご紹介します。
10個もの公園を巡るのは寒かった…

葉場公園

平和小横にある比較的敷地面積の広い公園で、フェンスに囲まれたグラウンドを備える。
グラウンドには壁当てと高さの違う2つのバスケゴールがあったり、遊具も富士山遊具や複合遊具があったりするなど、設備面も充実。
敷地が広いため空間的余裕があり、のびのびと遊べる理想的な公園。

長岡公園

細長い敷地を持つ比較的小規模な公園。
遊具は充実しており、複合遊具、ブランコ、鉄棒などが揃う。
飛び出し配慮も生垣を使って行われており安心感がある。
どちらかというと低学年向けかも。

古沢公園

名古屋市民会館横にある公園。
複数の大型遊具が特徴で、グラウンドはないものの敷地はそれなりに広く、思いっきり遊べそう。
訪問時は気温が低いにも関わらず賑わっていた。

正木公園

正木小横にある公園。
敷地は遊具スペースと広場に分かれている。
遊具は比較的充実しており、ブランコ、滑り台、シーソー、複合遊具などがある。
一方で広場はそれなりの広さがあるもののフェンス等に囲まれているわけではなく、飛び出し配慮も弱めなので少し注意が必要。
とはいえ、周辺は交通量が多いわけではないのでそこまで神経質になる必要はなさそう。

金山公園

線路沿いにある公園で、東エリアと西エリアに分かれている。
東エリアはベンチなどの休憩できるスペースがメイン。ベンチは電車を眺めながらお弁当を食べられるような配置になっており、訪問時も複数人がそうやって食事をとっていた。
西エリアには比較的新しい遊具が設置されており、未就学児で賑わっていた。
道路側には飛び出し配慮はないうえ、線路側のフェンスが低いのでボール遊びは厳しいものの、頻繁に電車が行き交う様子を見られる公園は貴重で、電車好きの子どもには最高の公園と言える。

長町公園

八熊小横にある公園。
遊具は滑り台、ブランコら鉄棒、壁登り遊具などがあるが、大型の複合遊具はないのが少し残念。
思いっきりボール遊びが出来るような広さはなく、飛び出し配慮も弱め。
とはいえ小学校低学年までであれば充分な広さがあるので楽しめると思う。

柳川公園

住宅地の中にある中規模公園で神社(須佐之男社)が隣接している。
遊具は少ないものの大型遊具があるうえ広場も広くて遊びやすそうだった。
個人的には「神社が横にある公園」の雰囲気がとても好印象だった。

沢上公園

非常に細長い敷地の公園。
遊具はそれなりに設置されており、滑り台、鉄棒、ブランコなどがある。
やはり体を思いっきり動かすような公園ではなく、低学年向け。

花町公園

高蔵小横にある公園。
北側が広場、南側に遊具がある。
広場は比較的高い柵が設置されており、ボール遊びも安心してできる。
遊具も必要充分で、鉄棒、ブランコ、複合遊具が設置されている。
規模はそれなりだが、幅広い年齢層が安心して遊べると思う。

桜田公園

住宅街の中にある公園で、そこまで特徴的なものはないが、ブランコ、シーソー、鉄棒、複合遊具があるなど、一般的な設備は備えている。
広場も比較的広く、周辺道路の交通量が少ないこともあり、のびのびとボール遊びができそう。

【参考】町名と学区のリスト

2024年4月時点における町名と学区の関係については以下の通りです。
(名古屋市ホームページ:「市立小・中学校の通学区域一覧」より)

正木小学区の住所

  • 愛知県名古屋市中区伊勢山一丁目(※1)
  • 愛知県名古屋市中区伊勢山二丁目(※1)
  • 愛知県名古屋市中区金山一丁目(※1)
  • 愛知県名古屋市中区古渡町
  • 愛知県名古屋市中区正木一丁目
  • 愛知県名古屋市中区正木二丁目
  • 愛知県名古屋市中区正木三丁目
  • 愛知県名古屋市中区正木四丁目

※1:正木小学区/平和小学区が混在

平和小学区の住所

  • 愛知県名古屋市中区伊勢山一丁目(※1)
  • 愛知県名古屋市中区伊勢山二丁目(※1)
  • 愛知県名古屋市中区金山一丁目(※1)
  • 愛知県名古屋市中区金山二丁目
  • 愛知県名古屋市中区金山三丁目
  • 愛知県名古屋市中区金山四丁目
  • 愛知県名古屋市中区金山五丁目
  • 愛知県名古屋市中区金山町一丁目
  • 愛知県名古屋市中区千代田四丁目(※2)
  • 愛知県名古屋市中区平和一丁目
  • 愛知県名古屋市中区平和二丁目

※1:平和小学区/正木小学区が混在
※2:平和小学区/橘小学区/老松小学区が混在

八熊小学区の住所

  • 愛知県名古屋市中川区尾頭橋通
  • 愛知県名古屋市中川区尾頭橋一丁目
  • 愛知県名古屋市中川区尾頭橋二丁目
  • 愛知県名古屋市中川区尾頭橋三丁目
  • 愛知県名古屋市中川区尾頭橋四丁目
  • 愛知県名古屋市中川区川並町
  • 愛知県名古屋市中川区山王二丁目
  • 愛知県名古屋市中川区山王三丁目(※3)
  • 愛知県名古屋市中川区山王四丁目
  • 愛知県名古屋市中川区幡野町
  • 愛知県名古屋市中川区南八熊町
  • 愛知県名古屋市中川区八熊一丁目
  • 愛知県名古屋市中川区八熊二丁目
  • 愛知県名古屋市中川区八熊三丁目
  • 愛知県名古屋市中川区柳川町

※3:八熊小学区/露橋小学区が混在

高蔵小学区の住所

  • 愛知県名古屋市熱田区池内町(※4)
  • 愛知県名古屋市熱田区尾頭町
  • 愛知県名古屋市熱田区金山一丁目
  • 愛知県名古屋市熱田区金山町一丁目
  • 愛知県名古屋市熱田区金山町二丁目
  • 愛知県名古屋市熱田区五本松町(※4)
  • 愛知県名古屋市熱田区桜田町
  • 愛知県名古屋市熱田区沢上一丁目
  • 愛知県名古屋市熱田区沢上二丁目
  • 愛知県名古屋市熱田区沢下町
  • 愛知県名古屋市熱田区新尾頭一丁目
  • 愛知県名古屋市熱田区新尾頭二丁目
  • 愛知県名古屋市熱田区新尾頭三丁目
  • 愛知県名古屋市熱田区外土居町
  • 愛知県名古屋市熱田区高蔵町
  • 愛知県名古屋市熱田区波寄町
  • 愛知県名古屋市熱田区花町

※4:高蔵小学区/旗屋小学区が混在

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名古屋子育て情報局
1984年生まれ。企画職や事業コンサルを経て、数年前に名古屋に戻ってきた2児の父。名古屋では学区や受験などを含めた「子育て情報」があまりオープンになっていない事に気づき、名古屋の子育て情報をまとめ始める。実は良好な名古屋の子育て環境の魅力を伝えられるよう尽力中。