名古屋子育て情報局dD版

名古屋子育て情報局dD版【昭和区瑞穂区桜山】の気になる「育児・教育環境」総まとめ―徹底分析!御器所小・松栄小・汐路小学校区

今回は地下鉄桜通線「桜山」駅周辺のエリアを調査しました。
「桜山」駅周辺は人気学区に囲まれたエリアですが、実際の生活&教育環境はどうなの?というところを深掘りしていきます。

では、さっそくみていきましょう!

学区について

「桜山」駅周辺は駅北部が昭和区、駅南部が瑞穂区と2つの区にまたがるエリア。
駅北部に昭和区桜山中学区の御器所小&松栄小、駅南部には瑞穂区汐路中学区の汐路小があります。
どの小学校も人気学区に挙げられる事が多い学区で、子育て世帯が名古屋で家探しをする場合には高確率で候補に入るエリアです。

【昭和区瑞穂区桜山】学区の位置関係

冒頭でも触れた通り、「桜山」駅周辺は昭和区と瑞穂区に跨っており、以下の3学区が隣接しています。

  • 昭和区/御器所小(→桜山中)
  • 昭和区/松栄小(→桜山中)
  • 瑞穂区/汐路小(→汐路中)
▲「桜山」駅はちょうど学区の境界あたりに位置しているため、駅チカ物件を検討する際は意識したほうが良い

上記マップの通り、「桜山」駅は上記3学区の境目付近に位置していますが、進学する中学校が異なるため家探しの際は少し意識した方が良いかもしれません。
なお、汐路中は駅南東にある陽明小の児童も進学対象になっていますが、「桜山」駅からは距離がありますね。

通学に関しては、駅からの距離と徒歩所要時間を見ると以下のようになっています。

  • 御器所小:約1.1km/所要時間約16分
  • 松栄小:約1.1km/所要時間約16分
  • 桜山中:約0.6km/所要時間約10分
  • 汐路小:約1.0km/所要時間約12分
  • 汐路中:約1.2km/所要時間約15分
    ※NAVITIME調べ

桜山中以外は全て1km超という事で、それなりに通学時間がかかる立地と言えます。

各学校のホームページ

各学校の公式ホームページは以下の通り。

桜山中ホームページ  →こちら
御器所小ホームページ →こちら
松栄小ホームページ →こちら
===
汐路中ホームページ →こちら
汐路小ホームページ →こちら

各小中学校のホームページはレトロ感満載だったり個性あふれるページになっていますが、”学校だより”など、必要な情報は更新されているようです。
また、桜山中、汐路中のホームページには活動している部活の情報も掲載されており、それぞれ以下のような感じでした。

【桜山中】
・軟式野球部
・ソフトテニス部(男女)
・バスケットボール部(男女)
・バレーボール部(女子)
・ハンドボール部(男子)
・コーラス部
・茶道部
・美術部
・英語部

【汐路中】
・ソフトテニス部(女子)
・ハンドボール部(男女)
・バスケットボール部(男女)
・バレーボール部(男子)
・陸上競技部(男女)
・弦楽合奏部(男女)
・吹奏楽部(男女)
・日本文化部(男女)

詳細は後述しますが、中学校は両校ともにそれなりの規模があるため、部活の種類が少ない、という状況ではありません。
一方で、サッカー部がないなど、子どもの希望する活動ができないケースもあるかもしれません。事前に調査はしておいた方が良さそうですね。

なお、汐路中は過去の実績・表彰が分かるように過去ログが残されているのが好印象。
「陸上競技部の表彰が多いな」など、実情が見えてくる内容でした。

通勤と通学について

編集部の方には「手間がかかるし、このコンテンツは省略しても良いですよ?」と言っていただいたのですが…
今回のエリアは人気学区に囲まれたところ。
ということで、今回も通勤と通学時間について調査しました!

総じて非常に優秀な結果となり、「桜山」駅の交通利便性の高さが顕著に出ていると思います。

通勤時間

「桜山」駅から以下の6駅までの所要時間をNAVITIMEで調べました。

  • 名古屋駅
  • 伏見駅
  • 栄駅
  • 久屋大通駅
  • 丸の内駅
  • 金山駅

なお、検索条件は
“2023年6月10日(水)の朝8時に該当駅に到着する”
という内容で統一しています。

また、グラフは左から乗車順に並べています。
例えば、「伏見」駅なら、
桜通線に2分乗車→桜通線から鶴舞線の乗換に4分→鶴舞線に11分乗車→伏見駅着
という感じです。

▲主要駅に30分以内に到着できるのはすごい!

上記の通り、全ての主要駅へ30分以内に到着。通勤を考えると非常に恵まれた立地であることがわかりました。
「桜山」駅自体が都心に比較的近く、桜通線の乗換駅(「御器所」駅等)も回り道をせずに到達できるというのが大きいと思います。

通学時間

通学時間は主要中高一貫私立校と、公立高校の市内上位8校(尾張1群・2群のA/Bグループそれぞれ2校)を調べました。
なお、中高一貫私立校には遠方の学校もあるため、グラフを分けています。

中高一貫私立校

まず、市内にある比較的近い中高一貫私立校の結果です。

▲30分超となるのは2校しかない

上記の通り、最長でも36分、ほとんどのケースでは20分以内に到着という結果となり、私立中への通学利便性も非常に高いことがわかります。
「桜山」駅はどこに行くにも程よい距離であり、通学時間も短くなっていますね。

なお、殆どのケースは一般的なルートを採用していると思います。
ただ、東海に関しては、今回の検索結果では「車道駅から歩く」というルートになっています。時間帯や条件を変えると「千種」駅から徒歩のルートも出てくるでしょう。

中高一貫私立校・遠方

若干距離がある、滝と春日丘の結果は以下の通りです。
なお、滝は「江南」駅からバス、春日丘は「神領」駅からバス、という想定です。

▲遠方の学校でも1時間はかからない

やはり物理的な距離がある分、時間がかかっていますが、それでも1時間はかからない、という点は非常に魅力的です。
これは、滝の場合は「御器所」駅が近いこと、春日丘の場合は「千種」駅までかかる時間が少ないことが影響しています。
滝に行く場合、「御器所」駅まで自転車を利用すればさらに短縮できるかもしれません。

公立高校

公立高校8校の結果は以下の通りとなりました。
なお、旭丘高校は「今池」駅からバスの想定です。

▲上位公立高校へも行きやすい

公立高校の場合はエリア内にある向陽高校、瑞陵高校へのアクセスの良さが目立ちますが、それ以外も名東高校以外はほぼ30分以内に到着できるなど、非常に優秀な結果に。
特に明和高校は中高一貫化で人気が上昇する可能性があるため、30分以内に到着できるのは嬉しいポイントですね。

【昭和区瑞穂区桜山】各学校の基本データ

では、各小学校・中学校の基本的な統計データをご紹介します。
中学校に進学した際の他の小学校との生徒比率も気になると思いますので、各中学校学区の全学校のデータをご紹介します。

小学校の生徒数、学級数

小学校の生徒数、学級数のデータは以下の通りです。

出典:2022年名古屋市教育調査統計より作成

上記の通り、全ての小学校が中規模以上の学校となっており、小規模校特有の悩み(クラス替えが無い等)は無いと思われます。
また、4校共通して高学年よりも低学年の方が人数が多くなっています。
元々人気学区ではありましたが、近年もその人気を維持し、さらに人気が上昇していることがわかりますね。

各中学校の生徒バランスも良好で、小学校の児童数データからは”クラス内に極端に知り合いが少ない”という環境ではなさそう。

一方で、確実なデータが無いため参考程度と捉えていただきたいのですが、陽明小は名古屋市でも有数の”中学受験率の高い小学校”と言われています。そのため、汐路中は汐路小出身者の比率が高い可能性はあります。
(これは、下の「私立中学進学率」のデータからもある程度は読み取れますが、小学校別のデータはないので…)

私立中学進学率

これは、「2021年の公立小の6年生の人数」と「2022年の公立中の1年生の人数」を比較して作成しました。
もちろん、転勤等による引っ越しがあり、私立中学進学を理由としない人数の出入りはあるため多少の誤差は生じますが、大きく外れた数字ではないと思います。
※ただし、1位の白山中のように「そもそも人数が少ない学区で誤差が大きい」というケースもあるため、そのあたりは注意が必要

今回対象としている学区の私立中進学率は以下の以下の通り。

▲両学区とも中学受験率は上位で、特に汐路中学区は高い

出典:2021年および2022年名古屋市教育調査統計より作成

汐路中は26.7%で6位、桜山中は13.9%で29位です。
ただ、名古屋市全体の数字を出すと約11%なので、桜山中は上位ではあるものの、そこまで比率は高くないという結果になります。

また、前述の通り、各小学校別のデータは無いため何とも言えませんが、”陽明小は中学受験率が相当高い”という話が本当だとすると、汐路小の中学受験率はあまり高くない可能性はあります。

中学校

桜山中、汐路中の学級数、生徒数は以下の通りです。

桜山中、汐路中ともに適正な規模を維持していますね。
学級数も4以上あるためクラス替え等による環境変化もあり、心配する要素はなさそうです。

次のページでは、「桜山」駅周辺の周辺環境についてご紹介します。
公園、幼稚園、学習塾、買い物施設、小児科など、子育てには欠かせない各種施設の充実度をグイグイ深掘りしていきますよ!

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名古屋子育て情報局
1984年生まれ。企画職や事業コンサルを経て、数年前に名古屋に戻ってきた2児の父。名古屋では学区や受験などを含めた「子育て情報」があまりオープンになっていない事に気づき、名古屋の子育て情報をまとめ始める。実は良好な名古屋の子育て環境の魅力を伝えられるよう尽力中。