【千種区千種】の気になる「育児・教育環境」総まとめ ― 名古屋の塾のメッカとも言えるエリアの子育て環境を徹底調査！

こんにちは。名古屋子育て情報局です。
今回の対象駅は「千種」駅エリア周辺。

「千種」駅といえばやっぱり河合塾の総本山ということで、”塾”というイメージを持たれている方も多いかと思います。
今回はそんな「千種」駅の子育て環境を調査しました。

▲千種といえば~~ちょっとイラッとする~~この”ビクトリーブリッジ”ですが、これは河合塾が正式なネーミングライツ契約をしているそうです

なお、コンビニ・スーパーマーケットの状況等のいわゆる”ライフインフォメーション”的な内容は別記事でご紹介しています。
子育てにはライフインフォメーション情報も大事だと思うので、そちらの記事も併せてどうぞ！

学区について
通学について
周辺環境について
まとめ
参考情報
- 【参考】各公園の様子
- 【参考】町名と学区のリスト

学区について

「千種」駅エリア周辺は学区の境界付近にあり、駅から近い中学校学区は”今池中学区”と”白山中学区”および”あずま中学区”の3つ。
もう少し細かい視点で見ると、駅の近くに住んだとして対象となる小学校学区は”内山小学区”、”千石小学区”、”新栄小学区”、”葵小学区”の4つですね。

詳細は後述しますが、駅東エリアの内山小学区は令和8年4月には分離統合され、大和小、千種小に分かれ、進学先の中学校も別々になるので少し注意が必要です。

学区の位置関係

「千種」駅エリア周辺の小学校およびその進学先中学校は以下のようになっています。

内山小　　→今池中
千石小　　→今池中
新栄小　　→白山中
葵小　　　→あずま中

各学校の位置関係をマッピングすると以下のようになりました。

具体的な駅からの徒歩距離と徒歩所要時間は以下の通り。

内山小　　:約0.8km/所要時間約11分
千石小　　:約0.6km/所要時間約 7分
今池中　　:約0.7km/所要時間約 9分
新栄小　　:約0.5km/所要時間約 8分
白山中　　:約1.3km/所要時間約18分
葵小　　　:約0.9km/所要時間約12分
あずま中　:約1.6km/所要時間約22分

※NAVITIME調べ

「千種」駅周辺に住んだと仮定すると、駅の南側にある千石小エリアに住むパターンが公立小通学としては最も楽なパターンで、ともに10分以内の通学時間です。

逆に、駅の北西、葵小学区の場合は特に公立中学校(あずま中)へ進学した場合、通学時間が20分を超えるケースも出てくるので要注意。
昨今の猛暑のなか、長距離・長時間の徒歩通学はキツイですからね…

なお、内山小学区の場合は前述の通り学区分割が決まっており、分割先の学区次第ではかなり長大な通学時間になるリスクがあるので要注意です。

内山小学区の分割について(令和8年4月実施)

冒頭でも触れましたが、内山小学区は令和8年4月には学区が分割され、以下のイメージのように大和小のエリアと千種小のエリアに分かれることが決まっています。
※マップは今池駅エリア特集の際に作成したものを流用

▲学区が分割されるのが決まっている

簡単に言えば、内山小学区において

広小路通より北:大和小に統合(進学先中学校:振甫中)
広小路通より南:千種小に統合(進学先中学校:今池中)

という学区分割・統合が行われる事になります。

スケジュール的には、実際に大和小に通うことになるのは新校舎が完成する令和11年からの予定で、それまでは内山小を使用するそうですが、千種駅から大和小、振甫中、千種小への通学時間は

大和小　:約1.3km/所要時間約18分
振甫中　:約1.8km/所要時間約25分
千種小　:約1.2km/所要時間約12分

※NAVITIME調べ
という感じになるので、特に広小路通より北のエリアに関しては通学時間がかなり長くなってしまうのは避けられない状況です。

これから内山小学区に住む事を検討する場合は、令和8年から11年にかけては色々な変化があるので注意しましょう。

また、次のパートで詳しくご紹介しますが、新栄小と千早小も今後統合のリスクがある小規模校です。

各学校の基本データ

では、各小学校・中学校の基本的な統計データをご紹介します。
また、中学校に進学した際の他の小学校との生徒比率も気になるポイントだと思うので同一中学校学区の小学校の状況も併せてご紹介します。

小学校の生徒数、学級数

小学校の生徒数、学級数のデータは以下の通りです。
データは2024年5月1日時点のものを使用しています。

出典:2024年名古屋市教育調査統計より作成

学校規模の観点で見ると、「千種」駅エリアに近い小学校4校のうち3校は小規模校となっています。
全体的に規模が大きな学校はなく、小規模～中規模校という感じのエリアですね。

なお、前述の通り内山小は千種小、大和小との統合が決まっていますが、新栄小は既に全学年1学級、千石小も1学年以外は全て1学級と、統廃合の検討に入ってもおかしくないような規模となっています。
※名古屋市の基準では全校で11学級以下が”小規模校”とされ、古いルールでは全学年1クラスの状態になると統廃合が検討されることになっていた

万が一統合となると、位置関係的には新栄小は同じく小規模校の千早小、千石小は千種小との統合になりそうな気がしますが、どのような形であっても統合が起こると環境変化等へ対応する必要が出てきます。

なお、公立中進学時の人数バランスについては、各校そこまでの差があるわけではないので気にする必要は無いと思います。

私立中学進学率

これは、「2023年の公立小の6年生の人数」と「2024年の公立中の1年生の人数」を比較して作成しました。
ただ、小規模校の場合は転勤等による引っ越し等の”私立中学進学を理由としない人数の出入り”の影響を特に受けやすいため、参考程度とお考えください。

名古屋市内の私立中進学率トップ30の学校は以下の通りです。

▲あずま中、今池中がランクイン！

上図の通り、3学区中2学区がランクインしているということで、このエリアは中学受験が盛んなエリアと言って良いと思います。
まぁ後述の通り中学受験が集まるエリアですし、あずま中に関しては学区内に地区トップ校の東海中がありますからね。。。

具体的なを見ると、
今池中　　→20.7%(13位)
白山中　　→12.2%(35位)
あずま中　→30.7%( 2位)
という感じ。

なお、同じ計算で名古屋市全体のの平均値を計算すると10.1%となっています。
白山中はトップ30にはランクインしていないものの、名古屋市の平均よりは私立中進学率が高いと言えます。

中学校

「千種」駅エリア周辺にある中学校の学級数、生徒数は以下の通りです。

出典:2024年名古屋市教育調査統計より作成

今回の3校は”適正規模”の中学校でした。
ただ、名古屋市の基準では1-5学級が”小規模校”という扱いで、白山中は中1の人数が”43人”で結構ギリギリの数なので今後要注意です。
(中学校は通学時間の問題があるのでなかなか統合はなされないのですが…)

各学校のホームページ

各学校の公式ホームページは以下の通り。

内山小ホームページ　　→こちら
千石小ホームページ　　→こちら
今池中ホームページ　　→こちら
===
葵小ホームページ　　　→こちら
あずま中ホームページ　→こちら
===
新栄小ホームページ　　→こちら
白山中ホームページ　　→こちら

今回調査対象とした学校のホームページはレトロ感漂うものもありましたが、内容は基本的に更新はなされているようでした。
また、訪問時には千石小、葵小、あずま中の3校を除き、生徒や保護者の学校評価アンケートの結果である”学校評価”の資料が閲覧可能でした。
生徒や保護者が学校をどう評価しているか、という貴重な資料なので、該当学区に引っ越しを考えている場合は一見の価値はあると思います。
(ただし、平和小は古い資料でしたが…)

中学校の部活動については、今回の対象中学校3校ともに、情報は非公開でした。
名古屋市教育委員会では各校の部活については把握しているようですので、引っ越し検討等の際に今回の3校が候補になった際は聞いてみるとよいかと思います。

(参考)各小学校の水泳授業とスイミングスクール

「千種」駅に近い小学校では、2024年度時点では水泳授業を民間委託しているところはありません。
なお、以下の通り駅から半径2km以内に複数のスイミングスクールがあるため、習い事として水泳を習う場合もそこまで苦になるような環境ではないと思います。

▲2km圏内には複数のスイミングスクールに加え、市営プールもある

余談ですが、近年は猛暑の影響で(暑すぎて)水泳授業数が減っていたり、教員の働き方改革で長期休暇のプール解放も減っているので、学校教育だけだと”泳ぐ技術の習得”に至らない子どもが増えているそうです。

通学について

「千種」駅エリアの実際の通学時間はどの程度かかるのか調査しました。
対象としたのは主要中高一貫私立校と、公立高校の市内上位8校(尾張1群・2群のA/Bグループそれぞれ2校)です。

検索条件は
“2025年4月15日(火)の朝8時に該当駅に到着する”
という内容で統一しています。

通勤時間はデ・ライフインフォメーションの記事でご紹介していますが、かなり良好な結果でした。

中高一貫私立校

まず、市内にある比較的近い中高一貫私立校の結果です。

なお、グラフは左から乗車順に並べています。

例えば「千種」駅からの「南山女子」への通学なら
［JRに2分乗車→JRから鶴舞線の乗換に6分→鶴舞線に8分乗車→いりなか駅から4分徒歩→「南山女子」着］
という見方です。

基本的に全校が30分以内という超良好な結果となりました。
なお、南山男子、南山女子、名古屋中ではJRを使用するルートの所要時間を出していますが、地下鉄のみで通学する場合も+4分しか増えず、それでも30分以内に到着できる結果でした。

中高一貫私立校・遠方

若干距離がある、滝と春日丘の結果は以下の通りです。
なお、滝は「江南」駅からバス、春日丘は「神領」駅からバス、という想定です。

上図の通り、通常1時間程度は覚悟する必要がある春日丘中へ34分で到着できるというのは明確な強み。
一方で、滝の場合は物理的な距離が離れていること、JRが使えたとしてもそこまで有利な形とならないことから、他の場所と同様1時間弱かかる結果となりました。

公立高校

公立高校8校の結果は以下の通りとなりました。

ピンと来ない方も多いかと思いますが、この結果はかなり優秀です。
旭ヶ丘～瑞陵までの6校は最大でも25分となっており、高校通学としてはかなり”楽”な部類であり、通学先がどこになっても苦労しないというのは嬉しいところ。
名東高校も、交通の便がそこまで良い学校ではないので、33分というのは”恵まれている”と言って良いと思います。

天白高校はどうしても長時間の徒歩orバスが必須になってしまうので、45分超かかってしまうのは仕方がないところだと思います。

周辺環境について

ここからは、「千種」駅エリア周辺の子育て環境について見て行きましょう。
繰り返しになりますが、以前までこのパートで紹介していたコンビニやスーパー等のライフインフォメーションは”デ・ライフインフォメーション”という別記事でご紹介していますのでそちらを御覧ください。

水害:かなり良好

千種駅周辺のハザードマップを確認すると
「これ以上の望むのが難しいほど良好」
と言って良いほどよい環境だと思います。

なお、以下に掲載するハザードマップは、エリアイメージを掴むための概要マップで100%正確なものではありません。
実際にエリアの安全性を確かめる際には、以下のハザードマップの詳細図を必ずご確認ください。
洪水ハザードマップ→こちら
内水氾濫ハザードマップ→こちら

出典:名古屋市ホームページ掲載のハザードマップより作成(洪水ハザードマップ/内水氾濫ハザードマップ)

上のマップを見ると単純な洪水リスクという観点では「千種」駅周辺は色が塗られておらず、低リスクであることが分かると思います。
また、内水氾濫の状況を見ても、全くのノーリスクというわけではありませんが、内水氾濫に関してはノーリスクの場所は存在しないので、「かなり良好」と言って良いと思います。

前回ご紹介した「金山」駅も洪水リスクが低い場所でしたが、それよりもさらに良好な環境と言えます。

ちなみに、各ハザードマップの定義としては、

洪水ハザードマップ
→大雨などが原因で堤防が決壊してしまった場合、浸水する恐れのある範囲や浸水の深さを知ることができるもの
内水氾濫ハザードマップ
→大雨時に下水道や水路などから浸水が想定される区域や浸水する深さなどの情報をまとめたマップ

という感じです。

近年はゲリラ豪雨が増加し、短時間に大量の雨が降った結果、内水氾濫(※)が増加傾向にあります。
そのため、後者の内水氾濫ハザードマップも重要になってきているのは覚えておいた方が良いです。

※内水氾濫:雨の量が下水道管などの排水能力を超えた時や、河川などの排水先の水位が高くなった時に雨水を排水できなくなり浸水すること

治安:駅周辺は犯罪発生件数が多い

治安については、千種駅周辺は犯罪発生件数が多いエリアです。
以下のマップは、愛知県警が公開している”犯罪オープンデータ”を使用して作成したものですが、「千種」駅は名古屋市営地下鉄全87駅中73位で名古屋の中で良好とは言えないエリアとなっています。
(愛知県警の該当ページはこちら)

“犯罪オープンデータ”がどんなデータかというと、以下の7項目の犯罪がどこで発生したか、というデータです。

ひったくり
車上ねらい
部品ねらい
自動販売機ねらい
自動車盗
オートバイ盗
自転車盗

今回は、これを用いて令和4年の1年間で発生した犯罪数を町丁目単位(xx2丁目という単位)で塗りつぶしています。

▲ちょっと気になる状況ではある

具体的な数字を出すと、上記マップの駅半径800m以内で発生している公開7項目犯罪は約127件/年という感じ。
前回の「金山」駅も多い方でしたが、「千種」駅はその1.5倍の件数が発生しています。

だいたい3日に1件前後という計算になるので、気になる方も出てくるような水準だと思います。

※詳細な計算方法等はこちらの名古屋子育て情報局の記事をご覧ください。

さらに、これを小学校学区別に合算して上位30学区を可視化したのが以下のグラフで、千種駅に近い学区だと、新栄小、葵小、内山小の3校がランクインしてしまっています。
(町丁目内部に学区境界がある場合は最も広い面積を占める学区のものとして集計)

▲3校がランクインしてしまっている

出典:愛知県警令和4年犯罪オープンデータより作成

具体的な数字としては、
内山小　　→ 47件/年(21位)
千石小　　→ 30件/年(51位)
新栄小　　→146件/年( 4位)
葵小　　　→ 53件/年(17位)
という感じで、やはり新栄小学区の件数の多さが目立ちます。
※()内の数字は犯罪数が多い順に並べた順位

※詳細な計算方法等はこちらの名古屋子育て情報局の記事をご覧ください。

新栄小学区では少なくとも3日に1回は上記の犯罪が発生していたと考えると気になる方も多いかもしれません。

交通事故(人対車):学校によっては少し気になる

交通事故の状況も人対車に限定して分析してみました。
使用しているデータ等の詳細はこちらの名古屋子育て情報局の記事をご確認いただければと思いますが、以下のようなデータを使って分析しています。

警察庁が公開している2020年～2022年の3年分の交通事故データ
自動車専用道路(高速道路)の事故は除外
人対車の交通事故に限定
駅半径800m内で発生した事故を集計

他のエリアの状況と比較するため、少し広めの範囲をマッピングすると以下のようになりました。
なお、負傷事故のプロットは半透過化処理をしているので、同一ポイントや近隣ポイントで事故が複数発生していると青色が濃くなります。

▲数字は多く見えるが千種駅周辺はそこまで多くない

具体的な数字としては駅半経800m内で発生した20年～22年の人対車の交通事故は50件(76位)という感じで、ランキング的には下位。
ただ、マップをよく見ると、千種駅周辺でも発生していますが、特に多いのは隣の今池駅周辺であることが分かるので、実態としては千種駅周辺はそこまで多くないと言えるかもしれません。

学区別ランキングは以下の通りで、犯罪ランキングに続き、新栄小、葵小、内山小の3校がこちらでもランクインしてしまっています。

▲こちらでも3校がランクインしてしまっている

具体的な20年～22年の3年間の人対車事故数の数字を年間平均にすると、
内山小　　→ 8.0件/年( 11位)
千石小　　→ 3.3件/年(109位)
新栄小　　→13.0件/年( 4位)
葵小　　　→ 6.7件/年( 20位)
という感じです。
※()内の数字は人対車の事故が多い順に並べた順位
こちらも犯罪発生件数同様、新栄小学区の交通事故件数が多く、月に1回は学区内で人身事故が発生している計算なので、ちょっと気になる状況です。

公園:良好な環境

「千種」駅周辺の公園の状況としては、駅から徒歩10分圏内(800m)にある1,000㎡以上の公園数は”7″となっており、充分な数があります。

なかには今池西公園のように「これは遊べる公園なのか？」みたいな公園もありますが、そこそこの規模の公園が揃っており、困ることは無いと思います。

▲今池西公園はちょっと異質

現地確認した公園の様子は記事最下部に掲載しています。是非チェックしてみてくださいね。

保育環境：駅周辺は少ないものの2km圏にかなりの数がある

「千種」駅エリア周辺の保育環境はかなり充実しており、こども園は少ないものの、2km圏内には複数の選択肢があり、特に保育所の数が多いです。

※保育所は名古屋市HPの「名古屋市の保育所等認可施設・事業所一覧」より抽出。ただし、受入可能期間が短いため(概ね2歳まで)家庭的保育事業、事業所内保育事業、小規模保育事業に分類される施設は除外
※私立幼稚園・こども園は「名古屋市私立幼稚園協会」のHPに掲載されている園を抽出
※公立幼稚園は名古屋市HPに掲載されている園を抽出

各園のホームページ

幼稚園・こども園の各園のホームページは以下からどうぞ。(保育所は数が多いためご容赦ください…)
なお、園名末尾に※印のある園は園バスの情報が確認できなかった施設です。

ルーテル幼稚園※　　→こちら
愛英幼稚園　　　　　→こちら
筒井幼稚園　　　　　→こちら
建中寺幼稚園　　　　→こちら
東桜幼稚園　　　　　→こちら
若竹幼稚園　　　　　→こちら
吹上幼稚園※　　　　→こちら
広路幼稚園　　　　　→こちら
第二幼稚園(公立)※　→こちら

========ここからこども園========

明星幼稚園※　　　　→こちら
あおいこども園※　　→こちら

上記の通り、幼稚園・こども園ともに園バス運行されている施設が多く、選択肢が多いエリアであると言えます。

なお、あおいこども園は2025年4月から建中寺幼稚園と合併し、「建中寺幼稚園認定こども園」となるそうです。
(園バス含め、どのような形で運営していくかは不明)

小児科:駅前には無いが、複数の選択肢あり

小児科は半径800m以内に5つあります。

地図の通り、駅前すぐのところにはありませんが、それでも駅半径800m以内には6つの小児科があり選択肢は豊富。
さらに、駅の北西約1km弱のところには名古屋の休日診療所の総本山ともいえる「名古屋市医師会急病センター」があり、年末年始を含めた休日も小児科の先生に診てもらう事が可能です。

▲年末年始も小児科の先生に診てもらえるのは嬉しいポイント

出典: 名古屋市医師会急病センターHPより

休日診療所は各区に設置されていますが、ここまで充実しているところは珍しいので恵まれた環境だと言えます

学習環境：中学受験・高校受験の環境としては良好だが、公文の教室は少ない

続いて、「千種」駅エリア周辺の学習環境についてご紹介します。
「千種」駅エリアは「河合塾」のイメージが強い場所ですが、それ以外の塾などの状況はどうなのか、というところをご紹介します。

公文式:あまり多くない

早期教育でよく名前が挙がる公文式。

「千種」駅エリア周辺は公文式の教室は半径800m内には2つしか教室がありません。

やはり少し教室数としては少ない方で、通うには自転車等が必須になるケースが多くなると思います。

中学受験塾:複数の選択肢がある

「千種」駅エリア周辺の中学受験塾の状況は以下の通り。

地区的には私立中進学率が高い学区が多いエリアですが、中学受験塾も豊富。
日能研のZクラス、馬渕教室の灘中・開成中受験専門クラスは千種校で開講されているなど、中核的な位置づけとなっている塾もありますね。

余談ですが、東海地区の日能研(日能研東海)は、かつて中学受験対策も行っていた河合塾と日能研の合弁会社で、過去のノウハウ等は河合塾から日能研に受け継がれています。
このブログを読まれている方の中には”中学受験対策で河合塾千種校に通った”という方も多いのではないでしょうか。

なお、以前名古屋子育て情報局で中学受験事情をインタビューさせていただいた西塾車道校は今年(2025年)2月から移転して”千種校”となっています。
場所は河合塾のすぐ横のビルで、さらに千種駅には中学受験塾が増えることとなりました。

▲河合塾の目と鼻の先に中学受験塾が増えた

ここまで中学受験塾が揃っていれば困ることは無いと思います。

高校受験:2km圏に大手は全て揃う

名古屋市内に教室数が多い、いわゆる大手の塾の状況をご紹介します。
(※対象は河合塾/河合塾wings/佐鳴予備校/野田塾/サンライズ/トライ個別/ナビ個別/京進/スクールIE/明光義塾/明倫ゼミナール/秀英予備校/名進研)

上のマップの通り、千種駅半径2km圏には今回ピックアップした大手塾は全て教室が設置されています。

もちろん、駅前に全て揃っているわけではありませんが、2km圏は自転車を使えば充分通塾できる範囲で、何よりも河合塾の本部に通えるのは大学受験まで考えるとかなり恵まれています。
これまでデラデザインで沢山の駅を見てきましたが、ここまで揃っている駅はこれまで無く、相当恵まれていると言って良いと思います。

なお、大手塾の公立高校合格実績は名古屋子育て情報局でまとめているのでコチラからどうぞ。(リンク先は24年の実績)

まとめ

以上、「千種」駅エリア周辺の状況とその魅力についてご紹介してきました。
まとめると、以下のような内容になります。

水害面は心配ないものの、治安面では不安が残る
人対車の事故は気になるほどではないが、学区によっては多いので要注意
駅近くに住んだ場合、学区によっては公立小・公立中への通学が長くなることがあるので要注意
駅に近い小学校には将来的な統合リスクがある・既に統合が決まっている小学校もある
中学受験が盛んなエリアで、塾の選択肢は複数あるが公文式教室は少ない
私立中、公立高校通学の利便性はかなり良好で、特に春日丘中・高に通いやすい
公園は充分な数があり、バリエーションも豊富で充実している
小児科は充分な数が揃い、駅の北西には年末年始も小児科医に診てもらえる休日診療所がある
保育施設は数が多いうえ、園バス運行もしている園が多いので心配なし
高校受験塾は半径2km圏内に大手は全て揃い、何よりも河合塾の本部が近いのが強い

簡単に言えば、
「子育て環境は充実しており、通学環境・塾環境も相当恵まれているが、治安面で不安が残る」
という感じですね。
もちろん、治安面が不安と言っても重い犯罪が頻発しているわけではないので、このあたりの受け止め方は人によって異なるとは思います。

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参考情報

以下に参考情報として、各公園の実際の状況や、各小学校学区の住所リストをご紹介します。

【参考】各公園の様子

実際に現地に行って撮影した公園の様子をご紹介します。
なお、城番公園、内山公園、今池西公園、今池公園は「今池」駅特集でご紹介していますので、こちらからどうぞ。

布池公園

葵小横にある公園。
敷地は広めで、遊具エリアと広場エリアに分かれている。
遊具エリアは大型遊具、複合遊具など種類も豊富で幅広い年齢層が楽しめそう。
広場エリアはそこそこの広さはあるものの、フェンス等で囲われているわけではないうえ、南側道路の交通量が多めなのでボール遊びを思いっきりするには少し不安かも。

ちなみに、公園の北側には駄菓子屋「地球堂」があるのも良ポイントで、小学生が遊ぶにはかなり良い公園。
(地球堂については、こちらのサイトで詳しく紹介されています)

安房公園

住宅地の中にある公園。
規模はそこまで大きくないものの、遊具等は比較的新しく、周囲もフェンスに囲まれているため安心感がある。
ちなみに”安房”の読み方は「あわ」

新栄公園

比較的規模の大きな公園で、広場スペースに設けられた小さな山が特徴的。
遊具は複合遊具、ブランコ、滑り台などが揃い必要充分。
敷地的にも余裕がある。
また、広場にはフェンスとゲート的なものが向かい合って設置されており、ミニサッカーなどで遊ぶのだと思われる。
前述の小さな山で遊ぶこともできるため、遊びの幅は広く、高学年になってもワイワイ遊ぶ事ができそう。