お久しぶりです!こうです!
最近、名古屋のビッグニュースと言えば「リニア中央新幹線」の延期の正式発表&静岡県の川勝知事の辞任でしょうか。
そもそも、2027年の開業自体難しいことは皆薄々わかっていたことなので、今更感がありますが、川勝氏が正式な延期発表を待っていたのなら、”ブラフ”で3年ぐらい前に延期発表してしまえばよかったのでは?とか思っちゃいますが。
2037年以降開業となると、数年前に新築or築浅マンションを買ってリニア開業の2030年ぐらいで、10年ぐらいで売却がちょうどいいなと狙っていた個人&法人からすると、当てが外れたでしょうから、名古屋のマンション(不動産)市況への影響は多少なりともありそうですね。
引き続き注視していきたいです。
伏見エリアで気になる中古マンションを調べてみた
さて、今回は取り上げたいのは伏見エリアですが、このエリアには総戸数300戸越えの分譲タワーマンションが3棟存在しますので、纏めて紹介します!
『プラウドタワー名古屋栄』
『グランドメゾン御園座タワー』
『プラウドタワー名古屋錦』
個人的にその3棟を「伏見ビッグ3」と勝手に呼んでます!
それでは、それぞれのマンションを順番に解説していきます!
プラウドタワー名古屋栄
まずは物件概要からチェックしていきましょう!
概要
マンション名:プラウドタワー名古屋栄
所在地:名古屋市中区栄1丁目2-3
交通:地下鉄東山線「伏見」駅徒歩5分
地下鉄桜通線「国際センター」駅徒歩9分
近鉄名古屋線「近鉄名古屋」駅徒歩11分
名鉄名古屋本線「名鉄名古屋」駅徒歩12分
JR東海道本線「名古屋」駅徒歩14分
地下鉄鶴舞線「大須観音」駅徒歩15分
あおなみ線「名古屋」駅徒歩15分
階数:29階建
建築年月:2017年4月
総戸数:347戸
構造:RC造
土地権利:所有権
敷地面積:5999.07㎡
用途地域:商業地域
分譲主:野村不動産株式会社、株式会社NIPPO、三菱地所レジデンス株式会社
施工会社:清水・大日本土木建設共同企業体
管理会社:野村不動産パートナーズ株式会社
管理形態:全部委託
管理人勤務形態:常駐
本マンションは「納屋橋東地区第一種市街地再開発事業」の一部として分譲されたマンションになります。マンションの敷地だけで6千㎡ありますが、全体では1万㎡以上あり、非常に大規模な開発でした。
分譲会社は、「野村不動産」を主幹事として3社のJV(共同事業)です。
防災センター必須の規模ですので、管理は常駐です。後述する二つのタワーマンションも同様に常駐です。人を24時間365日張り付けておく人件費が掛かる(その分管理費は掛かる)というデメリットはありますが、夜間であっても人がいる安心感はありますし、なかなか通常の規模感のマンションでは実現することは難しいので、タワーマンションならではのメリットとも言えます。
外観
外観はバルコニーがぐるっと一週したデザインで、派手さはありませんが、質実剛健な見た目といったところでしょうか。真ん中の列だけ外壁の色を変えているのは、色味の”切れ目”を入れることで、同色で統一した場合よりも、圧迫感を軽減する効果があるそうです。
前述の圧迫感軽減はこの夜間の方が分かりやすいですね。
夜間は、頭頂部の四隅(所謂「ティアラ」)が点灯するため、遠目からでも存在感があります。最近の名古屋のタワマンでは、頭頂部が光らないものが多いのため、これだけでも結構希少性があります。
外周部
このマンションは一階部分は複合的な開発のため、複雑な構造をしてます。
納屋橋隣接する西側は商業棟が建ってます。「読売新聞」と「大垣共立銀行」そしてみんな大好き「オープンハウス」が入居しています(なので、この付近には”オープン戦士”がバトルを仕掛けてきます…)。
この商業棟は直接マンションと別で建てられてますが、他の商業棟と合わせて2階部分で繋がっています。
堀川沿いの西側には、本マンションと先ほどの商業棟用の駐車場です。中へ進むと、マンションの中心部に設置されたタワーパーキングの入出庫口に繋がっています。
車への乗り降りが外部から見えないのは、有名人などに好まれそうな構造ですね。
更に南に進むと、商業施設「テラッセ納屋橋」の駐車場・駐輪場です。こうして二つの駐車場出入口を比較すると、テラッセの利用者が間違えないように、マンションの駐車場はひっそりとしてますね。
ちなみに、向かいの堀川沿いには、飲食とエンタメを軸にした商業施設「COLORS.366 NAGOYA」が2023年に開業しました。この辺りも周辺の綺麗になってます。
ところ変わって、こちらは北東の広小路沿に正式なマンションの出入口があり、こちらの階段を上るとエントランスがあります(他のルートもあります)。さりげなく、マンション名の書いた景石も設置されてますね。
階段を上がった先のメインエントランスです。天井も2層吹き抜けになっており、とても開放感があります。
サブエントランスもありますが、エレベーターホールがメインエントランス寄りにあるためあまり活躍の機会はなさそうです。
マンションのエントランス部分と繋がるコリドーに接した商業施設「テラッセ納屋橋」の出入口になります。なので、マンションから雨でもほぼ抜けずに買い物に行くことができます。
「テラッセ納屋橋」のラインナップです。ドンキ、サイゼ、マツキヨ、ケンタッキー、丸亀…良い意味で庶民的というか、超鉄板の店が揃ってますね!
東側にも先ほどのコリドーに繋がる出入口があります。ここが唯一フラットアプローチで、マンションと「テラッセ納屋橋」に出入りすることができます。
東側の外観です。見えている2つのタワーパーキングはマンションのものではありません。ここでタワーパーキングに被って眺望が遮られている住戸は安めに取引されていることが多いです。
こちらからでは2階住戸が一番下に見えますが、建築基準法上は3階なのでちょっと紛らわしいので、中古検討時にはご注意ください。
グランドメゾン御園座タワー
続いては、名古屋にお住まいの方であれば一度はご覧になったことがあるであろう「グランドメゾン御園座タワー」です!
概要
マンション名:グランドメゾン御園座タワー
所在地:名古屋市中区栄1丁目6-15
交通:地下鉄東山線「伏見」駅徒歩2分
地下鉄鶴舞線「大須観音」駅徒歩10分
地下鉄桜通線「国際センター」駅徒歩14分
地下鉄名城線「矢場町」駅徒歩17分
名鉄瀬戸線「栄町」駅徒歩18分
近鉄名古屋線「近鉄名古屋」駅徒歩18分
名鉄名古屋本線「名鉄名古屋」駅徒歩19分
階数:40階建
建築年月:2017年11月
総戸数:304戸
構造:RC造
土地権利:所有権
敷地面積:4835.10㎡
用途地域:商業地域
分譲主:積水ハウス株式会社
施工会社:鹿島建設株式会社
管理会社:積水ハウスGMパートナーズ株式会社
管理形態:全部委託
管理人勤務形態:常駐
明治時代に開業した御園座の建て替え事業で誕生したマンションになります。御園座建て替えの費用を捻出するために、デベロッパーの積水ハウスに協力してもらったという見方も出来ますね。
100年以上前から人々が集う場所に建てられるわけなので、所謂”レガシーのある”マンションということが言えます。東京で言えばオリンピック選手村跡地の「晴海フラッグ」や地面師事件の舞台となった「アトラスタワー五反田」など、多くの人が興味を引くため、レガシーのあるマンションは資産価値を保ちやすい一つの要素です。
外観
下駄に御園座の劇場と店舗、上にマンションという構成になってます。
角はバルコニーのないダイレクトウィンドウですので、タワーマンションらしい派手な外観です。
このマンションは「隈研吾」氏が共用部も含め、デザインを監修しました。元々、積水ハウスのグランドメゾンのデザイン性の高さには定評がありますが、有名建築家が携わっているということだけでも建築物として”拍が付く”と言えるでしょう。
ちなみに、御園座の左から順番に「タワー・ザ・ファースト名古屋伏見」、「富士フイルム名古屋ビル」、「SFI名古屋ビル」、「タワー・ザ・ファースト名古屋栄」と高層ビルのスカイラインが形成されています。
劇場部分の外壁は、蔵などの使われる「なまこ壁」がデザインのモチーフになっています。
なまこ壁とは、民家・土蔵などの外壁の保全のため、壁面に平瓦を並べて貼り、「目地」と呼ばれるその継ぎ目に漆喰をかまぼこ型に高く盛り上げて塗る左官工法です。 この盛り上がった形状がなまこに似ていることから、なまこ壁という名がついたと言われています。
出典:https://namakokabe.com/namakowall
近くで見てみると、「なまこ壁」に比べて立体的に格子を配置しており、さらに、一部は格子を重ね合わせて動きを出していることがわかります。
外周部
続いて外周部を見ていきます。
南東角に劇場の出入口が設置されています。
公演の前後はここの広場に人があふれ返っている風景をみることができます。
結構、ひっそりとしたエントランスです。この先にマンションの住戸へ繋がるエレベーターがあります。また、6階にコンシェルジュカウンターやメールコーナーなどの共用部が集まってますので、そちらに立ち寄るためにはエレベーターを一度降りる必要があります。
南側にもマンションのエントランスがあります。こちらも同様にひっそり系ですね。タワーマンションであれば、「プラウドタワー名古屋栄」の様に豪華なエントランスがつきものですから、そこを期待している人には物足りなさを感じるでしょうか。
マンションの裏側(西側)にはマンションのタワーパーキングの出入口があります。
更に北寄りには商業(劇場)向けの時間貸し駐車場があります。
遠目からでもとても目立ちますね!
現在でもこの御園座タワーは名古屋のマンションの中でも突出して高額で取引されてます!いつか住んでみたい!
プラウドタワー名古屋錦
最後は、3棟の中では最も新しい「プラウドタワー名古屋錦」です!
概要
マンション名:プラウドタワー名古屋錦
所在地:名古屋市中区錦2丁目731
交通:地下鉄鶴舞線「丸の内」駅徒歩3分
地下鉄東山線「伏見」駅徒歩6分
地下鉄名城線「久屋大通」駅徒歩10分
名鉄瀬戸線「栄町」駅徒歩14分
階数:30階建
建物建築年月:2022年1月
総戸数:360戸
構造:RC造
土地権利:所有権
敷地面積:3715.50㎡
用途地域:商業地域
分譲主:野村不動産株式会社・旭化成不動産レジデンス株式会社・NTT都市開発株式会社・株式会社長谷工不動産施工会社株式会社長谷工コーポレーション
管理会社:野村不動産パートナーズ株式会社
管理形態:全部委託
管理人勤務形態:常駐
こちらも「錦二丁目7番第一種市街地再開発事業」にて誕生した再開発マンションです。前の2棟よりも小さいですが、同じく、商業施設(商業区画)が設けられており、生活利便性の高いです。
総戸数360戸となってますが、3、4階の住居フロアは「旭化成レジデンス」が所有し賃貸マンションとなっていますので、それらを合わせると400戸ほどの規模です。
外観
「プラウドタワー名古屋栄」と同様にバルコニーがぐるっと一週したデザインですので派手さはあまりありません。
建てのライン(マリオン)が協調されており、30階ですがそれ以上にスラっとした外観に見せることができています。実用面でも、隣のバルコニーをのぞき込むことは容易にできない造りです。
外周部
エントランスアプローチは北側にあり、先の2棟とは異なり、外から見える(見せつける)ような造りになっています。立地柄、それほど長いアプローチにできていないことと、外から丸見えなのは多少好き嫌いが分かれるところでしょう。
北西角に賃貸マンション側のエントランスがあります(誰だ!?ウーバーイーツ置配で頼んだ奴は!)。
このマンション自体は北東角に建っていますが、街区の中心から十字に4面接道しており、中心には再開発に携わった「錦二丁目エリアマネジメント株式会社」が運営する喫茶店「七番」があります。
マンションの東側も店舗区画があり、「デリカキッチン」などが営業しています。
マンション自体の敷地ではありませんが、隣の再開発街区敷地には立体駐車場とその一階にスーパー「タチヤ」があります。
マンションの東側向かいには、ドラッグストア「Vドラッグ」がありますので、この一帯は完全に”バロー村”です。
これまで、伏見、丸の内周辺に賃貸、分譲マンションはそこそこありましたが、買い物利便性が乏しい状況でしたが、これでかなり改善されましたから、今後も周辺でのマンション開発は続いていくと思われます。
まとめ
いかがでしたか?
今回は伏見エリアの大規模タワーマンションを取り上げてみました。
名古屋は東京・大阪ほど職住近接思考を持つ人は多くないですが、伏見はオフィス、ホテルとも開発で競合するエリアになりますので、大規模なタワーマンションの希少性は高いでしょう。
今回の3棟はまだまだサラリーマンでも買いえない価格ではないため、名古屋で資産価値の高いマンションを探している方はまず検討してほしいです。
ちなみに、「プラウドタワー名古屋錦」の北東方面の敷地に再開発準備組合が設立されており、野村不動産とセキスイハイムが事業協力者となっているため、マンションになる可能性が高いです。再開発が実現すれば今回取り上げた3棟に匹敵する規模になりますので、そちらを狙うのもありですね!
それではまた次回!