皆様こんにちは。東海地方で主に風景写真などを撮影している あーる と申します。前回の「若宮まつり」の記事、もうお読みいただけましたでしょうか?
↓↓↓前回の記事はこちらから↓↓↓
今回スポットを当てるのはJR東海道本線「三河三谷」駅付近。田尻神社とその隣の若宮公園で行われた『田尻神社祭典』です。
愛知県で手筒花火といえば豊橋の豊橋祇園祭が有名ですが、「三谷祭」と呼ばれる蒲郡周辺のお祭りでもこの地域ならではの手筒花火を見ることができます。
そんな蒲郡ならではの魅力ある手筒花火の祭典の様子を撮影してきましたので、紹介させていただきたいと思います。
東区 田尻神社祭典
忙しい方向けの1分動画
昨年撮影したものですが、雰囲気は伝わると思いますのでお忙しい方はこちらをどうぞ!手筒花火の音がたまりませんよ。
この地区の祭典の魅力
三谷町エリアの4つの地区で、7/14~7/27の土日に計4回行われる祭礼の中でもトップバッターである『東区 田尻神社祭典』では、19:40に神前奉納が始まり21:30まで花火が行われるというなかなかにボリュームのある内容になっていて、都会ではまず味わうことのできない”花火と人の距離感の近さ“がとても魅力的です。
この花火も広角レンズで撮影してるのでそれほど大きく見えないかもしれませんが、実際には首を大きく上にあげないと全体像が見えないくらいの大きさがあります。
例えば岡崎市等でここまで近い距離で花火を見ようと思うと有料の観覧席や協賛が必要になってくるとは思いますが、この田尻神社祭典ではなんと無料でここまでの距離に迫れます。これだけでも来る価値のお祭りです。
祭りのメインは夜!ですが…
実は昼間もちゃんとイベントがありまして、11:00から御祈祷と、お昼ごろには餅投げもされていたようです。
餅投げの文化は全国的にあるとは思いますが、特に愛知における餅投げの文化は独自の発展を遂げていると思うので是非一度ご覧いただきたいです。やたら撒くし、やたら豪華な気がします。(そして普段ゆっくりなおじいちゃんおばあちゃんの動きがやたら素早くなります)
お昼休憩をはさみつつ準備が始まる
祭り当日(7/14)は残念ながら昼以降、18:00まで雨予報。こういう時の天気予報って当たってしまいますよね。
ブルーシートをかけたり等、少し余計な作業もあったようですが滞りなく準備が進んでいきました。
集会所~田尻神社間の練り歩き
18:00になると鳴り物とともに皆でゆったりと行進して、集会所を目指します。
左側に見える太鼓のついた社殿には台車がついており、それをひとまず集会所まで運びます。
集会所でのあいさつが終わると、先ほどの社殿とともに再び田尻神社を目指します。笛や鳴り物の音が心地よく、青年たちの声も張りがあり「お祭りに来たなぁ」という実感がふつふつとわいてきますね。
その後の田尻神社までは、先ほど上げた動画を見ていただければわかりやすいかなと思います。
御神前花火奉納
練り歩きが終わり、神社へと戻ってきたら神前花火が奉納されます。
ちょうどタイトル画像にもなっている片手で持つ”ヨウカン”という手筒花火が二つ。
両手で抱える手筒花火が一つ。
ヤグラが組まれた大筒が一つの計四本の花火が奉納されます。
神社内はかなり狭いので、ここでの観覧はあまりおすすめではないのですが…狭い分、よりダイレクトに手筒花火がハネる瞬間が楽しめます。そして何より音がすごい。初めて見る方は、慣れてこないと体ごと跳ねてしまうくらい大きな音が鳴ります(それがいいんですけどね)
花火奉納
神前奉納が終わるといよいよメインの花火奉納です。冒頭で準備されていた公園へと移動します。
公園自体はとても広いので、割とどこからでも手筒花火が楽しめるのがこのお祭りのいいところでもあります。
地区初、全国でも珍しい、女性が放揚する手筒花火
今年は国府宮のはだかまつりで女性が参加するなどお祭りのあり方も大きく変わってきているなと感じていましたが、ついにこの地区でも女性が手筒花火を奉納することになりました。
火付けはもちろんお父さん。手筒花火とひとくくりにしてしまいがちですが、こうやって一本一本にドラマがあるのも魅力ではないかなと感じています。
大変素晴らしい歴史的瞬間で、手筒花火のトップバッターを務め上げるなど男子顔負けのご活躍でした。
他にも素晴らしい瞬間がたくさん
一枚一枚語っていると恐ろしい文字数になってしまうので、ギャラリーでまとめさせていただきます。
正直、このレベルで手筒花火の撮影ができる人間はそれほど多くないであろうという自負がありますので、どの写真も東区の方に大変喜んでいただけました。
さいごに
『田尻神社祭典』いかがでしたでしょうか?
30本近い手筒花火が上がるため途中で引き上げてしまう方も中にはいらっしゃるのですが、仕掛けに打ち上げに大筒、そしてナレーションで明かされる一人一人のドラマなど楽しめるポイントの多いお祭りですので、来年はぜひこのお祭りの存在を覚えておいていただきたいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!