中古マンション漂流記

中古マンション漂流記【名東区藤が丘】東海地方No,1の大規模マンション「セントハート藤が丘」について調べ倒した結果→

藤が丘エリアで気になる中古マンションを調べてみた

みなさん、ごきげんよう!こうです!

今月からデラデザインで特集エリアの気になる中古マンション紹介記事を受け持つことになりました。よろしくお願いします。

さて、記念すべき第1回は藤が丘エリアで気になる中古マンションを取り上げます。

物件名は「セントハート藤が丘」です!

▲こちらは東側エントランス(東側同様に2層吹き抜け!)

今回、紹介する「セントハート藤が丘」は、第一弾で分譲された「セントアース」と第三弾の「セントアイナ」、中間の第二弾で分譲されたマンション。

各マンションの総戸数は

セントアース:346戸
セントハート:352戸
セントアイナ:291戸

合計約1,000戸

そう、物件名の「セント」はから来ているというわけです。

超余談ですが、現在でも神奈川県海老名市で分譲中の「セントガーデン海老名」も総戸数1,000戸で「1000 DREAM PROJECT」を謳っています。

売主こそ違いますが、設計・施工は長谷工コーポレーション(土地は長谷工の持ち込み案件)。もしかしたら、この「セント」の名称を海老名でも踏襲したんじゃないかなと思います。

総開発面積はなんと約63,000㎡で東京ドーム1.3個分!
2010年当時の事業主からのプレスリリースによると、マンションとしての開発規模は東海地方ナンバーワンということです(おそらく今も破られてない)。
何かの分野でナンバーワンの称号を持つマンションというのは、住民としてはちょっと嬉しいですよね。

セントハート藤が丘

それでは、まずは物件概要から見ていきます!

物件概要

所在地:長久手市西原山1-5
交通:名古屋市営東山線 藤が丘駅 徒歩13分
愛知高速東部丘陵線 藤が丘駅 徒歩13分
階数:15階建
築年月:2014年3月
総戸数:352戸
構造:RC造
土地権利:所有権
敷地面積:15290.43㎡
用途地域:準工業地域
分譲主:名鉄不動産株式会社、株式会社長谷工コーポレーション
施工会社:株式会社長谷工コーポレーション
設計者:長谷工コーポレーション
管理会社:名鉄コミュニティライフ株式会社
管理形態・勤務形態:全部委託、日勤
駐車場:394台(来客用6台)
バイク置場:21台
自転車置場:704台

まず、物件概要から読み取れる部分を確認していきましょう。
物件名に「藤が丘」と付いているものの、住所は長久手市。
「名古屋じゃないんだ〜」という気持ちを個人的には抱きつつ、
子育て世代など若年層に人気が高く、住みたい街ランキングなどでも上位の常連の自治体です。
子育て政策も充実しており、マイナスにはならないでしょう。

建築年は2014年、築年数は9年になります。
その2年前の2012年販売開始と推測できるので、アベノミクスでマンション価格が高騰した2016年よりも前。今よりも時期的には割安な時代であったと言えますね。

駅からの距離は徒歩13分。
決して駅近とは言えないので、マイナス点にはなってしまいます。

ただ、後述しますが、駅までの動線は悪くないと思いますし、徒歩15~20といった物件と比較すれば、”ギリギリ”徒歩通勤にも耐える距離かと思います。(休日にお散歩がてら駅に行くなら全く問題ない距離)

また、藤が丘駅は名古屋人気ナンバーワンの地下鉄東山線の始発駅。
栄や名駅まで「確実に座れる」ことは、マイナス点を補って余りあるメリットと言えるでしょう。

用途地域は準工業地域で、小規模な工場なら建築できるエリア。
ただし、住居地域に挟まれている&すでに周囲は開発された状態ですので、用途地域が原因で何か大きく生活環境が変化することは考えにくいでしょう。
用途地域が原因で割安になるなら、むしろ穴場と言えるかもしれません。

▲長谷工公式HP 「マンション施工累計実績」より

設計・施工は前述の通り長谷工コーポレーションです。

長谷工は言わずもがなマンションの施工では常にトップシェア企業。首都圏ではここ数年ではシェア3割以上をキープしています。(東海地方個別のデータはありませんが体感的にも20%ぐらいのシェアはあるかと)

一部の人たちからは「長谷工か…」というネガティブな言葉が聞こえて来ることもありますが、それはあくまで、”面白み”の問題です。
「餅屋は餅屋」という言葉の通り、品質やサービス面では、たまにしか施工しないスーパーゼネコンよりも安心感があると個人的には思います。

駅からの距離がありますので、しっかり全戸分以上の駐車場が用意されていますね。
しかも、平面式・自走式のため、将来の維持費(修繕積立金)負担が軽いのは大きな安心材料となるでしょう。機械式駐車場ってマジで金食い虫ですからね…

施工は安心の長谷工!

物件周辺

プレスリリース記載の地図に加筆(番号の位置で写真を撮りました)

上記画像は「セントアイナ藤が丘」分譲時のものです。(セントアイナの西隣がセントハート)藤が丘駅の北東に位置しており、赤線が駅とマンションの道のりになりますが、駅前を通り抜けるとほぼ道なりに進んでいく形になります。

①駅からマンションまでの道のり

このように歩道が整備された道を歩くので交通量が多くても安心感があります。ただ、お店が立ち並んでるわけではないので楽しい道のりという感じでもないかも。

②途中の橋

途中の橋では歩道が一時的に途切れるのでその点は残念ですね。ただここまで来ると交通量はそれほど多くないので気にならいないかもしれません。

②’橋を渡った先

橋を渡った先、左手には、眼科、クリニック(内科、消化器内科、皮膚科)、歯医者が立ち並んでます。マンションからであれば徒歩4分ほど。
普段使いのクリニックが身近にあるのは心強いですね。

更にその先に目を向けると今回のマンション群が見えてきます。手前にはミニストップもありました。

③西原山公園

セントハートの隣には「西原山公園」があります。
訪れたのが休日だったので、たくさんの子どもたちが遊んでいました。マンション横にサクッと子供を遊ばせられる公園があるのは子育てする上でかなり大きなメリットだと思います。

④西側エントランス前

セントハートの目の前まで来ました。敷地が東西に長いため、セントハートの場合、駅から一番近いのは西側のエントランスです。

向かいは別マンションの機械式駐車場のため、3階以下を購入する場合は眺望は厳しいかもしてません。(植栽があるので寧ろ一階の方が良いかも?)

その他、買い物施設としては

・平和堂 長久手店 約270m(徒歩3分)
・ドラッグスギヤマ 藤が丘北店 約400m(徒歩5分)
・V・drug 藤が丘北店 約550m(徒歩7分)
・清水屋 藤ヶ丘店 約850m(徒歩10分)

などがあります。

駅から離れてはいますが、その分、ロードサイドの店も徒歩でアクセスできるので買い物利便性は高いですね。

通学校は長久手市立北小学校(約1,100m、徒歩14分)、北中学校(約1,500m、徒歩19分)とちょっと遠いです。

▲ハザードマップ 長久手市HPより

長久手市HPに掲載されている防災マップ(ハザードマップ)上で色は付いてないので災害には割と強いことわかります。しかも、隣の西原山公園は一時避難場所に指定されていますので尚更安心できるのではないでしょうか。

ハザードは問題なし、駅から距離はあるが買い物利便性は高い!

敷地配置

このマンションは「エアリーレジデンス」と「フォレストレジデンス」の2棟構成。両棟とも南西向きで、南から見て、エアリーレジデンスの背中(共用廊下)側にフォレストレジデンスが配置されています。

エアリーレジデンスの目の前は、植栽と道路を挟んで別マンションの機械式駐車場があり、日照面では言うことはないでしょう。

対して、フォレストレジデンスは、エアリーレジデンスの日陰になる住戸もあるため、購入の際には注意が必要かもしれません。
(中古で内覧する際には、時間を変えて、日当たりを確認する必要があると思います)

▲Google Earthに加筆

2棟の脇とフォレストレジデンスの背面に自走式駐車場平置き駐車場が設置されています。

機械式だと維持費が膨大な上、車を出すまでに時間がかかってしまうことも。その点、ストレスフリーな自走式・平置きのポイントは高いですね。
駅近で探すと、自走式・平面式駐車場が全戸分確保されている物件はまずありません。

車両の出入り口はエアリーレジデンスの西側エントランス脇になります。車寄せはありませんが、そこで同乗者の乗り降りが可能だと思われます。

▲中庭

また、2棟の間には中庭が設けられており、大規模マンションらしい贅沢な空間になってます。(勿論、外部の人間は入れない)
後述するコミュニティラウンジからもこの中庭を望めるようになっており、住民の憩いの場になっていることでしょう。

共用部

大規模マンションらしく共用部も充実してます!はっきり言って、350戸規模でここまで充実した物件は少ないです!

・パーティールーム
・キッズルーム
・ワークルーム
・ゲストルーム
・フィットネスルーム
・スタジオ
・コミュニティラウンジ

フィットネスルームは、ランニング・サイクリング系のマシンのみ設置のようですが悪天候でも運動できる環境がマンション内にあるのは羨ましいです。

▲コミュニティラウンジ

「コミュニティラウンジ」は二層吹き抜けで、大窓を通して中庭を望むことができます!しかも、外にはテラスもありますね!

余談にはなりますが、こういった大規模マンションならでは共用施設は単純にあれば便利というだけではありません。

将来住み替えで売却したいと思った時に、検討者への大きなアピールポイントになるのです。
中古マンションは価格・駅からの距離・広さ・築年数と言った数字で評価されがちですが、充実した共用施設は所謂リセールバリューや中古の市場での差別化に直結するポイント。

検討者に「こんな生活をしてみたい!」という期待感を持たせることができるため、共用施設が全くないマンションと比べると大きなアドバンテージになるでしょう。

大規模マンションの共用施設は大きなメリット!

『セントハート藤が丘』をさらに深掘り

維持・管理費

続いて、維持・管理費をチェックしていきましょう。
ポータルサイト上の売出し物件から算出すると

管理費:139円/㎡ ⇒ 75㎡換算で10,425円/月
修繕積立金:115円/㎡ ⇒ 75㎡換算で8,627円/月

その他、以下の費用が発生します。

インターネット:月額990円
自治会費:年額2,200円
セントハートクラブ:月額500円

75㎡の部屋で月額約20,800円

や、安い!

単純に安いだけはなく、前述の共用施設も使えてこの金額。(ディスポーザーも付いてますし)まさに大規模マンションならではと言えるでしょう。
おそらく、維持費の安い自走式・平面式の駐車場が寄与していると思われます。(通常、駐車場代の一部が管理費に当てられることが多いため)

とはいえ、修繕積立金については十分に足りてる水準とは言えないため(国土交通省のガイドラインを引用すれば月額255円/㎡は必要)、将来的な維持費の合計はプラス1万円ぐらいは見込んでおいた方が良さそうですね。

それでも、十分なコスパだと思います。

共用施設の充実度から考えると維持費のコストパフォーマンスが高い!

専有部(間取り)

専有部は一般的な田の字(廊下に2つの洋室、リビング横に1つの洋室を配置した)間取りが多いようです。可もなく不可もなくですね。

細かいことを言えばどの間取りも共用廊下側の洋室の柱は食い込んでいるのはマイナスポイントです。家具配置はなどが制限されてしまうので。

 

また、横長リビングでサッシがセンターオープンの開放感ある間取りもあります。

共通して言えることは、玄関前のゆとりがしっかり確保されてると思います。
最近(2018年~)に分譲されたマンションではアルコーブ部分がなく、玄関を開けたら歩いてる人にぶつかってしまうようなものも散見されます。

このようなゆとりスペースは、日々の生活のちょっとした快適さに寄与してくれるのでチェックしておきたいところ。

その他、専有部の設備仕様としては一般的な郊外型の設備・グレードです。
キッチンにディスポーザー、食洗機がしっかりとついているのは嬉しいですね。

間取りは平凡な田の字が多め!ただ、使いやすい間取り!

価格

現在ポータルサイトから確認できる情報をまとめてみました。
※室内のリフォーム状況は考慮しておりません。

平均の坪単価は約145万円

75㎡換算で約3,264万円といったところです。

周辺では同じく大規模の「プレミスト藤が丘」が分譲中で、そちらの販売価格は坪200~210万円。

75㎡換算で約4,550~4,770万円

単純比較はできないものの、築年数が10年程度違うだけで、1,000万円以上安く購入できる(耐久性や専有部の設備仕様は大差ない)と考えれば十分に魅力的と言えると思います。

周辺新築と比較すると魅力的な価格!

まとめ

いや〜、大規模マンションはやはり良いですね!!!

まず、ランニングコストが通常のマンションと変わらないにもかかわらず、共用部・共用施設が充実しているので、非常にコストパフォーマンスが高いです。

加えて、買い物利便性が高いにも関わらず、駅からの距離がある分、価格も現実的であるのが魅力ですね。

藤が丘エリアでは、ジブリパークの開園などで注目を集めていることもあり、新築マンションが供給が多くなってきています。

特に規模感&駅からの距離が近い条件である「プレミスト藤が丘」を検討されている方は、一度、今回ご紹介した「セントハート藤が丘」を検討されることをおすすめします!

だって「セントハート藤が丘」で満足できたなら1,000万円浮くわけですし!

検討しない理由がないと思います!

*   *   *

さて、「中古マンション漂流記」初回レポートはいかがだったでしょうか?

総開発面積では東海随一である「セント」シリーズ。
その中の「セントハート藤が丘」の魅力が少しでもみなさまに伝われば幸いです!

今後もdelaDESIGN特集エリアの中古マンションを取り上げていきたいと思いますのでご期待ください!

それではまた次回!

ABOUT ME
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こう
1989年神奈川生まれ。名古屋市在住の限界独身サラリーマンブロガー。これまでに複数回マンションを購入した経験を活かして、購入検討者向けのお役立ち情報を発信しています。絶賛婚活中。