あまなっとうにとって一社とは
一社といえば「ガソリンを入れる街」。(出だしからめちゃくちゃ失礼だな)
名古屋ICや上社ICが近く、市街地から少し離れていることもあり、一社から急激にガソリンスタンドが増え出す。ガソリン代もかなり安い。
打越交差点のGSで洗車を待ちながら、牛丼を食べたそうな顔で向かいの吉野家を見ているおっさんがいたら、それは間違いなくあまなっとう!(先月の本山編といい、住んでる街がバレてるやろ笑)
名古屋市東部のGS天国。取材前のあまなっとうは一社にそんなイメージを持っていた。
一社といえばあの2つのお店
そうそう。一社には名古屋を代表する2つの飲食店がある。
まずは名古屋洋食の筆頭『kitchen NOMU』
このノムもそうだけど、名古屋洋食はご飯と赤出汁が付くのがデフォルト(さすが味噌の国)。
大阪出身のあまなっとうは当初それが違和感ありありだった。
でも慣れてくると赤出汁のキレのある味が、洋食の油を切ってくれてお口もさっぱり!
今では赤出汁じゃないとかえって物足りない味噌の国の人と化しております笑
必食メニューはロゼ色がとても美しい『和牛ビーフカツ』。
こう見えて中心ギリギリまで火が入ったあったかレアの超絶技術。
そして名古屋でコーヒーと言えば、あの『coffee Kajita』
週3日、土・日・月しか営業しない。訪問するにもハードルが高いコーヒー専門店。
あまなっとうは物忘れがひどく?カジタに行く時の2回に1回は定休日で憤死してます…。
コーヒーの美味しさはもちろん、梶田さんの一切の無駄のないコーヒーを淹れる所作も必見。
コーヒーに合わせるため計算され尽くしたお菓子も美味しい…
ノムとカジタはもちろん最高だけど…
カジタでコーヒー飲んで、ノムでビーフカツ食べたら、これにてあまなトラン一社編は終了!
さあガソリン入れて帰ろう!
・・・・・
では、さすがに淋しい…。
食いしん坊のあまなっとう、やっぱりまだまだ物足りない…
一社よ、どうせ路地裏に何か隠してるんだろう?
ガソリンスタンドの街とか呼ばれて悔しくないのか?(お前が勝手に呼んでるだけやろ)
だからあまなっとう徹底的に調べました!
そうしたらセンスのあるお店がどんどん出てくる。
いつもより出てくる。
掲載できないくらい出てくる笑(10店舗は出てきたわ笑)
今回はその中から厳選した7店舗をご紹介。
『チーロバ』カジタの姉妹店はあなどれない
『coffee Kajita』のコーヒーは完璧。スイーツもハイレベル。
でもカジタには軽食がない。モーニングに飼い慣らされた名古屋民(表現に悪意が…)、やっぱり軽食が恋しい…そんな方はぜひカジタのお隣り姉妹店『チーロバ』へ。
あまなっとうのおすすめは、4種のチーズのトーストとフレンチトースト。
特にフレンチトーストは、焼くのではなく揚げてある個性的なもの。
周りがザクザク中がとろっとろ、のクセになる美味しさ。
カジタか?チーロバか?あまなっとうにとって永遠の命題かも…
『SOBA18』見た目はBar?味も新感覚のお蕎麦屋さん
数年前に東京で流行ったラー油の効いたつけだれで食べる肉蕎麦。
ここで唐突ですが、「名古屋飛ばし」をご説明。
名古屋は都市圏でいうと東京に近い。
だから東京で流行ったものは当然まず名古屋に…来ません笑。
まず大阪や京都へ。そして福岡へ。その後もう一度飛ばされて仙台や札幌へ。
そしてやっと名古屋へ上陸…というひどい仕打ちを名古屋市民は受けております。
御多分に漏れず、この肉蕎麦も名古屋に進出してきたのはわずか2年ほど前。
その代表的なお店がこちらSOBA18。
甘めのタレにラー油がアクセント。
コシの強いワシワシ系の蕎麦と豚バラ肉がタレによく合う。
味変で生卵を足しても、すき焼き風で美味しい。
『食堂 うさぎや』選択と集中の自慢のメニュー
最近でこそ味やコストの観点から、単品メニューに磨きをかける専門店はかなり増えた。
うさぎやは昔からそれを実践し、今や一社には欠かせない洋食店。
メニューは鶏のオーブン焼き、トンテキ、ハンバーグ、チキン南蛮の4種類のみ。
トンテキはいわいる四日市系。ローズマリーを加えるのがうさぎやオリジナル。
コッテリの中にも香草の清涼感が…いくらでも食べられちゃうやつ。
鶏のオーブン焼きは、ご飯と混ぜ混ぜして卓上の唐辛子のピクルスを加えると一気にメキシカンテイストに。
『Presto Coffee』名古屋一のエスプレッソ専門店
一社の北側にカジタ、チーロバがあるなら南側にはプレストコーヒーがある。
プレストコーヒーは名古屋屈指のエスプレッソ専門店。
ミルクジェラートにたっぷりエスプレッソをかけたアフォガードは震えるほどに美味しい…。
そして可愛らしいラテアートもお願いできる。
おっさんのあまなっとうがお願いしても快く受け入れてくれるマスターが優しすぎる!(本当は断るべきだと思いますよ)
『Kral クラル』日本人の口によく合うトルコ料理
名古屋はトルコ人が営業するトルコ料理屋が意外と多い。
あまなっとうは現地っぽいリアルな味が好き。
でも人によっては口に合わないことも…。
クラルは日本人が経営するカフェっぽい雰囲気のお店。
味も日本人に上手く合わせて調整してある。
定番のケバブやサバサンドも美味しいけど、前菜のレンズ豆のスープやナスのグラタンがとても優しい味で身も心もほっこり。
落ち着いた気分で食事ができるのも嬉しい穴場的なお店。
『CAFÉ SabuHiro』名古屋かき氷の聖地には謎のかき氷が…
かき氷とアボカド……なんだその組み合わせ?笑
実はサブヒロ、アボカドを使ったかき氷で全国的な知名度を誇るお店。
「何これ!全然アボカドの青臭さもなくて、まるで別の何かを食べているみたい‼︎」みたいな展開を期待するけど。
実際食べてみるとそのまんまアボカド笑笑
ミルクでまろやかさが増しているもののアボカド以外の何物でもない。
でもなぜかかそれが美味しい…。
氷はフワッフワで冬でもいけるやつ。(年中取扱い)
サブヒロのかき氷は実際に足を運んでぜひ一度経験してほしいなぁ。
『CHINESE KITCHEN NULI(ヌーリー)』カフェっぽいと舐めたらあかんガチ中華
カフェ的なお店は、料理は見た目だけで味は大したことがないんだよねぇ…というあまなっとうの偏見を見事なくらい裏切ってくれた町中華。
一皿一皿がガチ中華。しかも餃子にはセロリが入っていたり(香草のような香りが美味しい)何かと気が効いている。接客も適度にフランクで居心地もとても良い。
あまなっとうの一推しは雲白肉。
特製の中国調味料が効いたコクのあるタレと、シャキシャキのキュウリの相性は抜群。
酒がいくらでも進むやつ。
今回の取材で、一番に家の近所にあったら嬉しいと思ったのはここだなぁ。
手のひら返しのあまなっとう
一社はガソリンスタンドの街とかボロクソ言っていたのに、結局は過去最多の9店舗(選外のお店も加えると12店舗!)のご紹介。
ジャンルも多様で、時代を捉えたセンスのある個人店舗が多いのが一社の特徴。
今日はご飯作るの面倒くさいなぁ…みたいな時に、徒歩5分圏内に気の利いたお店が幾つもあるのが羨ましい…。
一社の皆様、あまなっとうの当初のご無礼をお許しください。明日にも一社に引っ越したいくらいです笑
最後に、今回は体調不良の中でこれだけの取材件数をこなした自分を褒めてやりたい。(かえって「負けるわけにはいかんのじゃい!」精神がムクムクと…)
血糖値も気になるし、次回の取材は2店舗くらいで手抜きしようと心に誓うズルなっとうであった。(編集長にしばかれるわ)