古民家が大好きなリフォーム屋さんのらいおんです。
犬山城下町に拠点を移そうと四苦八苦している様子をお届けする本連載第2回目、はじまります。
やればできる子、らいおん
やっぱり「住むぞ!!やるぞ!!」って決めたら人間やるものですな。
僕、中学校の成績表で平気で1とか取るようなポンコツ人間でしたが、なんやかんややればできる子っぽいです。大器晩成といいますし。
という事で、今回は早速この大好きな”犬山城下町”にて、僕の心にズッサリ刺さる古いお家を探していく様子をお届けしたいと思います!
刺さるか刺さらないかの基準はもうフィーリングです。
心臓にこう・・グッとくるかどうかって感じです。
自宅×事務所×旅館×寺子屋にしたい
大事なことを忘れておりました。
僕、ただ単に古民家を自宅として使うだけとは考えていません。
古いお家を皆に使ってもらい、体感できる場所にしたいんです。
住むだけじゃ、もったいない
いや、自宅として活用するだけでも充分なんですよ?
でも、やはり”空き家を活用する文化を創る”という使命を勝手に背負っている者としては色々な意味を兼ね備えた場所にしたいのです。
そこで考えているのがこれ。
自宅×事務所×旅館×寺子屋
事務所として
まぁ、事務所はわかりますよね。
僕の営んでいるリフォーム会社のオフィスにしたいのです。
古民家リノベーションのモデルルームにもなるので、お客さまとの打ち合わせが捗りますよね!
自分の家がモデルルームだと、生の声として住み心地を伝えられるため、説得力がありますし。
旅館として
そして、旅館。
これは民泊でも簡易宿所でも良いのですが、とにかく誰かに使ってもらいたい。
寝泊まりして朝昼夜を僕の手がけた古民家で過ごしてもらいたい。
そして体感してもらいたいのです。
やっぱり古民家って家ですからね。
これは三重県鳥羽市ですでに空き家を旅館にしている経験があるので、そのノウハウを活かしたいと思っております。
生々しい話をすると、すでにビジネスモデルが確立されている宿泊業できちんと利益を出して、古民家の維持メンテナンス費用に充てるという大事な役割を含めています。
そして維持メンテナンス費用だけでなく、未来のためにこの利益を使いたい。
未来のために・・・寺子屋として
旅館で得た収益を未来のために使いたい。
それがもう一つの掛け合わせ”寺子屋”です。
これはちょいと長くなるのでまたどこかで深堀りをしていきますね。
ざっくり言うと「未来の職人さんを育む子供向けのモノづくり教室」です。
建築・建設業界の職人不足は、今や深刻な社会問題となっています。
それなのに、子供が将来なりたい職業ランキングに職人さんは一向に入ってこない・・・。
その理由は圧倒的に職人さんの仕事を知る、触れる、体験する機会が無いからだと思っています。
自分で工具を使って木を切ったり組み立てたりする「ものづくり」の楽しさ、そして作ったモノを誰かに使ってもらう喜びを学べる場があれば、なんだか面白いんじゃないか。
そんな事を学べる場が、古い空き家を再生した場所だったらなんだか素敵なんじゃないか。
と思っているのです。
ということで、すでに試験的に三重県鳥羽市の旅館で子供向けのモノづくり教室を不定期で行い、カリキュラムを作っているところです。
これがまた難しい・・・。
子供達に楽しさや喜びを伝えるというのは、本当に芯の芯まで自分が思っていないと伝わりません。自分自身が色々と学ぶ事が多く、改めて寺子屋を作りたい気持ちが増しました。本業の合間を縫って、年内にもう一度、年明けにも開催する予定です。
古民家を探してみる
という場所を作るために早速ピッタリな古民家を探していく!!
僕はリフォームを本業としていますが、主に収益用の不動産をよく手掛けているジャンルの工務店なので、物件を探すのは慣れたものです。
らいおんの探す古民家の条件
ここで、僕の探している古民家の条件をまとめてみます。
☑️とにかく古い
→もう古けりゃ古いほど良い!築100年は軽く超えていてほしい。100年を超えていてもこんだけ活用できまっせ!と皆に伝えたいという理由と単純にロマンに溢れているのでこれは譲れない。
☑️主要の柱が朽ち果てていない
→古ければ古いほど良いとはいえ、大事な柱や土台が壊滅状態(シロアリ被害や腐食によって)で今にも崩れそうな物件はほぼ建て替えになる=ほぼ新築になってしまうのでこれは除外。
☑️犬山城に近い
→”国宝犬山城のふもとの城下町”に住みたいので、譲れない条件である。どうだろう・・・徒歩10分圏内くらい?
☑️広い
→今回は自分が住むだけでなく、事務所として、そして宿泊施設も併設したいので、広さは充分にほしい。
これだけでござる。
どうしても後から変えられないものだけを満たしていればあとはなんとでもなるのでござる。
今回の場合、古き良さというものは後から追加で造作したりできないもの。とにかく古くないといけないし、立地も後から変えられないですからね。
古民家の探し方
一般的に不動産を探す方法ってめちゃくちゃ大きく分けると
①ネット(大手ポータルサイト)を使ったデジタル戦法
②足を使ったアナログ戦法
めっちゃざっくり。
多くは①の大手ポータルサイトで探す方法だと思いますが、なんというか「こっ・・これはっ・・・・!!!」みたいな思わず机から立ち上がるような物件って見つかりにくい気がします。
そこで、我らが空き家バンクを使ってみる。
空き家バンクとは・・・
地方自治体が、空き家の賃貸・売却を希望する所有者から提供された情報を集約し、空き家を利用・活用したい方に紹介する空き家流通促進のための仕組みのこと。
空き家バンクもまぁネットで探すものなので、①のデジタル戦法なのですけどね。
要するに国が運営している不動産サイトみたいな感じです。
ですが、SUUMOやHOME’Sなど大手ポータルサイトには載っていないようなちょっとクセのある物件が載っていたりするので中々面白いのです。
僕が聞いた理由だと、空き家の所有者さんが普通の不動産屋に相談しにいくのはハードルが高いと感じる方が少なくないそうです。
「なんだか怖いわぁ・・でも空き家なんとかしたいわぁ・・・」という空き家所有者が、安心して行けるのが自治体の役場。相談してそのまま空き家バンクに登録する、という理由もあるみたいですな。
空き家バンクで探してみる
この空き家バンク、どの自治体にもあるわけではなく、やっているところやっていないところがあるのです。
犬山市はどうかというと・・・・
やってる!!
しかもなんか見やすい気がする。
いやほんとね。空き家バンクって各自治体が独自でやっているものだから決められたフォーマットとかないんですよ。そのため、自治体によってめっちゃ見にくい空き家バンクサイトもあるのです・・・。
とりあえずやってますよ感万満載の・・・。
でも、ここはさすが我らが犬山市。
マップでどこに登録物件があるかが示されていて、とてもわかりやすい!
立地重要視している僕としては非常にありがたい・・・。
さて、どんなどんな物件があるかなぁーー!
城下町を歩いていてると、空き家っぽいのたくさんあるからなぁ!!
たくさん出てくると良いなぁ!!
・・・・少なっっっ!!!
数軒か・・・おかしいな・・そんな少ないわけないんだけどな・・。
歩いてたらだってもっといっぱいあったもん・・・。
市役所に問い合わせてみる
多分あれですな。
市が隠し持ってるんですな。隠れ物件というやつ。
売主さんの都合で詳細を表示できないものもあると記載されているし・・。
僕の古民家愛を熱意込めて伝えたら、なんか色々と隠してた空き家情報を紹介してくれるかもしれない。
と淡い期待を抱き、市役所の担当課に問い合わせをしてみました。
まとめ
と、今回はここで終わりです。(唐突)
というのも
次回、市役所で現実を突き付けられる事となる・・・・。
はい、そんなわけで、次回をお楽しみに。