今回は中村区にある「中村公園」駅エリアを特集します。
東山線「中村公園」駅

豊臣秀吉と加藤清正の生誕地として知られる中村公園の最寄り駅であり、その玄関口となっています。
「中村公園」駅は1969(昭和44)年に開業してから約13年間、東山線の西の終点として機能していました。
中村公園駅から高畑駅間が開業し、東山線全線が開通。この延伸によって途中駅となりました。
駅の最大の特徴は、高畑方面から北上してきた線路が北東方向へ大きく進路を変えるカーブの中に駅全体が位置している点です。
そのため、ホーム全体が緩やかにカーブしており、視覚的にも特徴的な駅となっています。
駅には東西2か所の改札口がありますが、ホーム間に直接つながる連絡通路がありません。
そのため、反対側のホームへ移動するには一度改札を出なければいけないので注意が必要。
周辺エリアの交通

6番出口を出ると、市バスのバスターミナルがあります。
名古屋市西部や南西部方面へ向かうことが可能です。
名鉄バスも乗り入れており、津島市やあま市、大治町方面からの利用者にも便利な拠点となっています。
名古屋駅より西側の東山線の駅は全体的に利用客が少ないですが、交通の便の良さから、その中では最も利用客が多い駅となっています。
周辺の公共施設
中村公園

豊臣秀吉の生誕地とされる歴史ある公園です。
ひょうたん池などの和風庭園も整備され、市民の憩いの場となっています。
毎年7月下旬には『中村公園夏まつり』を開催。
納涼盆踊り大会やステージイベント、出店、納涼花火観賞会などが行われます。
中村図書館

中村公園文化プラザ内にあり、地域の文化・学習拠点として利用されています。
中村図書館は1階に位置しています。
豊臣秀吉・加藤清正に関する資料を集めた『秀吉・清正コーナー』が特徴で、歴史好きにはたまらない場所です。
中村スポーツセンター

地域の健康増進とスポーツ振興を目的とした総合運動施設です。
競技場(第1・第2)、弓道練習場、軽運動室、屋内温水プール、トレーニング室、会議室など多岐にわたる設備を完備。
特に、温水プールは年間を通して利用可能で、子供から大人まで幅広く水泳や水遊びを楽しめます。
施設の老朽化に伴い、2025年11月1日からは屋内プールが休場。
2025年12月1日は全館休館となる見込みです。
2026年3月31日まで休館予定。
中村公園エリア特集記事
更に詳しく「中村公園」駅エリアの住環境を知りたい方は、以下の特集記事をご覧ください!
おすすめスポット
豊國神社

中村公園内にある神社で、豊臣秀吉公を御祭神としています。
明治18(1885)年、秀吉生誕の地の荒廃を嘆いた地元有志によって創建されました。
出世・開運・茶道・建設の神として信仰を集め、全国から多くの参拝者が訪れます。
妙行寺

日蓮宗の寺院で、加藤清正の生誕地として知られる歴史あるお寺です。
清正公自身が名古屋城築城の際に余材を使って、現在の地に移築・再建したと伝えられています。
境内には、加藤清正の銅像や『清正公誕生之地』の石碑が建立されており、清正公ファンには必見のスポットです。
秀吉清正記念館

中村公園文化プラザの2階にあり、豊臣秀吉と加藤清正に特化した歴史博物館です。
織田信長の台頭から秀吉の天下統一、大坂の陣による豊臣家滅亡までを5つのテーマで紹介。
入館料は無料で、地域の歴史を気軽に学べる貴重な施設です。
「中村公園」駅周辺の歴史

中村公園の起源は、明治時代に地元の人々が秀吉の遺徳を顕彰し、この地に豊国神社を創建したことに始まります。
1901(明治34)年に県営の「中村公園」として開園が決定し、本格的な整備がスタート。
ひょうたん池などの和風庭園が造られました。
1929(昭和4)年には、公園のシンボルである高さ約24mの巨大な赤い大鳥居が完成し、名古屋市を代表する景観の1つとなります。
平成に入ると、中村公園文化プラザ内に中村図書館、秀吉清正記念館などが併設され、歴史学習や文化活動の拠点としての役割も担うようになりました。
現在も、歴史散策や四季折々の自然を楽しむことができる、市民にとって大切な憩いの場であり続けています。
編集後記

3番出口を出ると、高さ約24メートルもの堂々たる鳥居が!
この鳥居は、かつて日本一の大きさを誇ったとされ、その存在感は訪れる人々を圧倒しています。
鳥居をくぐると、まっすぐに続く幅の広い参道が豊國神社へと続いています。
両側には広々とした空間が広がり、緑や季節の花々が彩りを添えていました。
参道には、豊臣秀吉や加藤清正などを紹介するパネルが並んでいます。
ベンチもあり、休憩をしながら散歩が可能です。
この参道は単なる通路ではなく、英雄たちの息吹を感じながら、静かに歴史と自然を満喫できる特別な空間でした!














