駅エリア特集

【西区上小田井】織田信長の防衛拠点だった?名古屋北西部の玄関口 〜 mozoワンダーシティ、西区役所、平田砦(駅エリア特集30)

今回は西区にある「上小田井」駅エリアを特集します。

「上小田井」は、小田井地域の中で地理的に「上」に位置することから、「上小田井」と名付けられました。
他にも「中小田井」や「下小田井」という地名があり、それぞれの位置関係を示しています。

名古屋市中心部へのアクセスが良好な割に、家賃が比較的安い地域です。

一方、近くに庄内川と新川が流れており、浸水区域に指定されているため注意が必要。
庄内川が氾濫すると西区のほぼ全域に浸水の影響が出るほか、新川の氾濫では中小田井、山田、平田を中心に浸水の影響が出ると予想されています。

鶴舞線「上小田井」駅

▲地下鉄と名鉄の改札口は共有です。

「上小田井」駅は、地下鉄の駅としては珍しく高架駅であり、地上区間を持つ特徴的な構造です。

名古屋市営地下鉄と名鉄犬山線の接続駅として、名古屋市中心部と北西部を結ぶ重要な拠点となっています。
始発駅のため、座って通勤や通学がしやすいのはメリットの1つ。

改札は名古屋市営地下鉄と名鉄犬山線で共有なので、乗り換え時に改札を出る必要はありません。
ただ、地下鉄は4扉、名鉄は3扉(一部2扉)なので、乗車位置に注意。

周辺エリアの交通

▲すべて屋根とベンチ付きのバス停です。

名鉄の急行・準急・普通列車が停車し、犬山方面や名鉄名古屋方面へスムーズに移動できます。

もともと「平田橋駅」として開業し、1991(平成3)年に現在の場所へ移転。
1993(平成5)年に地下鉄鶴舞線との相互直通運転が開始され、利便性が向上しています。

市バスでは、名古屋駅や栄まで1本で行くことが可能。
市バス乗り場は1番から3番まであり、すべて南出口側にあります。
主に、1番乗り場は栄方面、2番乗り場は名古屋駅方面、3番乗り場は平田住宅方面となっています。

ほかにも、名古屋第二環状自動車道や名古屋高速道路が通っており、車での移動も便利。
山田西インターは、大型ショッピングセンターであるmozoワンダーシティのすぐ近くです。

周辺の公共施設

西区役所(山田支所)

▲同じ建物内に図書館も。

「上小田井駅」から徒歩約5分。
西区役所の本庁舎は浄心駅の近くにあり、山田支所は西区北部の住民向け窓口として機能しています。

3階は図書館です。
階段かエレベーターで行けます。
小学校の図書室のような雰囲気で、懐かしさを感じました。

平塚公園

▲西区役所と小学校に囲まれた場所にあります。

西区役所のすぐ隣にあります。

ネットに囲まれているエリアもあり、球技を楽しむ子どもたちの姿がありました。
人通りが多い西区役所と小学校に囲まれた場所にあるので、子どもたちも安心して遊べそうです。

壱町公園

▲春には桜が咲くそうです。

こじんまりとした公園ながら、子ども向けの遊具が設置されています。
トイレは設置されていないため、利用時には注意が必要。

春には桜が咲き、花見を楽しむことができるそう。

上小田井エリア特集記事

更に詳しく「上小田井」駅エリアの住環境を知りたい方は、以下の特集記事をご覧ください!

  • デ・ライフインフォメーション
  • 名古屋子育て情報局dD版
  • 駅チカ駐車場

おすすめスポット

mozoワンダーシティ

▲2025年春から大規模リニューアル!

映画館やゲームセンターなど、約230店舗が集まる大型ショッピングセンターです。

2025年春から大規模リニューアルを実施。
東海地区初出店を含む約35店舗がオープンしました。

約5,000台の駐車スペースがありますが、土日祝日は周辺の道路が大変混むため、余裕を持った行動をお勧めします。

密巌寺

▲「てっきり踊り」がどんな踊りかが気になります。

織田信長の時代に祐秀法師が中興し、もともとは「徳蔵坊」と呼ばれていました。

明治30年頃までは旧暦7月23日に「地蔵祭り」が行われ、「てっきり踊り」という独特の踊りが伝えられていたそう。
現在も供養や祈願の場として地域の人々に親しまれています。

平田橋事件殉職記念碑

▲独特の雰囲気がある場所でした。

明治時代の自由民権運動で殉職した警察官を追悼するために建てられました。
毎年慰霊祭が行われ、地域の歴史を伝える場となっています。

記念碑の向かい側には「馬頭観音」が鎮座しています。

「上小田井」駅周辺の歴史

▲平田城跡という看板だけがありました。

上小田井は、織田信長が構えた清須城に近いことから、防衛拠点として重要な役割を果たしました。

付近にある多くの寺は、不況のため各派の親寺が立てたという説と、三河からの防衛のために信長が造らせたという説があります。

痕跡はほとんど残っていませんが、平田城も築かれていました。
砦か大きな武家屋敷だったと言われています。

また、江戸時代に輸送路として利用されていた岩倉街道沿いに位置し、商業や流通の拠点としても発展しました。
枇杷島市場が日本三大市場の一つとして繁栄し、上小田井周辺もその影響を受けています。

編集後記

▲平田西区の歴史散策ルートは、名古屋市のサイトでも見ることができます。

南出口を出ると、平田砦散策コースの看板を発見。
歴史散策ルートの1つで、戦国時代の遺跡や寺社を巡るコースです。
全長約3.1kmで、徒歩で気軽に楽しめるコースとなっています。

そのコースを散策していると、鳥のさえずりが聞こえてきました。
mozoワンダーシティのイメージが強かったので、若い人が多く集まる賑やかなイメージがありましたが、少し駅から離れたところを歩くと静かで落ち着いた場所があることに驚きました。

西区の歴史散策ルートは、ほかにも5コースあります。
地域の知らない魅力を見つけに、ぜひ散策してみてください!

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みきてぃ
1996年生まれ、名古屋市在住。本業はシステムエンジニアで、副業でデザイナーとライターをする器用貧乏。図書館が大好きで、今までに全国78カ所を訪問。旅行ついでに図書館の全国制覇を目指す。図書館は好きだが本を読むことが苦手なため、読み終えた本は少ない。