鶴舞線「浄心」駅
今回は西区にある鶴舞線「浄心」駅エリアを特集します。
「浄心」駅は、南北幹線道路の江川線と、東西道路の弁天浄心町線が交わるところにあります。
1981(昭和56)年、伏見駅~浄心駅間の延伸時に開業。1984(昭和59)年に鶴舞線が庄内緑地公園駅まで延伸されるまでの約3年間は鶴舞線の始発駅でした。
駅の構造が少し変わっていて、1番または2番出入り口から階段を降りると1番ホーム(赤池・豊田市方面)へ、4~6番出入り口から階段を降りると2番ホーム(上小田井・犬山方面)にしか行けません。そのため、違うホームに行きたい場合は、線路の下の連絡通路を通る必要があり、時間に余裕を持った行動が必要です。
駅から徒歩2分のところに区役所や図書館があるほか、公園やスーパー、ドラッグストアも近くにあるため、生活がしやすい環境です。また、駅周辺にはコンビニや飲食店が充実しているのでとても便利な立地です。
しかし、庄内川や堀川が横断している土地なので、ハザードマップにかかる地域が多く存在します。特に雨による浸水の場合の浸水区域に指定されているため注意が必要です。
周辺エリアの交通
江川線上には、名古屋6号清須線が通っています。「浄心」駅は庄内通や明道町のインターチェンジが近いため、高速道路を利用する機会が多い人には便利なエリアです。
市バスは、「浄心」駅付近に1〜10番までの乗り場があります。名古屋駅や栄、黒川に乗り換えなしで行くことができます。地下鉄だと乗り換えが必要になってしまうので、乗り換えが面倒な方はバスで移動するという選択もできそうです。
また、名古屋市交通局の浄心営業所もあります。市バスの車庫になっていて、都心ループやメーグルバス、基幹バス等が留置してあります。
車庫は高いビルやマンションに囲まれているので、外からは目立ちません。
周辺の公共施設
西区役所
「浄心」駅から徒歩2分のところにあります。
すぐ目の前には花の木公園があり、たくさんの子どもたちが遊んでいる賑やかな場所でした。
花の木公園には、ブランコやすべり台などの定番の遊具があるほか、バスケットボール用のゴールやボール当て用の壁があり、小さな子どもから学生まで幅広い年代が楽しめそうでした。
西図書館・西文化小劇場
西図書館・西文化小劇場は、区役所から駐車場を挟んだすぐ隣にあります。
西図書館は、実業家の矢田績翁の私財で創設。1939(昭和14)年に、図書館の将来のために名古屋市に寄付されました。図書館の2階では矢田績翁の銅像を見ることができます。
図書館の奥には、名古屋関連の資料や名古屋のことを知れる掲示物があるので、名古屋の新たな魅力を知りたい方にもおすすめの場所です。
西文化小劇場は図書館の地下3階にあります。
音楽や演劇、舞踊など多目的に利用できるホールがあり、席数は346席です。
1袋4枚入100円のオリジナルせんべいが売られていました。
名古屋浄心郵便局
民家の間にポツンとあります。
看板が民家に隠れてしまっているので、通り過ぎないように注意が必要です。
ポストの色に合わせた赤い自動販売機が印象的でした。
浄心エリア特集記事
更に詳しく「浄心」駅エリアの住環境を知りたい方は、以下の特集記事をご覧ください!
店舗&おすすめスポット
弁天通商店街
弁天通商店街は「浄心」駅から徒歩1分。駅の東西を走る弁天通の両側にあります。
近くにある宗像神社の祭神が通りの由来だといいます。
商店街には、七福神の石像が鎮座しており、これにまつわる物語があります。かつて弁天通商店街にあった白い牛に乗った弁天の像が、ある日撤去されてしまいました。それから10数年後、白い牛に乗った弁天は七福神とともに商店街へ戻ってきたという話です。これは子ども時代の弁天が修行の末、仲間である七福神を連れて戻ってきたといえる出来事だそうです。
この商店街では、毎年6月に行われる「天王祭」のほか、毎月3日には弁天市、毎月3日と第三土曜日の午前中には弁天マルシェが開催されています。
うなぎのしら河
名古屋市内に4店舗あるひつまぶしが有名なお店です。本店は「浄心」駅から徒歩2分のところにあります。
現在は江川線となっている道路には、江川という川が流れていました。江川で取れるウナギは大変美味しいことで有名だったそうです。江川は昭和初期に埋め立てられてしまいましたが、かつてここからは乗鞍・恵那・伊吹・多度といった山々を見ることができたそうです。
他にも、閉店してしまいましたが、コメダ1号店も「浄心」駅の近くにありました。また、パチンコ発祥の地の正村会館もこのあたりにありました。
「浄心」駅周辺の歴史
「浄心」駅を1番出口から出た目の前には、「浄心」の由来になったとされる浄心寺があります。1811(文化8)年に建立された曹洞宗のお寺で、「浄心観音」として親しまれています。
周辺では江川が埋め立てられ、高速道路ができたりするなど都市開発の波が激しい中、今も昔も変わらない「浄心」の景色を守る建物です。
毎月18日には「いっぷく茶屋」が設けられ、先着100名限定でお茶とおまんじゅうがいただけます。
編集後記
近くに高速道路があるので騒音が気になりそうでしたが、大通りから1本中に入るととても静かで驚きました。
スーパーや公園が複数あり、ファミリー層も住みやすい場所だと感じました。
公園や図書館を利用している子どもが多く、とても賑わっている街です。
浄心寺のように歴史ある場所と、高速道路のように都市的な場所が混じっている不思議なエリアでした。
弁天通商店街は道幅が広く歩きやすいので、お気に入りの七福神の石像を探しながら「浄心」駅周辺をぜひ散歩してみてください。