銘店探訪!あまなトラン

銘店探訪!あまなトラン 【千種区東山公園】飲食店砂漠の東山公園が生まれ変わってたよ!(住んでて気付かぬあまなっとう)

あまなっとうの生息地「東山公園」

あまなトランファンは薄々気付いていたと思うけど、あまなっとうは東山公園住みなんです。
公園ぐらしのあまなっとうです。(『借りぐらしのアリエッティ』を意識してみたものの『ホームレスのあまなっとう』みたいだな…)

名古屋に戻ってきてから10年近く。
東山動物園から響き渡るフクロテナガザルの叫び声にもすっかり慣れて(誤解なきよう言っておきます。東山公園はとても閑静な住宅地です)、東山公園ならあまなっとうに任せろ!なはずなんだけど…

残念ながら東山公園はぺんぺん草も生えない飲食店不毛の地。というか大通り以外は低層住宅地で商業施設すらほぼない。
衣食住の住は最高だけど、衣食は他に頼らざるえないエリア。それが東山公園。

▲フクロテナガザルのケイジくん。調子がいいと我が家にまでおっさんのような叫び声が響き渡ります。
▲東山動物園名物の男前ゴリラシャバーニ。かなり粘ったけど尻向けたまま眠り続けてた。
▲ゴリラドッグ。味はゴリラ味、ではなくただのアメリカンドッグです。

コロナ禍をきっかけに変化の胎動が…

だからあまなっとうも外食だけは家の近所はもともと眼中になく、少なくともお隣の本山や星ヶ丘まで足を伸ばすのが当たり前だった。
でも、コロナ禍の影響は例外なく東山公園周辺のテナントにも襲ってきて、この1、2年で飲食店の顔ぶれが一気に変わり始めてきた。

それでも東山公園の飲食店に良いイメージを持っていなかったあまなっとう。

ouki編集長の「次回は東山公園です!あまなっとうさんお住まいの地域だから大丈夫!」との言葉に「そんな甘い話じゃない。ouki編集長は東山公園が飲食店砂漠なのを知らずにカンと勢いで何とかしようとしている。」と冷ややかな目で見ていた(なぜか毎度編集長に辛辣なあまなっとう)。

でもデラデザインをきっかけに新店を網羅してみるのは面白いかも…と思い改め、取材を始めると、あれ?東山公園ってこんなに良い飲食店があったっけ?と思うくらいに美味しくかつ面白いお店が出てくる出てくる。

だから、今回はそんな期待の新店に特化して東山公園を紹介してみたいと思う。

▲東山通り沿いにはTwitter不動産クラスター大好物のくまけん(隈研吾)物件があるぞ!

熱田区の名店が東山公園に『Higashiyama Nikoten(東山ニコ天)』

ミシュランにも掲載された熱田区きしめんの名店が東山公園に殴り込み!

驚異的なのが向こうが透けて見えるほど薄いビロードのような幅広きしめん。しかも極薄なのに尋常じゃないコシの強さ。どういう風に打ったらこれだけ薄くかつコシが出るのか全くの謎。

夏場は鰹出汁の効いたキンキンに冷えた冷やかけがイイ。
冬場はコンロで熱々の煮込みカレーつけ麺(うどんもすんごいコシの強さ)が美味しい。

▲これがきしめん屋なの?なポップな佇まい。
▲キンキンに冷えてやがるぜ!な冷やかけは鰹出汁もキンキンに効いてやがります。
▲ガチムチマッチョなコシ強系のうどん。ちなみにあまなっとうはガチ(以下略
▲コシ強系うどんにぐらぐら煮えたぎったカレー出汁を絡ませると…火傷します。

港区の人気店も東山公園に『BOULANGERIE SUN』

名古屋と東京ギャップあるあるで、東京の港区はキラキラなエリアだけど、名古屋の港区は港湾労働者多めガテン系ブルーワーカー多めヤンキー多めのマッチョなエリア(あまなっとうの偏見)。
そんなギラギラ?なエリアで成功したパン屋が東山公園に殴り込み!ということは焼きそばパンだけが並んでいるのか!?と思ったら…意外にもおしゃれッ(あまなっとうの偏見がエグい)。

必食は超巨大!なクロワッサン。クロワッサンクリームサンドはサクサクな食感とたっぷりクリームがとても美味しい。
あまりにも巨大なので2人以上で食べることをおすすめします。

▲オープン間もないのにピークタイムには行列も。移転してしまった名店『プレジールデュパン』の後継としても期待。
▲あんバターやビーズチョコのブリオッシュなど今流行りの惣菜、スイーツパンが多い印象。手土産にも良さげ・・・
▲直径20cm以上ある巨大クロワッサン。生地はサクサクで中身は…
▲クリームがたっぷり。1人で食べると死ぬボリューム。スイーツ好きはぜひチャレンジを!

千種の行列店『シヤチル』姉妹店も東山公園に『コアラド』

名古屋の女子高生が今一番行列を作っているのが千種にあるレトロ風喫茶店の『シヤチル』。その姉妹店の『コアラド』(東山動物園のアイコン、コアラにちなんだネーミング)も東山公園に殴り込みしてきてた。

『シヤチル』がやるんだから、さぞかしおっさんを寄せ付けないおしゃれなお店なんでしょうねェ…と思っていたら、「コメによく合うガッツリ系洋食店です」と逆におっさんを引き寄せる男前なコンセプト。

酢豚やステーキなどビールやワインに合うメニューが多いので「会社帰りに一杯」みたいな使い方もアリだと思う。

▲コアラのマークが可愛らしいお店。サンドイッチやスイーツのテイクアウトもあり、動物園への行き帰りにもおすすめ。
▲さすが『シヤチル』姉妹店、店内もとてもおしゃれ。ですが、サッポロ瓶ビールが置いてあるとかちょいちょい男前。
▲パテドカンパーニュがかなり本格的でびっくりした!この店、あなどれんわ、ぐぬぬ…
▲レモンって焼くと甘くなるんだよ!塩味の効いたスモークサーモンと相性ぴったり。
▲酢豚は揚げた豚肉とサツマイモのシンプルな組み合わせ。濃いめの味付けに酒もご飯も進む。
▲ザクっとステーキを頬張って赤ワインで一気に流し込む…「生まれてきてよかった!」な至福の瞬間。

静かな時間が流れるカフェ『MOM』

東山公園はカフェもなかなか根付かなくて(実は友人にも東山公園のカフェ経営でやらかした黒歴史を持つ御仁がいらっしゃいまして…)。

『MOM』はSNSを上手く活用し、他の地域からこのお店目当てに女性客が集まるくらい存在感のある人気カフェ。

食事も手堅いし何より店内の時間がゆったりと流れる感覚が素敵。平日の疲れを癒やすために週末ふらっと訪問してのんびり過ごすのもおすすめ。

▲カウンターとソファー席が主体。日曜のお昼にカフェラテでも飲みながらゆっくりできそう。
▲ローストビーフのピタサンド。名物ピタサンドは他にも色々な具材が選べる。
▲モーニングプレート。朝からこんな素敵なプレートが食べられたら素敵な1日になること間違いなし。
▲クロワッサンとワッフルを組み合わせたクロッフル。おっさんには1番縁の遠い食べ物の1つと言われておりますが、全く気にしない甘党のあまなっとう。

巷で人気のドリンク専門店『+KOMBUCHA』

「コンブチャ」って分かる?「あーあのしょっぱい昆布の効いた…」の昆布茶ではない。
実は大昔に流行った紅茶キノコと同じ。お茶を発酵させて作った少し酸味を感じる植物性発酵ドリンク。

最近だとノンアル飲料の選択肢として飲食店でも取り扱うことが増えた。乳酸菌と酢酸菌がたっぷりで腸活にも良い。酢酸菌はアルコールを分解するので一杯コンブチャを飲むと肝臓がもう一つ手に入ると言われるくらい飲酒前にもおすすめ。

『+KOMBUCHA』のコンブチャは特に甘さ控えめで清涼感がありとても飲みやすい。
あまなっとうお気に入りの今池『ばんどう』の大将にこの店を勧められて以来どハマり中。

▲パンの名店『プレジールデュパン』の後継テナントとして進出。
▲おしゃれな店内。奥にはコンブチャを醸造するためのクラフトビール用のタンクが大量に置かれている。
▲イチゴの章姫、アールグレイ、和紅茶のコンブチャ。色もかなり変わるのでどれがどれだったか覚えていない。
▲日頃の不摂生、春からの一人暮らしに向けて、コンブチャサブスク始めました。

今回の最大の収穫『喫茶 prologue』

本当は紹介したくない。既に行列もできていてこれから行列は間違いなくもっと増える。

女子ウケするお店の佇まい(ご存知の通りエロなっとうはおっさん1人でも喜んで入店します。)、シンプルで飾らないけどめちゃくちゃ美味しいスイーツたち。

今まで近所のお気に入りカフェは星ヶ丘『トド アリトルナレッジストア』だったけどそれが覆されてしまうかもしれない位に満足度が高かった。
東山公園にこんな素敵なお店ができた奇跡。

あまなトランファンならばぜひ一度ご訪問を。

▲シンプルで女性が好きそうな店内。もちろんあまなっとうは自然に溶け込みます(絶対浮いてるってば。
▲極上のプリン。最近流行りの硬めではなく柔らかめの溶けるような食感。
▲チーズケーキ。シンプルなだけにごまかしが効かない。使っている素材の良さがよく分かる。
▲ピスタチオのショコラテリーヌ。濃厚なピスタチオの香り、滑らかに溶ける食感、かなりレベル高い。

新店ではないけどここは紹介しないと『東山珈琲館』

今まで紹介したお店はこの1〜2年にできた新店たち。

でも東山公園の住人ならばこのお店を紹介しないわけにはいかない。
地下鉄駅の階段踊り場にひっそり佇む喫茶店の名店、それが『東山珈琲館』。

あまなっとうは今年から電車通勤にシフトしていて、ド底辺金融マンなもので会社に行く前についつい寄り道してしまう(ド底辺なのに時間だけは重役出勤

あっさり酸味控えめのコーヒーはなっとう好み。そして実はまろやか優しい鉄板スパゲッティが死ぬほど美味しい。名古屋で一番かもと思うくらいに美味しい。

出勤を急ぐビジネスパーソン達、たまにはちょっと寄り道してみることをおすすめします。(そして重役出勤が常態化し、あまなっとうのようなド底辺ビジネスパーソンになるのだ。

▲地下鉄駅の階段を降りた所にひっそりと佇むお店。一度は足を止めて立ち寄ってみましょう。
▲コーヒーはスッキリ酸味控えめで飲みやすい。料理も含めて穏やかなテイストがお店の特徴。
▲あまなっとうお気に入りの鉄板ナポリタン。半熟玉子がまろやか優しい味。これを食べる時は出勤は午後からになります。
▲もう一つのお気に入りがコーヒーゼリーパフェ。これを食べる時は会社を欠勤します。

あまなトラン、東山公園でちょっと一服しますね。

東山公園のお店っておしゃれで革新的なお店が多いと思いませんでしたか?
そりゃ、あまなっとうが住む地域ですから(意図的にそういう店だけ選んだんじゃないのかコイツ)。

でも飲食エリアとしてはまだまだ未成熟で、これからどういう発展をしていくのかはまだまだ未知数。
東山公園の住人として、あまなっとうは今後とも温かく見守っていきたいと思っております。

そして急ですが、あまなトランは連載としてはこの東山公園編が最終回
やっぱりというか遂に血圧と血糖値に限界がきました(嘘です)。

春先から忙しくなることがはっきりしていて、月の何日も取材先に足を運ぶのはさすがに難しいと考えてのこと。今後は連載ではなく不定期での掲載でデラデザインをお手伝いしていく予定。

胃袋の限界に挑戦するくいだおれな取材をよくぼやいていたけど、本音ではあまなトランを心から楽しんでやらせてもらっていた。
責任を全うしたい気持ちもあるけど、今は自分のミッションを優先させてもらえればと思う。

デラデザイン創刊号の地が名古屋での初めての住処だった「川名」。
そしてあまなトラン連載をお休みするのが今の住処である「東山公園」。

たまたまだけど、何やら運命めいたものを感じてる。

またふらっと戻ってきます。
特に名古屋のハードコアエリア今池編と中村公園編では必ず戻ってくるよ笑

ABOUT ME
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あまなっとう
1977年大阪生まれ。Twitterにて名古屋市愛知県主体のグルメ情報『あまなトラン』を展開。A級B級問わず、年間300軒以上のお店を訪問するグルメバカ。食べログなどでは捕捉できない名店を探し当てることが趣味。モットーは「名古屋のめし 全部食うたる」。体型の維持に必死。