編集長から急な方針転換が…
「デラデザインの12月号は名東区藤が丘でいきます!」
ouki編集長から届いた指示にあまなっとうは従い、藤が丘の取材を粛々と進めていたのだけど(味仙とか味仙とか、そして味仙とか…
「やっぱり年末で藤が丘では盛り上がりに欠けます(藤が丘に失礼)。もっと歳末感のある企画をやりましょう!例えばあまなっとうさんは去年Twitterでやってたランキング形式とか!」と、急遽の方針転換。
おい!それは私のTwitter企画で今年もやるつもりなんだぞ。
しかもいずれデラデザインで取り上げるお店を先食いするだけなんだけど…。
言う方は気楽なもんだけど(ouki将軍ってのはそういうやつ)、いざやってみると難しい。
あれこれ考えて、これくらいが丁度いいかなぁ…と考えが定まった。
こんな感じで歳末感出していこうとおもてます。
まず企画の一つ目。
デラデザインは今年8月の創刊から5つの駅を紹介した。
ならばそこから印象に残ったお店ベスト3を上げてみよう!ということ。
そしてもう一つ。
デラデザインは名古屋密着の情報誌。
ならばベタベタの名古屋めしの紹介もありなんじゃないのか?
しかも観光客の知らない地元民に愛される名店という本質情報ならフックも効いてそう…
あまなっとうにとっての三大名古屋めしは、うなぎ(ひつまぶし)、味噌かつ、味噌煮込みうどん。
よし、これで行こう。
ということで、ouki編集長の相談もなく勝手に決めさせてもらいました!
あまなとランキング2022/第3位 名東区一社「NULIヌーリー」
本当に住んでもいいかも一社…って本気で考えるきっかけになったのが、一社編で訪れたこのお店。
会社帰りに少し飲みたい時、晩御飯を作るのが面倒な時、気軽にふっと立ち寄れそうなお店の雰囲気とフランクな接客。
カフェや少しおしゃれな飲み屋さんのような佇まい。でも出てくる料理はガチ中華。
しかも高級中華と町中華の中間を取りに行くような絶妙な立ち位置の「飲み中華」。
特にニンニクの効いた濃厚だれの雲白肉と、セロリの香りが口に広がる餃子は、他では食べられない逸品。ビールや紹興酒が超絶に合う。
一社在住の皆さん、「所詮ガソリンスタンドの街だろ」みたいな大変失礼なことを申しまして誠に申し訳ありませんでした!
あまなとランキング2022/第2位 千種区本山「bonnieuボニュ」
スイーツバカのあまなっとう(Twitterフォロワーはどれだけバカかはよくご存じですね)の名古屋1位のスイーツ屋は現在「ボニュ」だと今回の取材で確信。
何せ本山編は、スイーツ縛りと決めたのはいいものの、完全に墓穴を掘ってしまい、しばらくケーキは要りません、という所まで追い込まれた地獄編(1週間でスイーツ12個食べたわ…)。
それでも「ボニュ」のケーキは輝いていた。
地の素材を生かした繊細な味わいのケーキ。見た目もとても美しい。
手の掛け方は高級フレンチのスイーツに決して引けを取らないレベル。
内観もとてもおしゃれで女性を連れて行けば喜んでもらえること間違いなし!
(エロなっとう的視点でもおすすめのお店ですよォ…ココココ)
あまなとランキング2022/第1位 昭和区川名「せら」
創刊号の川名編で訪れた「せら」は、デラデザインが創刊したからこそ知ることができた隠れ名店。
外見的にも入るのにかなり勇気がいる笑(失礼)。
川名は住宅地で飲食店がほとんどない。
強いて言えば「比呂野」グループと味噌煮込みうどん「まことや」くらい。
よりによって創刊がなんで川名やねん!と心の中でぼやいてたくらい(スポンサーの意向らしいよ…)。
途方に暮れていた時にグルメ友達から「強烈な名古屋コーチンが食べられる店が川名にある」と聞いて訪れたのが出会い。
事前予約で頼んだ純系名古屋コーチンの旨さときたら…
あまなっとう鶏肉ランクがひっくり返る衝撃を受けた。
とにかく脂の味がきれい。
地鶏的なワイルドさがあるのに、脂はサラサラで臭みなし。
野趣と繊細さが同居する奇跡の鶏肉。
取材後に再度訪問したし、年末にもう一度訪問しているはず、というくらいにどハマりした。
名古屋めしうなぎ編 東区「清月」西区「しば福や」
ここからはあまなっとうお薦めの名古屋めしの名店を紹介!
ひつまぶしではなくうなぎと書いたのには訳がある。
実は名古屋民のなかでも、本当のうなぎ通はひつまぶしを食べない(衝撃的告白?)。
うなぎ好きの名古屋民はひつまぶしの刻んだうなぎだとちゃんと食べた気がしないとか、コスパが悪いとか、うなぎを食べるなら鰻丼や鰻重でガッツリ!いきたいのだ(ひつまぶし好きな人ごめんなさい)。
あまなっとうがお薦めするのは東区「清月」と西区「しば福や」。
奇しくも両店とも東別院「うな富士」で修行をされた店主。
「うな富士」も美味しいけど行列がエグい。
その点「清月」も「しば福や」も行列もほどほどで予約も容易。
「うな富士」ゆずりの、肉厚なうなぎを強火で一気に焼き上げる極上カリッふわっ系は両店とも互角。
違いは「清月」はタレがあっさりで食べやすく、「しば福や」は大福うなぎの白焼きという一度は食べてほしい逸品があること。
いつもあまなっとうは蓬◯軒に並ぶ観光客を見て、もっと旨い店があるのになぁ…とほくそ笑んでいます(性格がひん曲がっとる)。
名古屋めし味噌かつ編 東区「矢田かつ」中区「とん八」
よー並んでますね、矢◯とん。実は行列の99%は観光客。
名古屋民で矢◯とんに並ぶ人はほぼいません。
味噌ダレはまだいい。でも肉の質が…(これ以上言うと金城ふ頭にコンクリート詰めされて沈められる恐れがあるので黙る)。
名古屋で味噌かつなら東区「矢田かつ」中区「とん八」を押さえておけば間違いない。
両店の味噌ダレは見事なくらいに対照的。
あまなっとうは勝手に、剛の「矢田かつ」、柔の「とん八」と名付けている。
「矢田かつ」はみんなが味噌かつで想像する、いわいるコッテリ系。
豆味噌の香ばしさ濃厚さでご飯がどんどん進むやつ。
肉質も良くトンカツとしてのレベルも高水準。
一方「とん八」は名古屋民でも驚くまろやかさ…。
このまろやか味噌の沼にみんな一度は浸かってほしい。
あまなっとうは「今日は味噌かつだ!」と心に決めてから、毎度「矢田かつ」なのかい?「とん八」なのかい?どっちなんだい⁉︎と悩んでいる間に1日が終わります。
名古屋めし味噌煮込みうどん編 「山本屋本店」中区「角丸」昭和区「まことや」
あれ?味噌煮込みうどんだけはベタベタな「山本屋」?と突っ込まれそうだけど。
濃厚の極致として紹介しないわけにはいかない(散々観光客が並ぶ店をdisってたのに…)。
山本屋は「本店」と「総本家」に大別できるけど「本店」の方が攻撃的なくらいに味噌が濃い。
あまなっとうも初めて食べた時に濃すぎてドン引きした笑。
でも慣れるとハマる。
消しゴムみたいな硬い麺にもハマる(すっかりあまなっとうも名古屋民)。
そして「角丸」は「山本屋」の対極のあっさり細麺系。
出汁がまろやかでいくらでも飲めるやつ。
味噌に優しさに包まれたい時、あまなっとうは「角丸」の味噌煮込みを啜るのです。
そして「まことや」はより豆味噌の渋さや酸味が堪能できる大人な味噌煮込みうどん。
あえて衣が分厚めに作られた天ぷらに出汁をいっぱいに吸わせて食ってみると…火傷するぞ笑
それでは良いお年を!
今年デラデザインがスタートして気付いたことは、食レポはめっちゃしんどいということ笑
相当な量を食べないといけないし時間もかなり拘束される。
年齢も年齢なので健康に不安も…
でも、今まで素通りしていた地域にこれだけ素敵なお店が眠っていたことに気付いたのは大きな収穫だった。
名古屋はかなり食べ尽くしたと自負していたけれどまだまだ修行が足りん、と痛感。
来年もきっといろんな出会いがあるはず!
みなさんにもきっと素敵な出会いがあるよう、あまなっとうは祈ってますよ。