delaDESIGNをご愛読の皆様、並びにライター、編集部の皆様初めまして。
今回の【西区浅間町】の駅エリア特集より【NAGOYA LIFE in frame】という連載を担当させていただく あーる と申します。
LIFE in frameとは直訳すると「枠の中の生活」みたいな味気ない言葉になってしまいますが、フレーム=写真のフレームとして定義して、写真が人々の日常やその瞬間を捉え、それが人生の一部となる…そのような思いを込めてこのような連載名としました。
さて、それでは早速、僕が捉えてきた「浅間町」という町を紹介したいと思います。
「浅間町」という町
このdelaDESIGNというメディアをご覧になってる方って、ほぼほぼ名古屋圏の方だと思いますが「浅間町」というエリアを耳にした時、どんなイメージが湧きますか?
正直なところ、僕はこの町を歩いてみるまで「なーんか鶴舞線にそんな駅あったよね」や「名古屋高速が上に通ってるね」くらいの感想しか出てきませんでした。
(付近にお住まいの方、大変申し訳ありません)
ですが、この浅間町エリア、お散歩するにしろお写真撮るにしろ、なかなか面白いスポットがたくさんありました。
ここでタイトルにあるアイキャッチ画像をご覧いただきたいんですがピンとくる方はもうピンときてますよね。
そう!「マルカワのフーセンガム」でおなじみの丸川製菓さんの本社が浅間町エリアにあるのです!めちゃくちゃ懐かしい!誰しも一度は見たことのある駄菓子ですよね。
こういう発見があるのが町歩きスナップの楽しいところ。
こんな感じで気になった場所や物にフォーカスを当てて、写真と一緒に紹介していきたいと思います。
古きと新しき
浅間町の古き
いきなり昭和にタイムスリップしたみたいな写真が出てきましたが、安心してください、令和の写真です 笑
ここは「浅間町」駅から徒歩三分の場所にある『名城市場』というスーパーの店内です。
外観も恐ろしくレトロです。あぁ昭和感。
裏口は入店するのにかなり勇気が必要です。ですが、ちらりと見えるワンコインの「海鮮丼」や「お刺身盛り合わせ」はとっても魅力的。
店内は鮮魚店と果物屋さん兼お菓子屋さんが営業しているのみですが、個人的には昔おばぁちゃんに連れられてこういう地元の小さいスーパーへよく行っていたので、なんだか懐かしい思いがします。
浅間町の新しき
浅間町エリアから少し歩くと、名古屋城の手前に『名古屋能楽堂』が見えてきます。
ここで能を…なんて楽しみ方は僕には高尚すぎてできませんが、こちらには2022年にオープンしたとってもおしゃれなカフェがあります。
この日は土曜日、それも15時と絶好のカフェタイムでしたが、店内には僕のほかに1組ご夫婦がいらっしゃるくらいでとても静かでした。公演がないときはこんな感じなんでしょうね。きっと。
お値段も雰囲気のわりにそこまでお高くないのでとても穴場でした。おすすめです。
浅間町の行事
冨士浅間神社 大祭
さて、こうやって浅間町エリアをふらふらと歩いていると公園の掲示板や元商店のお宅のガラスなんかに、こんな張り紙がしてあるのに気づきました。
読んで字のごとく 大祭(たいさい または おおまつり)です。
で、大祭ってなんぞやというお話ですが、一年に一度の大きな行事…と捉えて差し支えないみたいです。せっかくなのでお邪魔してみることにしました。
こちらが大祭の行われる『冨士浅間神社』です。浅間神社は全国各地にあります(愛知県内でも17か所)が、浅間神社といえば富士山を信仰している神社のことを指します。
お祭り当日の様子
撮影時はまだ準備している段階でしたが、当日訪れてみると…
あっ…にゃんとかわいいねこちゃんが手水でぴちゃぴちゃと…
じゃなくって
境内は沢山の提灯が飾られてとても賑やかになっていました。お供え物もとてもたくさん。
続々と近所の方もお参りに来られます。引換所の詳細は聞きそびれてしまいましたが、くじなんかもあって、なんだか楽しそうです。
粛々と執り行われていきます。大祭と聞くと大きなお祭りを想像してしまいますが、こうしてただ静かに事が進んでいく様を見せていただく…というのもとても良いものです。心が洗われるようでした。
こういった神事が滞りなく行われている…というのも、その町の魅力のひとつかな。なんて思いました。
お月見どろぼう
町を歩いていると、もう一つ面白そうな張り紙を見つけました。
「お月見どろぼう」…なんだかかわいい響きの行事です。
調べてみると「日本版ハロウィン」みたいな風習だとか。
お供えのお団子や畑の芋などを子供たちが”どろぼう”していくのだそうです。
どろぼうしたお団子を食べた子供は健康に育つ。とか、盗まれた家の畑は豊作になる。なんて言い伝えがあるそうです。いいなぁ。
お月見どろぼうに参加してみた
マップを見てみると、浅間町エリアと言えそうなのは『円頓寺商店街』のあたりまでかな…と思いましたが、せっかくなので企画監修してらっしゃる 『コロッケ屋 みね 』さんのある辺りまで家族で行ってみることにしました。(店名タップで みね さんのインスタが覗けます)
到着してみると、わぁ!とっても大盛況です。
たくさんの子供たちが「お月見どろぼうでーす!」と言ってお菓子をもらっていきます。
せっかくなので、我が家も参加させていただきました。娘よ、どうして練習では言えた(かどうかはアヤシイけれど)「お月見どろぼうです」がお姉さま方の前では言えなくなってしまうのか。
これが娘の初どろぼうです。本当にありがとうございます。
コロッケもとても美味しそうだったので、ふたつほど買ってみんなで分けました。コロッケを路上でほおばるって、大人である僕たちもなんだか子供に戻ってしまったような…そんな気分になるくらい楽しい時間です。
他にもたくさんお月見どろぼうしてみた
他にも 『魚屋とと源』さんでは駄菓子をひとすくい、『大平閣』さんでは手作りクッキー、『大人の駄菓子 荒巻商店』さんではお菓子を、『歌舞伎飴本舗』さんではあめちゃんをひとつかみ…と、いろんなところでたくさんどろぼうさせていただいて、お店の方とも少しお話ができたりと、なんとも心が温かくなるイベントでした。
こういう風習がある地域って、とても素晴らしいと思いませんか?
さいごに
浅間町エリア、いかがでしたでしょうか?
少し歩くだけで『円頓寺商店街』や『名古屋城』、新しいだけじゃなく心地よい古さも共存するこのエリアの魅力がすべて語れたわけではありませんが…それでも、僕が感じてきたこのエリアの【良さ】みたいなものが伝えられたんじゃないかなと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。