NAGOYA LIFE in frame

NAGOYA LIFE in frame【半田市】ユネスコ無形文化遺産『亀崎潮干祭』あいち山車祭り1,000枚コンテストTOP40の地元写真家がその魅力に迫る

皆様こんにちは。東海地方で主に風景写真などを撮影している あーる と申します。前回の【中区昭和区鶴舞】エリアの僕の記事、もうお読みいただけましたでしょうか?

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今回スポットを当てるのはJR武豊線「亀崎」駅周辺です。名古屋も中心部にお住まいの方だとなかなか馴染みのない地区だとは思いますが、亀崎を含めた半田エリアでは「知らないなんてもったいない!」と思わず言いたくなってしまうくらい山車祭りが多く開催されます。

特に半田の春祭りのトリを飾る亀崎地区の『亀崎潮干祭』はおすすめで、毎年8万人ほどの人が集まる超人気山車祭りです。

今回はそんな『亀崎潮干祭』の魅力をお伝えすべく、AM7:00代に現地入りして一日プログラム追いかけてきました!

僕が捉えてきた”亀崎潮干祭”の様子、ぜひ最後までご覧いただけたら幸いです。

令和6年 亀崎潮干祭

そもそも、亀崎潮干祭って?

詳しく語りだすとキリがないのですが、ざっくりと説明させていただくと神武天皇(天照大御神の孫であり初代天皇)が海からこの亀崎の地へ上陸したという伝説が残っているそうで、それにちなんで神の依り代である山車を浜へ曳き下したことが亀崎潮干祭の名前の由来とされています。

起源については諸説あるそうですがたどれば300年の歴史があるとのことなので、今日まで伝え続けられているというのは奇跡に近いお祭りだと思われます。

AM 7:00 神事はすでに始まっている

日もまだ少し傾いているくらいの時間ですが、すでに山車はスタンバイ済み。それもそのはず、AM6:30から山車の祈祷があったためこの時間で既に一仕事終えた状態なのです。

曳き出しが始まるのはAM8:50。2時間くらい休憩や準備の時間となるので各々自由に過ごすことになります。

旧道沿いのお店も続々と店頭の準備を始めていて、もうすぐお祭りが始まるんだなぁというワクワクを肌で感じますね。

いざ、浜へ曳き出し

続々と人が集まり始め気づけば曳きだしの時刻。

スタートは東組宮本車から。山車祭り開始の瞬間ともあって、報道関係やテレビの取材カメラなど多くの方が集まってましたね。

▲人もメディアも集まりさぁいよいよ

 

談笑も交えつつ、威勢良い掛け声とともに山車が動き出します。

ちなみに「これから出発するぞー!」というときには必ず「カン!カン!」と拍子木の音が聞こえてくるので、それを合図に写真を撮る側としても気合をいれて臨みます。

少し先回りして、浜へ行ってみましょう。

ありがたいことに快晴も快晴。日焼け止めを塗らなかったことを後悔するくらいの日照りです。

▲重さ約4トン、これだけの人数が必要です

さて、一番手の東組が浜へ入ってきました。この五輌の山車が浜へ揃うまで少し休憩です。

一番の見どころ”海浜曳き下ろし”がスタート

▲ようやく水辺ぎりぎりで横向きに
▲水辺に咲く花なんて昔は言われたそうです

さて、ようやく水辺に全ての山車が揃っていったん休憩です。余談ですが昨年はこの時間に祭りに来られなかったため、この曳き揃えを見るために一年待ったことになります。

山車がこのように水辺に一列に揃えられるお祭りなんて、日本全国探してもここだけなのではないかと思いますね。

▲個人的には渾身の一枚

ラストの西組 花王車の曳き下ろしでは各組から若い衆が応援で勢ぞろい。力強く浜を進む姿は重さ約4トンだということを忘れてしまうほどでした。

曳き上げ~整列

▲背景に工場が並ぶのも亀崎ならでは

全ての山車が縦に揃ったのち、今度はからくり奉納のため陸の広場へ再度整列します。ここからの曳き上げもまた大仕事です。

▲五輌揃って指令長も一安心
▲神社へ向かって美しく整列