皆様こちらでは初めまして。普段は駅エリア特集にて“NAGOYA LIFE in frame”という連載を担当している あーる と申します。
NAGOYA LIFE in frameをご覧になっていただいてる方はご存じかと思いますが、僕の投稿は写真を主体としたものとなっており、記事作成する際や普段の作品作りをするにあたって様々な場所、時間、季節の風景を撮り歩きます。
今回、カルチャー特集にて『ナゴヤの水辺』が特集されることになり、写真をメインとした投稿ができないか?ということでお声がけいただいて、こちらにも参加させていただいております。
『ナゴヤの水辺』特集ではインタビューや体験、水辺においての活動など、少し深堀りした記事がピックアップされていると思います。
ですが、僕の投稿では「あ!こんなにキレイな(もしくは意外な)とこあったんだ!」といった感じで、水辺というものをより簡単に、身近に感じていただけたらなと思っています。
それでは早速、僕が捉えてきた『ナゴヤの水辺』を紹介いたします。
『ナゴヤの水辺』を巡る
松重閘門
おそらく『ナゴヤの水辺』というものを語る上では外せない存在である松重閘門(まつしげこうもん)。
この建造物がもつ役割や何がすごいか…など知らなくても、なんとなく造りがカッコいい!って感じはしますよね?僕の記事ではそんな楽しみ方で大丈夫です! 笑
さらっとこの場所のお話をさせていただくと、中川運河と堀川の間にあるこの門、当時の堀川の水路が船行き来が過密になってしまい「じゃあ中川運河にバイパスしますか!」といった感じで水路をつくったそうです。
ですが、中川運河と堀川で水位が違っていたためにこの門で水位を調整することにより船の往来が出来るようにした…とのことです。(この方式のことを”閘門式”といいます)
難しい話は置いといて、当時は”水上の貴婦人”なんて呼ばれたこの松重閘門、ぜひ見てきていただきたいスポットですね。春には閘門横に桜も咲きますよ。
広見憩いの杜
先ほどの松重閘門より、中川運河を西に歩いて15分ほどのところにある公園が広見憩いの杜です。
地図を見ていただければわかる通り、ちょうど三角形の角の部分にあるこの公園。名古屋にお住まいの方、この場所知ってましたか?
こちらは2019年に新しく整備された緑地公園で、元々は水処理センターの建物がドンっと建っていた場所です。
処理施設を地下化することによってできたスペースを、都心の憩いの場にしたいという計画でつくられたこの公園。広さはなんと、みんな大好きナゴヤドーム1個分!(バンテリンドームと呼ぶべきですね…笑)
冬なので芝生が少し寂しい感じでしたが春には桜も咲くと思いますし、地域のファミリーや子供たちが遊びに来ている様子も見られましたので、目論見通りの憩いの場となっているように思います。
トイレもきれいですし、駐車場も5台ほどですが整備されていますので、都心部を車で走るのに疲れた際は立ち寄ってみるとリフレッシュできていいかもしれませんね。
ささしまライブ
広見憩いの杜から、こちらも徒歩15分ほどにあるささしまライブ。こちらには、先ほど紹介した広見憩いの杜で処理された水が送られてきて熱源として使われたり、運河の水質改善に役立てられたりしています。
日中は付近の園児さんたちや、運転手さんたちの憩いの場といった感じですが、夜になるとかなり表情が変わります。
どうですか!この雰囲気!僕はここの夜景を見たとき、名古屋の中心部でこんなに水のある風景が撮れるなんて…!と感動した記憶があります 笑
他にも、駅へ向かう道のりや、2023年は残念ながら開催されませんでしたがグローバルゲートのエメラルドライトアップなど、ささしまライブの夜の顔は昼間と違ってとってもムーディです。
夜、ささしまライブで水のせせらぎを聞きながら語り合う…そういった水辺との付き合い方も良いんじゃないかなと思いましたね。
黒川IC
水辺に絡めた都市景観として、もう一つご紹介したいのが黒川IC。堀川沿いにある名古屋高速唯一のフルインターチェンジです。(名古屋高速は出入口が別々になっているので、出口も入口も同じ場所というのはここだけしかありません)
狭いスペースにフルインターチェンジの要素を詰め込んだおかげで、見ての通り道路が大きく螺旋状になっています。
構造ばかりでなく、川があるからこそ1枚目や3枚目のように風景がリフレクションしてより魅力的に映ります。すごくかっこいい。
水辺あるところにリフレクションあり。皆様も水辺へお越しの際はぜひリフレクションを探してみてください。
天然プールの碑
「え…ガチガチの夜景の後に天然プール…?しかも碑…?」
って思いますよね?僕もそう思います 笑
黒川ICから車で8分くらい。歩く方はいらっしゃらないと思いますが、50分ほど徒歩で北東方向へ行くとこの場所があります。
画像を見ていただくと分かるように、ここは本当に天然のプールだったそうで、堀川の歴史など調べていくと詳しく書かれているところがあったりします。
で、ですね。ここの魅力は右端に見切れている水門です。
ものすごくレトロな水門がこんにちは。
だいたいこういった歴史ある場所って保存のために立ち入り禁止になっているのですが、ここ、なんと渡れます。
さすがに天然プールの時代からそのままの形で残っているわけではありませんでしたが、それでも外観の雰囲気と、踏む場所によってはかなり軋みが出る感じは歴史を感じるのに十分なスポットです。
錆びついたハンドルも触れるようになっていたりして、ちょっぴりわくわくしてしまいました。
もしお時間があれば、ガード下を潜って御用水跡まで歩いてみていただきたい。
ちょっぴりレトロな雰囲気と、運が良ければ川沿いでカワセミが見られたりします(写真にはおさめられず…無念…)
また、寒桜の一種であると思いますが12月だというのに桜も見られます。少しマニアックな場所ではありますが、こういった何気ない水辺の風景を散策していると、なんだか心が落ち着きますね。
さいごに
『ナゴヤの水辺』というものを、僕なりに解釈してなるべく”カタく”なりすぎないように綴った今回の記事、いかがでしたでしょうか?
今回紹介した場所以外にも水辺という場所は沢山ありますし、それぞれの場所で環境を維持する活動や「もっと賑やかに!もっと良くしていこう!」といった試みがなされている場所が多くあると思います。
もしそういった活動や歴史などにご興味があれば、ぜひ『ナゴヤの水辺』のカルチャー特集の他の記事にも目を通してみてください。
きっとあなたの知らなかった『ナゴヤの水辺』がそこにあると思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。