駅エリア特集

駅エリア特集【北区東区大曽根】愛知まちなみ建築賞受賞!4路線乗り換え可能なターミナル駅 〜 徳川園・徳川美術館・山田天満宮・OZモール

名城線「大曽根」駅

今回は、北区と東区が交わる場所にある名城線「大曽根」駅エリアを特集します。

▲「大曽根」駅直結のASTY大曽根。スターバックスコーヒーやモスバーガーなどがあります。

名城線「大曽根」駅は、北区に位置しています。JR中央線、名鉄瀬戸線、ガイドウェイバス・ゆとりーとラインは東区に位置しており、「大曽根」駅は名古屋北東部のターミナルとなっています。

1971(昭和46)年の名城線開業当時は、「大曽根」駅が栄・市役所方面からの終着駅でした。2003(平成15)年に「名古屋大学」駅まで、2004(平成16)年に「新瑞橋」駅まで延長され、現在のような環状線になりました。

隣には「ナゴヤドーム前矢田」駅があるため、バンテリンドームナゴヤで試合やイベントがあるときは、大変賑わうエリアです。イベント開始前や終了後は駅が大変混み合うので、利用を避けることをおすすめします。

駅直結にミュープラット大曽根があり、ファミリーマートやダイソー、ドトール、ツルハドラックなどの合計17店舗が並びます。2階はソネキチと呼ばれるレストラン街があり、ビジネスマンには嬉しい23時まで営業しているお店もあります。また、ASTY大曽根も隣接しており、スターバックスコーヒーやモスバーガーなどの合計5店舗が並ぶ便利な駅です。

ハザードマップでは、北区は庄内川・矢田川が横断していることから、氾濫した場合は浸水区域に該当します。東区は浸水区域が他の区に比べると比較的少ない地域ですが、北側の地域は北区と同様に注意が必要です。

周辺エリアの交通

「大曽根」駅では、JR中央線、名鉄瀬戸線、ガイドウェイバス・ゆとりーとラインが通っています。

▲JR「大曽根」看板の下には本やコミックを取り扱うTSUTAYAがあります。

JR中央線は、南北に伸びるホームの西側(1番線)を多治見方面行きの下り列車が運行、ホームの東側(2番線)を名古屋方面行きの上り列車が運行しています。改札口は北改札と南改札の2か所あります。

北改札は、地下鉄名城線の開業に伴って設けられたため、ホームまでは100メートル弱の距離があります。南改札はJRにおけるナゴヤドームへの最寄り出口でもあるため、ナゴヤドーム口(バンテリンドーム口)という副称が付けられています。

▲改札を出るとすぐにミュープラット大曽根があります。

名鉄瀬戸線は、南北に伸びるホームの西側(1番線)を尾張瀬戸方面行きの下り列車が運行、ホームの東側(2番線)を栄町方面行きの上り列車が運行しています。
改札口は1か所のみで、JR大曽根駅北改札や名古屋ガイドウェイバス大曽根駅に隣接しています。

▲2001年に開業しているので、他の駅と比べると新しくてきれいです。

ガイドウェイバス・ゆとりーとラインは、乗車口が2つあり、1番のりばは小幡緑地・志段味交通広場行き、2番のりばは高蔵寺・志段味サイエンスパーク経由志段味交通広場行きとなっています。
名古屋ガイドウェイバスの駅の中で、唯一の有人駅です。

ほかにも、市バスが充実しており、名古屋駅や栄、黒川、新守山駅など、各方面に1本で行くことができます。
ナゴヤドーム前イオン行きの無料シャトルバス乗り場もあり、買い物目的で利用するにも便利な駅です。

周辺の公共施設

徳川園

▲4月に開催された徳川園牡丹祭りでは茶会が開かれ、呈茶セットが1000円でいただけました。

徳川園は、「大曽根」駅から徒歩12分のところにあります。名鉄瀬戸線で行く場合は、「森下」駅で下車する方が近いです。

徳川御三家筆頭の尾張藩二代藩主光友が、1695(元禄8)年に隠居所である大曽根屋敷に移り住んだことを起源としています。池泉回遊式の日本庭園で、新緑や紅葉、牡丹や花菖蒲など、季節折々の景色を一年中楽しめます。

徳川園黒門など、登録有形文化財に認定された建物も見ることができます。

徳川美術館

徳川園に隣接してあります。

徳川義親によって1931(昭和6)年に設立された私立美術館で、昭和10年に開館しました。江戸時代の大名家・尾張徳川家に伝えられた重宝を収蔵する美術館です。徳川家康の遺品をはじめ、徳川義直以降の尾張徳川家の歴代当主やその家族らの遺愛品を中心に、総数およそ1万件余りが収蔵されています。

蓬左文庫

▲蓬左文庫に入ると展示室のようになっていて、蓬左文庫の歴史を学べます。

徳川美術館と同じく、徳川園に隣接してあります。

尾張徳川家の旧蔵書を中心に和漢の優れた古典籍などを約12万点所蔵する公開文庫です。
徳川家康の死去により、その遺品の多くが、尾張、紀伊、水戸の御三家に分譲されました。このうちの3千冊が尾張家に譲られ、これを契機に尾張藩の御文庫は形成されました。徳川義親はが蓬左城(名古屋城)内にあった書物を伝える文庫という意味を込めて「蓬左(ほさ)文庫)」と名付けられました。

入場無料、文庫資料の閲覧は原則予約制。館外貸し出しは行っていません。

名古屋大曽根駅前郵便局

「大曽根」駅直結のミュープラット大曽根を出て、南側に歩くとあります。ゆうちょ銀行のATMコーナーのすぐ隣には三菱UFJ銀行や名古屋銀行のキャッシュコーナーもあります。

大曽根エリア特集記事

更に詳しく「大曽根」駅エリアの住環境を知りたい方は、以下の特集記事をご覧ください!

  • デ・ライフインフォメーション
  • 名古屋子育て情報局dD版
  • 駅チカ駐車場

店舗&おすすめスポット

OZモール

▲地面はすべてレンガになっています。

もともとはアーケードがある大曽根商店街でした。1989(平成元)年に、大曽根を略した「オズ」と、そのショッピングモールということで「OZモール」という名に変わりました。アーケードは撤廃し、地面はすべてレンガになっています。オズの魔法使いにちなんで魔法の街をコンセプトにしていて、通りにはオズの魔法使いの物語を元にした彫刻が並んでいます。
1993(平成5)年には画期的な街づくりが評価され、第1回愛知まちなみ建築賞を受賞しました。
 
毎月第3日曜日は大曽根マルシェを開催しています。

山田天満宮

▲受験シーズンに多くの受験生が訪れます。

4代将軍の徳川家綱は、1672年(寛文12)年に教育・学問を世に広めるための文教政治を奨励しました。その文教政治を重視した尾張藩主の徳川光友が、大宰府天満宮から菅原道真の御神霊を奉祀したのがはじまりといわれています。大宰府天満宮とゆかりがあることから、受験の時期には合格祈願をする多くの受験生が訪れます。同じ境内には、銭洗いが有名な「金(こがね)神社」と、良縁を結ぶ「御嶽神社」もあります。

国道19号線の矢田川に架かる「天神橋」は、山田天満宮を仰ぎ名付けられました。

矢田カツ

▲行列が気になって味噌とんかつランチを食べてきました。

「大曽根」駅から徒歩7分のところにあります。
名古屋を代表する老舗の味噌かつの名店で、昭和40年に創業しました。創業当時から変わらない製法で秘伝の味噌とオリジナルソースを作っているそうです。

席の予約は受け付けておらず、店の外には毎日のように行列を作っています。

「大曽根」駅周辺の歴史

▲戦後にきれいに整備されたターミナル。

「大曽根」は、名古屋城から北東にほぼ4キロの位置にあります。あと1里で街に入るという意味がある「曽根」は、城下や市場などから約1里離れた北部の土地に名づけられていました。また、矢田川が北側に流れていることから、川の底根という意味も重なり、「大曽根」という名前になったとされています。

「大曽根」には三菱電機の軍需工場があったため、戦時中は空襲で狙われることが多く、当時の建物や道路はほとんど残っていないそうです。「大曽根」駅も1945(昭和20)年に米軍のB29爆撃機160機によって爆撃され、全壊しました。防空壕に避難していた駅員37人のうち30人が爆弾の直撃を受け殉職。その駅員たちを慰霊する碑が駅の南口に建立されています。第二次世界大戦後、戦後復興の勢いに乗り、「大曽根」は商店街として大きな発展をしました。商店街は現在のOZモールに変わり、ここに住む人々の憩いの場となっています。

編集後記

▲オズの魔法使いの物語を元にした彫刻。他にも7体の彫刻があります。

地下鉄名城線、JR中央線、名鉄瀬戸線、ガイドウェイバス・ゆとりーとラインなどが通るターミナルなため、人通りが多く騒がしいイメージでしたが、休憩できるベンチがあるOZモールや四季折々の美しい景色を楽しめる徳川園などで、ゆったりと落ち着いて過ごすことができ、バランスがうまく取れた街だと感じました。

ミュープラット大曽根やメッツ大曽根、OZモールの近くにあるナフコ、無料シャトルバスで行けるイオンモールナゴヤドーム前など、生活に必要なものを買えるお店が複数あるので、とても便利な場所でした。
また、山田天満宮や徳川園などの徳川にゆかりがある場所や、オズの魔法使いの世界観を楽しめるOZモールなどの見所が多くありました。

生活も観光もできるコンパクトな街、「大曽根」。バンテリンドームに行くついでに立ち寄るだけではなく、ぜひゆっくり散歩してみてください。

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みきてぃ
1996年生まれ、名古屋市在住。本業はシステムエンジニアで、副業でデザイナーとライターをする器用貧乏。図書館が大好きで、今までに全国78カ所を訪問。旅行ついでに図書館の全国制覇を目指す。図書館は好きだが本を読むことが苦手なため、読み終えた本は少ない。