こんにちは。名古屋子育て情報局です。
今回のデ・ライフインフォメーションは、名鉄犬山線・地下鉄鶴舞線「上小田井」駅周辺にスポットを当ててみようと思います。
上小田井駅と言えばイオンが運営する「mozoワンダーシティ」ですが、実は数あるイオンモールでも五指に入る規模のモール。
Xなどのネットで作られる”イオンモールランキング(Tier表)”でも最上位に位置することが多い充実したショッピングモールです。
逆に言うと、「mozoワンダーシティ」以外の印象が若干薄い「上小田井」駅ですが、実際の生活環境はどうなっているのか徹底的に分析しました!
なお、記事の後半でご紹介するコンビニ等の”ライフインフォメーション”データは手持ちのデータの関係から名古屋市内のみを可視化・集計しています。
そのため、ランキング等は駅北部にある名古屋市外のエリアにある施設はカウントしていない状態での数字となります。ご了承ください。
【西区上小田井】どんなエリアなのか?
「上小田井」駅はどこにある?
「上小田井」駅エリアの場所をマッピングすると以下の通りで、名古屋駅の北にあります。

車で走ると約7.7km、32分程度で到着できる、という感じ。
(平日朝8時に上小田井駅を出発する想定)
上のマップでも分かる通り、名駅⇔上小田井間は距離があり、朝の時間帯は交通量が多いところもあるので時間がかかります。
通勤:主要駅へは20分あれば到着できる
「上小田井」駅から以下の6駅までの所要時間をNAVITIMEで調べました。
- 「名古屋」駅
- 「伏見」駅
- 「栄」駅
- 「久屋大通」駅
- 「丸の内」駅
- 「上小田井」駅
なお、検索条件は
“2025年6月10日(火)の朝8時に該当駅に到着する”
という内容で統一しています。
また、グラフは左から乗車順に並べています。
例えば「上小田井」駅から「栄」駅なら
[鶴舞線に13分乗車→鶴舞線から東山線の乗換に5分→東山線に1分乗車→「栄」駅着]
という見方です。

上の図を見れば分かる通り、上小田井駅の通勤利便性はかなり高いです。
比較的時間がかかる栄や久屋大通でも20分前後で到着でき、それ以外の駅は15分あれば着きます。
やはり名鉄・地下鉄2路線使えるのは通勤という観点ではかなり強いですね。
水害:注意が必要
上小田井駅周辺のハザードマップを確認すると
「かなり注意を要する環境」
と言える環境だと思います。
なお、以下に掲載するハザードマップは、エリアイメージを掴むための概要マップで100%正確なものではありません。
実際にエリアの安全性を確かめる際には、以下のハザードマップの詳細図を必ずご確認ください。
洪水ハザードマップ→こちら
内水氾濫ハザードマップ→こちら


出典:名古屋市ホームページ掲載のハザードマップより作成(洪水ハザードマップ/内水氾濫ハザードマップ)
やはり気になるのは”洪水ハザードマップ”で、さすがに5m以上の浸水が予想されるような色にはなっていませんが、それに近いようなリスクが高い色に塗られています。
内水ハザードマップに関しても、駅の西側は比較的リスクが高いエリアとなっており、このエリアに住むことを考えるのであれば水害リスクがあることは認識しておく必要があります。
ちなみに、各ハザードマップの定義としては、
- 洪水ハザードマップ
→大雨などが原因で堤防が決壊してしまった場合、浸水する恐れのある範囲や浸水の深さを知ることができるもの - 内水氾濫ハザードマップ
→大雨時に下水道や水路などから浸水が想定される区域や浸水する深さなどの情報をまとめたマップ
という感じです。
近年はゲリラ豪雨が増加し、短時間に大量の雨が降った結果、内水氾濫(※)が増加傾向にあります。
そのため、後者の内水氾濫ハザードマップも重要になってきているのは覚えておいた方が良いです。
※内水氾濫:雨の量が下水道管などの排水能力を超えた時や、河川などの排水先の水位が高くなった時に雨水を排水できなくなり浸水すること
(参考)下水の排除方式:分流式
詳細は名古屋子育て情報局の特集ページを見ていただければと思いますが、以下のマップの通り、「上小田井」駅エリアの下水の排除方式は”分流式”です。
基本的に名古屋市でリスクの低い分流式となっているエリアは八事や本山より東のエリアですが、このあたりのエリアは例外で分流式になっています。

合流式エリアに住んで直面するリスクを簡単に言うと、
大雨による内水氾濫等によりトイレ排水等の生活排水を含めた汚水が逆流する
という感じですが、「上小田井」駅周辺の逆流リスクは低いと言って良いと思います。
逆流は頻繁に発生するものではありませんが、ゲリラ豪雨が近年増加していることを考えると、こういった下水の排除方式も頭の片隅に入れておいた方が良いかもしれません。
治安:駅周辺は犯罪発生件数が多い
上小田井駅周辺は犯罪発生件数が多いエリアです。
以下のマップは、愛知県警が公開している”犯罪オープンデータ”を使用して作成したものですが、「上小田井」駅は名古屋市営地下鉄全87駅中65位で名古屋の中で良好とは言えないエリアとなっています。
(愛知県警の該当ページはこちら)
“犯罪オープンデータ”がどんなデータかというと、以下の7項目の犯罪がどこで発生したか、というデータです。
- ひったくり
- 車上ねらい
- 部品ねらい
- 自動販売機ねらい
- 自動車盗
- オートバイ盗
- 自転車盗
今回は、これを用いて令和4年の1年間で発生した犯罪数を町丁目単位(xx2丁目という単位)で塗りつぶしています。

具体的な数字を出すと、上記マップの駅半径800m以内で発生している公開7項目犯罪は約75件/年という感じ。
だいたい5日に1件前後という計算になるので、気になる方も出てくるような水準だと思います。
※詳細な計算方法等はこちらの名古屋子育て情報局の記事をご覧ください。
交通事故(人対車):駅周辺は気になるほどの多さではない
交通事故の状況も人対車に限定して分析してみました。
使用しているデータ等の詳細はこちらの名古屋子育て情報局の記事をご確認いただければと思いますが、以下のようなデータを使って分析しています。
- 警察庁が公開している2020年~2022年の3年分の交通事故データ
- 自動車専用道路(高速道路)の事故は除外
- 人対車の交通事故に限定
- 駅半径800m内で発生した事故を集計
他のエリアの状況と比較するため、少し広めの範囲をマッピングすると以下のようになりました。
なお、負傷事故のプロットは半透過化処理をしているので、同一ポイントや近隣ポイントで事故が複数発生していると青色が濃くなります。

具体的な数字としては駅半経800m内で発生した20年~22年の人対車の交通事故は18件(30位)という感じで、そこまで数が多いわけではないです。
発生場所をマップで見てみても、どちらかと言うと駅の東側で多く発生しているようです。
【西区上小田井】駅周辺のライフインフォメーション
ここからは「上小田井」駅周辺の生活必需施設についてご紹介します。
具体的には、
- 役所・郵便局との位置関係
- 公園の状況
- コンビニの状況
- スーパーマーケットの状況
- ドラッグストアの状況
- 医療の状況(内科・整形外科・皮膚科・眼科・耳鼻科・歯科)
をご紹介し、「生活しやすい場所なのか?」というのを考えてみたいと思います。
なお、各施設のデータは2024年と2023年に抽出したデータを使用しています。
閉店、新規開設等で現在の状況とは異なる可能性があることにご留意ください。
(病院・役所・郵便局は2024年、それ以外の店舗は2023年時点のデータ)
また、繰り返しになりますが、今回は手持ちのデータの関係から名古屋市内のみを可視化・集計しています。
そのため、ランキング等は駅北部にある名古屋市外のエリアにある施設はカウントしていない状態での数字となります。
郵便局・区役所:駅の近くに郵便局は無い
意外と利用機会が多い区役所と郵便局の状況ですが、以下の通りとなっています。

上図の通り、駅半径800m以内に郵便局はありません。
念の為駅北部の名古屋市外エリアも確認しましたがありませんでした。
最もアクセスが良いのが名鉄の隣駅である中小田井駅前にある郵便局で、その他の郵便局は自転車や車で行く距離。
フリマアプリ等で郵便局を頻繁に使う方は注意が必要だと思います。
一方で、役所は山田支所が駅の南東にあるのでアクセスが良いです。
ざっと見た感じ、支所でもマイナンバー関係の手続きを含め、一般的な手続きは可能なように見えるので、このアクセスの良さは良ポイントだと思います。
公園:良好な環境
「上小田井」駅周辺の公園の状況としては、駅から徒歩10分圏内(800m)にある1,000㎡以上の公園数は”9″となっており、充分な数があります。

詳細は子育て記事の方に書きますが、超大型の公園は無いものの、幅広い年齢層の子どもが楽しめる中規模公園が複数あり、中身も充実していたのが印象的でした。
コンビニ:駅から離れると少し少ない
「上小田井」駅周辺のコンビニの状況は以下の通り。

「上小田井」駅周辺のコンビニは、駅前には複数店舗があるものの、駅から少し離れると店舗が少ないので若干注意が必要です。
特に、駅南西側には空白地帯があり、日常的にコンビニを使う方がこの周辺に住むと少し不便かもしれません。
スーパー:イオン以外も複数店舗あり
「上小田井」駅周辺のスーパーの状況は以下の通りで、やはり何と言ってもmozoワンダーシティの存在が大きいです。

mozoワンダーシティにはイオンの他に(スーパーと言って良いか微妙ですが)北野エースも入っており、幅広いニーズに対応可能。
また、mozo以外にも駅の南西にはフィール、南東には(半径800m範囲外ながら)ヤマナカもあるため、日常の買い物で困ることは無いと思います。
ちなみにmozoワンダーシティは子ども向けの遊べるスペースが複数設置されており、小学生低学年ぐらいまでの子どもにとっては非常に楽しいモールでもあります。

コロナ禍ではこういったスペースは閉鎖されていましたが、再び使えるようになっていました。
ドラッグストア:数が少ない
徒歩10分圏内のドラッグストアは1店舗あります。

上図の通り、近隣に巨大モールがある影響か、ドラッグストアの数は少ないです。
もちろん、mozoで事足りる、と言ってしまえばそれまでですが、ドラッグストアは利益率の高い医薬品で利益を取れる分、食料品は安かったりするので近隣に店舗が少ないのはちょっと残念です。
ホームセンター:近くにはないがmozoにハンズがある
「上小田井」駅の2km圏内には大手ホームセンターありません。
もともと名古屋市内に大手ホームセンターの店舗は33店舗しか無いため、2km圏内に無くても仕方がないですし、mozoにハンズがあるので困ることは無いと思います。

病院の状況
「上小田井」駅周辺の病院(内科・整形外科・皮膚科・眼科・耳鼻科・歯科)をマッピングしてみました。






出典:名古屋市医師会HP病院一覧および愛知県歯科医師会HP病院検索の住所より作成
上図の通り、これまでご紹介してきた街と比較すると病院の数は明らかに少ないです。
歯科はまだ沢山の選択肢があるものの、整形外科・眼科・耳鼻科あたりは本当に選択肢が少ないので少し注意が必要かもしれません。
さらに、上小田井駅南(中小田井駅の西すぐ)にある「愛知県青い鳥医療療育センター」は多数の診療科でプロットされていますが、「医療型障害児入所施設」である関係から通常の通院で使うことができません(紹介予約制)。
そのため、実際の受診可能病院はより少なくなります。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
まとめると、「上小田井」駅の生活環境は以下のようなものであると言えると思います。
- 通勤の利便性は高く、主要駅まで20分程度あれば到着できる
- 水害には明確に弱いエリアなので要注意
- 犯罪発生件数は名古屋中心部の繁華街よりは少ないが、駅周辺は多い方である
- 駅周辺の交通事故の発生件数はそこまで多くない
- 公園は駅周辺に沢山存在しており必要十分な数がある
- 買い物はmozoワンダーシティがあるため利便性が非常に高い
- 病院は診療科によっては数が少ないので要注意
やはり気になるのは”水害”と”病院の少なさ”の2点でしょうか。
それ以外の部分に関してはmozoワンダーシティがあるという点が大きく、交通の便も良いため利便性が高いエリアとなっています。
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さて、編集長が怖いのでもはや恒例となっている有名・人気店を紹介するグルメパートですが、今回は和豚100%のハンバーグが人気の
「ブランチハンバーグ」
さんに行ってきました。(リンク先は食べログページ)

場所はmozoと上小田井駅の間で、駐車場はないもののアクセスは良好。
“mozoワンダーシティに行ったついでに寄る”といった使い方ができるので遠方に住んでいる人にもオススメできます。

ランチは予約も可能ですが、逆に予約が無いと席数が少ない関係で待ち時間が長くなります。
当日10時から店頭で整理券を発券できるので、朝mozoに行ったついでに発券しておくと良いかもしれません。
今回注文したのは「コンビA」というメニューで、通常の和豚ハンバーグ150グラムと煮込みハンバーグ150グラムがセットになったもの。
ハンバーグを作るのに時間がかかるそうで、まずサラダが出てきます。

サラダはシャキシャキしていて美味しく、コーンフレークのようなものも入っておりパリパリとした食感も楽しい。
ドレッシングも美味しく、この時点で期待値が高まります。
大体注文から20分ほどでメインのハンバーグ登場。

メニュー最終ページにも書かれてますが、まずはバターを蒸し焼き野菜が入っているココットへ投入しましょう。

メインとなるハンバーグは中身がギュッと詰まってる感じで、肉汁もしっかり出てきます。
味も豚の甘みがしっかりと出ていてかなり美味。

煮込みハンバーグは、今回は店員さんオススメの「カレー煮込み」にしましたが、こちらは出汁の旨味が強めのカレーで、かなりレベルが高かったです。
ハンバーグを食べながら前述の蒸し焼き野菜も食べていくとご飯が足りなくなりますが、おかわりは1回無料です。
訪問時は人気店という事もあり開店10分後の11:40には予約席を除き満席になっていました。
前述の通り、ハンバーグが出てくるまで20分かかる関係からあまり回転が良くないお店で、予約か整理券をとっておくことをおすすめします。
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その他、子育てに関連した学区等の情報は別記事でご紹介していますので、そちらもぜひご覧ください!
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