デ・ライフインフォメーション

デ・ライフインフォメーション【瑞穂区新瑞橋】【南区桜本町】の暮らしやすさを専門家が分析!イオンモール徒歩圏の住み心地、その実態とは?

こんにちは。名古屋子育て情報局です。

今回のデ・ライフインフォメーションは、地下鉄名城線/桜通線「新瑞橋」駅、地下鉄桜通線「桜本町」駅を調査しました。

特に新瑞橋は名古屋市内でも希少な駅近のイオンモールを有するエリアということで人気が高いです。
今回はそんな「新瑞橋」「桜本町」駅エリアの暮らしやすさを徹底調査しました!

【瑞穂区新瑞橋】【南区桜本町】どんなエリアなのか?

「桜本町」「新瑞橋」駅はどこにある?

「桜本町」「新瑞橋」駅エリアの場所をマッピングすると以下の通りで、名古屋駅の南東にあります。

▲名古屋駅からはそれなりに距離がある

新瑞橋の場合、車で走ると約10km、概ね35分程度で到着できる位置関係です。
(平日朝8時に新瑞橋駅を出発する想定)

それなりに距離がありますが、移動時間はそこまでかからない印象です。

通勤:主要駅へは25分程度あれば到着できる

「桜本町/新瑞橋」駅から以下の6駅までの所要時間をNAVITIMEで調べました。

  • 「名古屋」駅
  • 「伏見」駅
  • 「栄」駅
  • 「久屋大通」駅
  • 「丸の内」駅
  • 「金山」駅

なお、検索条件は
“2024年11月12日(火)の朝8時に該当駅に到着する”
という内容で統一しています。

また、グラフは左から乗車順に並べています。
例えば「新瑞橋」駅から「伏見」駅なら
[桜通線に7分乗車→桜通線から鶴舞線の乗換に4分→鶴舞線に10分乗車→「伏見」駅着]
という見方です。

▲どちらの駅も主要駅まで25分あれば到着できる

やはり「新瑞橋」駅は2路線使えるのが強く、乗り換えなしで到着できないのは「伏見」駅のみという結果に。
「桜本町」駅も決して交通利便性が低いわけではなく、どの駅にも25分あれば到着できるので充分優秀と言えます。

余談ですが、桜本町→新瑞橋は桜通線で2分程度の所要時間ですが、「金山」駅への所要時間を見ると分かる通り、乗り換えの関係で「桜本町」駅のほうが7分も通勤時間が長くなっています。
イメージとしてはわかっていましたが1回の乗り換えでこれだけ差が出るというのが数字でハッキリ出ると印象が大きく変わりますね。

水害:新瑞橋駅周辺は要注意

「新瑞橋」駅近くには山崎川が流れており、その関係で水害には注意を要するエリアですが、一方で「桜本町」駅エリア周辺は水害のリスクが低いエリアとなっており、駅周辺に住むなら安心できるエリアとなっています。

なお、以下に掲載するハザードマップは、エリアイメージを掴むための概要マップで100%正確なものではありません。
実際にエリアの安全性を確かめる際には、以下のハザードマップの詳細図を必ずご確認ください。
洪水ハザードマップ→こちら
内水氾濫ハザードマップ→こちら

出典:名古屋市ホームページ掲載のハザードマップより作成(洪水ハザードマップ/内水氾濫ハザードマップ)

上のマップを見ると分かる通り、「桜本町」駅周辺は水害リスクが低くなっているものの、駅から少し離れると水害リスクが高いエリアとなるため、実際に住む場所を検討する際には充分注意が必要です。

ちなみに、各ハザードマップの定義としては、

  • 洪水ハザードマップ
    →大雨などが原因で堤防が決壊してしまった場合、浸水する恐れのある範囲や浸水の深さを知ることができるもの
  • 内水氾濫ハザードマップ
    →大雨時に下水道や水路などから浸水が想定される区域や浸水する深さなどの情報をまとめたマップ

という感じです。

近年はゲリラ豪雨が増加し、短時間に大量の雨が降った結果、内水氾濫(※)が増加傾向にあります。
そのため、後者の内水氾濫ハザードマップも重要になってきているのは覚えておいた方が良いです。

※内水氾濫:雨の量が下水道管などの排水能力を超えた時や、河川などの排水先の水位が高くなった時に雨水を排水できなくなり浸水すること

ちなみに、水害リスクを高めている原因である山崎川ですが、「さくら名所100選」に選ばれるなど、お花見スポットとして有名です。
今回の調査対象エリアの近くでは、新瑞橋駅から東のエリアに桜が多いスポットがあります。

出典:名古屋市ホームページ「山崎川イラストマップ」より抜粋

(参考)下水の排除方式:合流式

詳細は名古屋子育て情報局の特集ページを見ていただければと思いますが、以下のマップの通り、「桜本町/新瑞橋」駅エリアの下水の排除方式は”合流式”です。

合流式エリアに住んで直面するリスクを簡単に言うと、
大雨による内水氾濫等によりトイレ排水等の生活排水を含めた汚水が逆流する
という感じです。

逆流は頻繁に発生するものではありませんが、ゲリラ豪雨が近年増加していることを考えると、こういった下水の排除方式も頭の片隅に入れておいた方が良いかもしれません。

治安:新瑞橋駅~桜本町駅間は要注意

治安については、そこまで犯罪が頻発しているエリアはないものの、新瑞橋駅~桜本町駅間に犯罪が多く発生しているエリアがあります。
以下のマップは、愛知県警が公開している”犯罪オープンデータ”を使用して作成したものですが、東海通駅は名古屋市営地下鉄全87駅中50位、港区役所駅は同33位で、特に東海通駅周辺は”良好”とは言い切れないエリアとなっています。
(愛知県警の該当ページはこちら)

“犯罪オープンデータ”がどんなデータかというと、以下の7項目の犯罪がどこで発生したか、というデータです。

  • ひったくり
  • 車上ねらい
  • 部品ねらい
  • 自動販売機ねらい
  • 自動車盗
  • オートバイ盗
  • 自転車盗

今回は、これを用いて令和4年の1年間で発生した犯罪数を町丁目単位(xx2丁目という単位)で塗りつぶしています。

▲気になるほどの多さではない

具体的な数字を出すと、上記マップの駅半径800m以内で発生している公開7項目犯罪は新瑞橋駅が約38件/年、港区役所駅は約28件/年という感じ。
だいたい10日に1件前後という計算になるので、気になるほどの多さではないと思います。

※詳細な計算方法等はこちらの名古屋子育て情報局の記事をご覧ください。

交通事故(人対車):気になるほどの多さではない

交通事故の状況も人対車に限定して分析してみました。
使用しているデータ等の詳細はこちらの名古屋子育て情報局の記事をご確認いただければと思いますが、以下のようなデータを使って分析しています。

  • 警察庁が公開している2020年~2022年の3年分の交通事故データ
  • 自動車専用道路(高速道路)の事故は除外
  • 人対車の交通事故に限定
  • 駅半径800m内で発生した事故を集計

他のエリアの状況と比較するため、少し広めの範囲をマッピングすると以下のようになりました。
なお、負傷事故のプロットは透過化処理をしているので、同一ポイントや近隣ポイントで事故が複数発生していると青色が濃くなります。

▲気になるほどの件数ではない

具体的な数字としては駅半経800m内で発生した20年~22年の人対車の交通事故は
・新瑞橋駅:21件(43位)
・桜本町駅:18件(30位)
という感じで、ランキング的には真ん中~その少し上程度ですが件数としては多い印象ではありません。

【南区桜本町/瑞穂区新瑞橋】駅周辺のライフインフォメーション

ここからは「桜本町/新瑞橋」駅周辺の生活必需施設についてご紹介します。

具体的には、

  • 役所・郵便局との位置関係
  • 公園の状況
  • コンビニの状況
  • スーパーマーケットの状況
  • ドラッグストアの状況
  • 医療の状況(内科・整形外科・皮膚科・眼科・耳鼻科・歯科)

をご紹介し、「生活しやすい場所なのか?」というのを考えてみたいと思います。

なお、各施設のデータは2024年と2023年に抽出したデータを使用しています。
閉店、新規開設等で現在の状況とは異なる可能性があることにご留意ください。
(病院・役所・郵便局は2024年、それ以外の店舗は2023年時点のデータ)

郵便局・区役所:郵便局は駅近くにあり便利だが区役所が若干遠い

意外と利用機会が多い区役所と郵便局の状況ですが、以下の通りとなっています。

▲特に南区役所は行きにくい

上図の通り、郵便局は駅前か駅の近くにあるので利便性が高くなっています。
一方で、区役所は少なくとも徒歩圏にはありません。
とは言え、瑞穂区役所の場合は桜通線で2つ先の駅、南区役所も市バスで乗り換えナシで行けるので面倒ではありますが大きな心配はいらないと思います。

公園:数が少なく規模の大きな公園も少ない

「桜本町」「新瑞橋」駅周辺の公園の状況としては、駅から徒歩10分圏内(800m)にある1,000㎡以上の公園数自体は新瑞橋駅:3/桜本町駅:4となっており、数としてはそこまで多くありません。(順位も低い)

▲特にこのあたりは公園密度の低いエリア

地図を見ると分かりやすいと思うのですが、このあたりの桜通線沿いのエリアは公園の密度が明らかに薄くなっています。
特に新瑞橋エリアは1,000㎡以上の公園数が少ないうえに、そこまで規模の大きな公園も無いので物足りないという印象を持つ方もいらっしゃると思います。

一方で、桜本町駅の場合は数が少ないのは同様ですが、”呼続公園”という規模の大きな公園があるのが救い。
以下の画像の通り、バスケゴールがある広場があるなど、多彩な遊びが出来るので多少距離があるものの嬉しいポイントだと思います。

▲呼続公園は充実している

公園に関する詳細は別記事の”名古屋子育て情報局dD版”に書いてますので是非ご確認ください!

コンビニ:数は多くないが困るほどではない

「桜本町」「新瑞橋」駅周辺はそこまでコンビニが多いエリアではありません。

▲数は多くない

新瑞橋駅側は数は多くないものの、駅前に店舗がしっかりと配置されており、良い感じに店舗が分散しているように見えます。
桜本町駅側は駅前には店舗がありますが、駅の南側・東側の密度が若干薄いのが気になります。

総じて”気軽に歩いてすぐ”といった密度ではないですが、後述のスーパー等の充実ぶりを考えればそこまで気にならないのではないでしょうか。

スーパー:かなり恵まれている

「桜本町」「新瑞橋」駅周辺のスーパーの状況は以下の通りですが、御存知の通りこのエリアの強みは数ではありません。

▲数だけでなく内容もすごい

上図の通り、数自体も両駅ともに上位1/3に入るほど店舗がありますが、
・MEGAドン・キホーテ
・イオンモール
の2つの存在がこのエリアの魅力を大きく引き上げています。

▲イオンモールが近いのは本当に強い

大きなショッピングモール+MEGAドン・キホーテという組み合わせは前回特集の東海通/港区役所周辺エリアに似ていますね。

イオンモールには当然スーパーとしてのイオンもありますし、当然それ以外にも様々なものを買うことができます。
さらにMEGAドン・キホーテまで揃っているため、これ以上何を求めるのか?というほど充実していると言って良いと思います。

前回も書きましたが、特に子育て世帯の場合、夜になって
「明日学校でXXが必要なんだけど…」
的な事を突然言われる場合がありますが、近所にドンキがあれば焦る必要はありません。
(しかも、ここのドンキは朝8時から夜12時まで営業しているうえに品揃えは豊富でした)

唯一気になる点があるとすると、桜本町駅南側にはほとんど店舗がないので”徒歩でスーパーに行けないとNG”という人は気をつけたほうが良さそうです。

ドラッグストア:港区役所周辺には少ないが…

徒歩10分圏内のドラッグストアは新瑞橋・桜本町ともに3店舗で多くはありません。

▲ドラッグストアは多くないが…

特に、スーパーと同様、桜本町駅南側はあまり店舗が無いので要注意。

とはいえ、最近のドラッグストアが求められているのは”食料品・日用品をを安く購入できる”ということだと思います。
その観点では近くにイオンモール・ドンキがあるので、それだけで環境としては充実していると言えるとは思います。

ホームセンター:近隣に複数店舗あり

名古屋市内に大手ホームセンターの店舗は33店舗しかありませんが、「桜本町/新瑞橋」駅の2km圏内には大手ホームセンターがあります。

▲2km圏内に1件、もう少し離れたところに2件ある

もともと市内にはホームセンターの数が多くないので1店舗あるだけで嬉しいところですが、2km圏よりもう少し足を伸ばすとさらに2件あります。
そもそもDIY等をする場合でない限りドンキだけで事足りてしまうような気がしなくもないですが、近隣にあると何かと便利なので嬉しいポイントですね。

病院の状況

「桜本町」「新瑞橋」駅周辺の病院(内科・整形外科・皮膚科・眼科・耳鼻科・歯科)をマッピングしてみました。
結論を先に言うと、内科・皮膚科・歯科はそれなりに数がありますが、整形外科・耳鼻咽喉科・眼科は徒歩圏に数件しかありません。

もちろん、病院が無いわけではないので致命的に困る事は無いと思いますが、病院数が少ない診療科は混雑する可能性が高いので、そのあたりは覚えておいた方が良さそうです。

出典:名古屋市医師会HP病院一覧および愛知県歯科医師会HP病院検索の住所より作成

まとめ

いかがでしたでしょうか?

まとめると、「桜本町」「新瑞橋」駅の生活環境は以下のようなものであると言えると思います。

  • 通勤の利便性は高く、主要駅まで25分あれば到着できる
  • 水害は山崎川周辺のみ要注意
  • スポット的に治安が芳しくない場所があるのもの、交通事故・治安ともに良好
  • 公園は数が少なく、特に新瑞橋駅側は大規模公園が無いので少し寂しい
  • 買い物は”イオンモール”と”ドンキ”が両方あり、この2施設で何でも揃うので文句なし
  • 病院は整形外科・耳鼻咽喉科・眼科が周辺に少なく、混雑する可能性があるので要注意

やはり何と言っても「新瑞橋」駅は複数路線使用可&イオンモール+ドンキホーテが日常利用できるというのが大きな強み。
一方で、そこまで郊外というわけではないので通勤環境も良好で理想的な環境と言えます。

「桜本町」駅も「新瑞橋」駅と比べてしまうと若干見劣りするポイントはあるものの、総じて良好な環境と言って良いと思います。
水害面は新瑞橋よりも良好でしたし。

別記事では子育て環境面も分析していますが、こちらも良好で、個人的にはオススメできる環境でした。

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その他、子育てに関連した学区等の情報は別記事でご紹介していますので、そちらもぜひご覧ください!

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名古屋子育て情報局
1984年生まれ。企画職や事業コンサルを経て、数年前に名古屋に戻ってきた2児の父。名古屋では学区や受験などを含めた「子育て情報」があまりオープンになっていない事に気づき、名古屋の子育て情報をまとめ始める。実は良好な名古屋の子育て環境の魅力を伝えられるよう尽力中。