古今東西全てを飲み込んだ街、大須
大須、大好きな街。
元々あまなっとうは大阪の下町出身なので、あの雑多な雰囲気がしっくりくる。
秋葉原+心斎橋アメ村+上野・浅草+新大久保…それらを足して思いっっきりコンパクトに縮尺させたような街並み(名古屋は小さな街なんです…)
栄からもアクセスが良く、最近ではタワマンなども立ち始めているけど、寺町ということもあり昔からの老舗も多く残っているし、オタク文化などのサブカルチャーにも寛容。
若者や外国人も多く、全ての文化や人間に優しいのが大須の魅力です。
街を歩くとパソコンショップ、ブランドリユース店(コメ兵本店もあるでよ)、メイドカフェ、韓国コスメ店、多国籍飲食店などなど…まさしく古今東西全てを飲み込むカオスなエリア!
あまなっとうも若い頃は週末になれば中古レコード屋を漁り、古着屋でギャルソンを漁り、スガキヤでラーメンとチョコクリームを漁り、みたいなことをよくしておりました(今思えばだいぶ切ない暮らしぶりやな…)
グルメだと屋台形式のお店も多く、若者たちが街をぶらぶらしながら食べ歩きしているのも大須ならではの光景。
大須屋台のフラッグシップは『新雀本店』のみたらし団子、そして『李さんの台湾名物屋台】の台湾唐揚げ。
『新雀』は創業50年の醤油っぽいみたらしが名物の老舗。きなこ団子も美味しい。
『李さんの台湾名物屋台』の五香粉の効いた甘辛な唐揚げも、本場の台湾ジーパイを彷彿とさせて本格的。
大須には紹介しきれないくらいの名店達が…
巨大商店街の大須は飲食店の数が名古屋屈指。歴史も古く老舗の名店もごろごろ。
あまなっとうおすすめのお店を上げるだけでも軽く3連載は必要…な所を苦渋の決断で今回は5店舗を厳選。どこに行っても裏切らない自信がありますよォ…
大須といえば『コンパル大須本店』
名古屋民なら大須で喫茶店といえば必ず頭に浮かぶのがコンパル。
以前NHK「ドキュメント72時間」の舞台になっていたけど、レトロなお店と常連さんの醸し出す雰囲気に味がありすぎて…(泣)。あまなっとう的に神回でございます。
名物はエビフライサンド(実は名古屋民はえびふりゃーとは呼ばない)とホットコーヒーを氷の入ったグラスに注ぎ込んで作るアイスコーヒー(何回やってもこぼれて上手く作れない…)。
このコンパルセットを食べればあなたも名古屋民になれる!
絶品タンシチューの老舗洋食店『御幸亭』
大須は寺町だけあって、歴史が古く浅草レベルの老舗洋食店も。
入口からノスタルジーを感じずにいられない年季が入った店舗に胸が躍る。(ノスタルジーとか言ってますが、子供の頃の思い出の味はマクドナルドなあまなっとうです。)
『御幸亭』の名物は仕込みに3日間も費やすタンシチュー。
家庭的な甘めのデミグラスソースが郷愁を誘う。ランチもリーズナブルで地元民に長く愛されているのがよく分かる。
大須で赤ちょうちんといえば『角屋』
名古屋屈指のはしご酒スポットでもある大須。あまなっとうの1軒目は必ずこの角屋からはじまります。
商店街中央の大須交差点にあるので、まずここで焼き鳥をつまみながら次の店の戦略を練るのがデフォルト。
長く居座るタイプのお店ではないので、ワカメを挟んだキュウリを肴に酒をチビチビ。
その後甘めのタレの焼きとん焼き鳥をつまんで、辛口の日本酒で口を洗ったらさっとお会計くらいが丁度いいのです(お会計1000円程度の安さよ
名古屋ホルモンの聖地『とんちゃんや ふじ』
大阪民でホルモンにはうるさいあまなっとうが愛して止まないお店。
ふじの特徴は、卓上に置いてある韓国産唐辛子の粉末。焼いたホルモンにたっぷりまぶすとホルモンの甘さを際立たせてくれる優れものです。
ふじはとにかくホルモンが新鮮。
臭みゼロの食感シャキシャキ、プルンプルンの極上ホルモン!特におすすめは看板メニューのとんちゃん(豚ホルモン)とコブクロ。コブクロの新鮮シャキシャキな食感はとにかくクセになる。いっぺん食べてみ!
名古屋ピッツァのパイオニア『チェザリ』
今や名古屋中に店舗があるナポリピッツァの人気店チェザリ。(本物のナポリピッツァは「ピッツァ」と呼んで「ピザ」とは呼ばない)
大須本店はピッツェリアとリストランテに分かれた店構え。
気軽にピッツァを楽しむもよし、本格的にビステッカやワインを楽しむもよしなのだ。
看板商品は世界一を受賞したマルゲリータエクストラ。極薄の生地と石窯で一気に焼き上げた耳の香ばしさが最高な逸品。
もう一つのおすすめはTボーンのビステッカ。焼く前に肉を持ってきてくれて自分でチョイスできるのも楽しい。
ちなみに今回の取材…
1日目は、「新雀」みたらし団子⇨「李さん〜」台湾唐揚げ⇨「御幸亭」タンシチュー⇨「コンパル」エビフライサンド(あとビール…)
2日目は、「角屋」焼きとん焼き鳥⇨「とんちゃんやふじ」各種ホルモン⇨「チェザリ」前菜数種、ピッツァ、Tボーンステーキ(あと日本酒、ビール、ハイボール、スパークリング、赤ワイン…)
あまなっとうの胃袋の限界に挑戦するまさしく「グルメ死の行軍」(笑)
グルメライターの苦労というのが少し分かった気がする…
ということで、次号の本山編は少食なっとうが行くカフェ特集!(根性ありまへんのや)
乞うご期待!